第47回衆議院議員総選挙、徐々に開票が進んでいる状況でありますが、出口調査が精密になったことで、大物議員の落選が早々とわかる結果になっています。ただ、今後の状況と出口調査が精密になったとはいえ、実際の開票が進まない限り確実とは言えないのですが・・・。
さて、今回の選挙で一番衝撃的だったのは、元みんなの党の創業者だった渡辺喜美さんが落選と言われていること。NHKの情勢調査ではまだ未確定ではありますが、一部民放や新聞社の出口調査では落選と報じられているので、このまま行くと落選する可能性があるかもしれません。
かつては脱官僚・地域主権を掲げ、一時は第三極の一翼を担い飛ぶ鳥を落とす勢いだったのにもかかわらず、自身のワンマン政治と同じく自身の政治資金問題で最終的には解党にまで至り、新党結成もできずに無所属としての出馬と後の無い状況で選挙戦に挑んでいました。歯切れのいい弁舌はよく知られていたものの、結局は自らの驕りと不祥事で消えゆくこととなりそうです。
同じく民主党の一時代を築いた菅直人さんも落選に可能性があるということです。
前回の総選挙でも比例で救われ、しかもかなり終盤でやっと決まったというふうだったので、事実上彼の政治生命は終わっていたというふうにも見ることもできるでしょう。今回は選挙演説でも誰も寄り付かない・人通りの多いところでも批判が飛び交うという逆風の中の逆風。かつて厚生大臣(現厚生労働大臣)や首相を務めた面影は全くなく、時代の流れを感じる選挙となりそうです。
さらに民主党では、海江田万里代表が落選というふうになりました。まだ小選挙区での落選というふうなので、今後比例の票が開いた時にどうなるのか不鮮明ではあります。ただ、小選挙区で敗れただけでなく、議席も伸びないということであれば、代表辞職は避けられないこととなるでしょう。そうなると、前原誠司さんをはじめとする民主党の中でもタカ派と言われている人達が維新の党との野党連合を模索する可能性もあり、今後の民主党は予断を許さなくなるでしょう。
そして、次世代の党の石原慎太郎名誉顧問、東京ブロックの最下位に据えられましたが、党勢の衰退は免れず、落選となりそうです。元々引退すると明言していた中で党内から出馬してくれと泣き付かれての出馬なので、いい引き際ということでしょう。石原さん自身も若手を名簿上位に据えるよう命じていたようですし。
あと大物が出ていたというわけではないのですが、沖縄の4選挙区で自由民主党が議席を獲れなかったというふうになりました(1区は日本共産党・2区は社会民主党・3区は生活の党、4区は無所属)。日本で唯一自民党が勝てない選挙区になりそうです。沖縄の怒りのすさまじさを感じる結果になりました。この怒りは自民党にとってどんなものかを考え猛省してほしいものです。