先日、名駅にできるJRゲートタワーの出店解除を決めたヨドバシカメラ。もう名古屋への進出はしないのかと思ったら、今日衝撃的な発表を行いました。何と、今年の11月に松坂屋名古屋店の南館に進出すると決めたからです。
では、なぜ栄なのかというと、名駅には既にヤマダ電機・ビックカメラ・エディオンがひしめき合っている状況で、さらにヨドバシカメラが辞めたJRゲートタワーにはビックカメラが乗り込むことになりました。それに比べて、栄はというと、有名な家電量販店は存在せず、敢えて言うなら老舗の範疇(はんちゅう)になるトップカメラがあるくらい。そのトップカメラも自社ビルとはいえ、街の電器屋さんに毛の生えたレベルで、大手家電量販店の足元にも及ばないと言えるほど。そのため、家電量販店サイドから見れば空白区ではあります。
一方で、百貨店側にもメリットがあります。
年々売り上げの落ちる家電量販店としては、大きな売り上げの見込める商品を売りたいわけで、その一つとして家電量販店にテナントとして入ってほしいというのがあるのだと思います。それにより、相乗効果で百貨店全体を盛り上げてほしいという考えもあるわけです。
ヨドバシカメラは松坂屋名古屋店南館の4階~6階に進出するということです。これは松坂屋名古屋店の中では最も大きい売り場スペースの3階分を利用することになるのですから、相当期待をしているとも言えます。
ちなみに、名鉄メルサの跡地を借りて展開しているヤマダ電機と名鉄百貨店との相乗効果は、傍から見ていると不明・・・というよりもあまりないんじゃないのかなと思えてなりません。そうなってくると、ダイレクトに参入したヨドバシカメラと松坂屋名古屋店との相乗効果が本当に促せるのかというのが、今後のポイントになってくるでしょうね。
しかし、急転直下なようにして決まった感がある。もしかすると、JRゲートタワーから引くのは織り込み済みだったかもしれないわけで。さらにもしかすると、JRゲートタワーはだめだから松坂屋にしておこうというふうだとしたら、賠償金請求までするのは虫が良過ぎでないかいと思ったり思わなかったり・・・。