2015年06月09日

名駅から一転、栄に進出

先日、名駅にできるJRゲートタワーの出店解除を決めたヨドバシカメラ。もう名古屋への進出はしないのかと思ったら、今日衝撃的な発表を行いました。何と、今年の11月に松坂屋名古屋店の南館に進出すると決めたからです。


では、なぜ栄なのかというと、名駅には既にヤマダ電機・ビックカメラ・エディオンがひしめき合っている状況で、さらにヨドバシカメラが辞めたJRゲートタワーにはビックカメラが乗り込むことになりました。それに比べて、栄はというと、有名な家電量販店は存在せず、敢えて言うなら老舗の範疇(はんちゅう)になるトップカメラがあるくらい。そのトップカメラも自社ビルとはいえ、街の電器屋さんに毛の生えたレベルで、大手家電量販店の足元にも及ばないと言えるほど。そのため、家電量販店サイドから見れば空白区ではあります。

一方で、百貨店側にもメリットがあります
年々売り上げの落ちる家電量販店としては、大きな売り上げの見込める商品を売りたいわけで、その一つとして家電量販店にテナントとして入ってほしいというのがあるのだと思います。それにより、相乗効果で百貨店全体を盛り上げてほしいという考えもあるわけです。

ヨドバシカメラは松坂屋名古屋店南館の4階~6階に進出するということです。これは松坂屋名古屋店の中では最も大きい売り場スペースの3階分を利用することになるのですから、相当期待をしているとも言えます。


ちなみに、名鉄メルサの跡地を借りて展開しているヤマダ電機と名鉄百貨店との相乗効果は、傍から見ていると不明・・・というよりもあまりないんじゃないのかなと思えてなりません。そうなってくると、ダイレクトに参入したヨドバシカメラと松坂屋名古屋店との相乗効果が本当に促せるのかというのが、今後のポイントになってくるでしょうね。


しかし、急転直下なようにして決まった感がある。もしかすると、JRゲートタワーから引くのは織り込み済みだったかもしれないわけで。さらにもしかすると、JRゲートタワーはだめだから松坂屋にしておこうというふうだとしたら、賠償金請求までするのは虫が良過ぎでないかいと思ったり思わなかったり・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:43Comments(0)TrackBack(0)

2011年10月25日

壮大な社会実験 その結末は・・・ 中編

10/21~10/23に行われた「ちょい乗りバス」と10/23に行われた栄交差点~矢場町交差点の大津通で行われた歩行者天国、双方の社会実験について書いていく中編。
中編では歩行者天国について。


栄交差点~矢場町交差点の歩行者天国は、河村市長の肝いりで行われたもの。確か、先月にも歩行者天国が行われ、今後も月1回以上の社会実験を経て、この区間の歩行者て谷を実施するか否かを決めていくのだと思われます。

この歩行者天国の目的は栄・矢場町地区の活性化。
それまでの中心は名駅と栄でバランスを保った状態、ないしは栄地区の方が優勢な状況でしたが、セントラルタワーズ完成以降、特にここ数年は名駅地区の再開発で名古屋市の中心と活力が名駅に奪われる傾向が強くなっていました。
そこで、かつてのにぎわいを取り戻そうということで、河村市長は栄地区のテコ入れを考えていました歩行者天国実施の前には、広小路通(名駅から栄を経由して東山公園に向かう通り)の歩道の幅を広げようとする案を出していましたが、議員や有識者の反対で実施できなかった経緯がありました。
そこで、歩道を広げるのではなく、歩道を一時的に作るという発想で、歩行者天国にしたのでしょう横の広小路通を潰すよりも、並行して100m道路(久屋大通)が走っている大津通を潰して行えば、矢場町も活性化して相乗効果が狙えるのではないか・・・という発想で行われたのでしょう。


しかしこの歩行者天国というのは、思いのほか面白みのないもので・・・
アキバの歩行者天国に行った人はわかるかと思いますが、イリーガルな部分はあるとはいえ、通りにはストリートパフォーマーが随所に現れ、自己表現の場になっていました。また、他の地域の歩行者天国では、露店や屋台が出て、飲食も楽しめるものになっていました
ところが、今回行われた歩行者天国はそういったものは一切なしあってもレストスペースが数か所あるだけで、基本ただ歩くだけのものになっていました。
それでも、物珍しさも手伝ってか大勢の人が、ただ歩いていました何もするわけでもなく、本当にただ歩くだけです。
確かに自転車に乗っての移動禁止(降りて進むことが徹底された)やパフォーマー行為の禁止もあるがゆえに、こういう無味乾燥なものになってしまったのでしょうが、これでは先行きが思いやられるなと。
街の活性化を促したいのならば、少しでも地域の活性を促せるだけのアクションを起こさなければならないのではないかと。
例えば、パフォーマーは禁止するのではなく、警察など所轄の許可をもらった人達が特定の場所で行うのであれば、盛り上がりの一助になるのではないかと思うし、露店や屋台も積極的に出していけば、それだけでも地域の活性化に繋がるはず出せる店をその地域で店舗を出している店のみにするのであれば、その恩恵を濃厚に受けられるのではないかと思います。


歩くだけでは盛り上がりません。もっとその先を考えた盛り上げをしないと、ただ道を塞いだだけになるのではないのでしょうか
全く河村施策は詰めが甘いと思わされた一つの事象と相成りました。


さて、次回は「ちょい乗りバス」の問題点をコメントしていこうと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:40Comments(0)TrackBack(0)