2014年12月14日

大物落選の嵐

第47回衆議院議員総選挙、徐々に開票が進んでいる状況でありますが、出口調査が精密になったことで、大物議員の落選が早々とわかる結果になっています。ただ、今後の状況と出口調査が精密になったとはいえ、実際の開票が進まない限り確実とは言えないのですが・・・。


さて、今回の選挙で一番衝撃的だったのは、元みんなの党の創業者だった渡辺喜美さんが落選と言われていること。NHKの情勢調査ではまだ未確定ではありますが、一部民放や新聞社の出口調査では落選と報じられているので、このまま行くと落選する可能性があるかもしれません。
かつては脱官僚・地域主権を掲げ、一時は第三極の一翼を担い飛ぶ鳥を落とす勢いだったのにもかかわらず、自身のワンマン政治と同じく自身の政治資金問題で最終的には解党にまで至り、新党結成もできずに無所属としての出馬と後の無い状況で選挙戦に挑んでいました歯切れのいい弁舌はよく知られていたものの、結局は自らの驕りと不祥事で消えゆくこととなりそうです。


同じく民主党の一時代を築いた菅直人さんも落選に可能性があるということです。
前回の総選挙でも比例で救われ、しかもかなり終盤でやっと決まったというふうだったので、事実上彼の政治生命は終わっていたというふうにも見ることもできるでしょう。今回は選挙演説でも誰も寄り付かない・人通りの多いところでも批判が飛び交うという逆風の中の逆風。かつて厚生大臣(現厚生労働大臣)や首相を務めた面影は全くなく、時代の流れを感じる選挙となりそうです。

さらに民主党では、海江田万里代表が落選というふうになりました。まだ小選挙区での落選というふうなので、今後比例の票が開いた時にどうなるのか不鮮明ではあります。ただ、小選挙区で敗れただけでなく、議席も伸びないということであれば、代表辞職は避けられないこととなるでしょう。そうなると、前原誠司さんをはじめとする民主党の中でもタカ派と言われている人達が維新の党との野党連合を模索する可能性もあり、今後の民主党は予断を許さなくなるでしょう。


そして、次世代の党の石原慎太郎名誉顧問、東京ブロックの最下位に据えられましたが、党勢の衰退は免れず、落選となりそうです。元々引退すると明言していた中で党内から出馬してくれと泣き付かれての出馬なので、いい引き際ということでしょう。石原さん自身も若手を名簿上位に据えるよう命じていたようですし。


あと大物が出ていたというわけではないのですが、沖縄の4選挙区で自由民主党が議席を獲れなかったというふうになりました(1区は日本共産党・2区は社会民主党・3区は生活の党、4区は無所属)。日本で唯一自民党が勝てない選挙区になりそうです。沖縄の怒りのすさまじさを感じる結果になりました。この怒りは自民党にとってどんなものかを考え猛省してほしいものです。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 22:57Comments(0)TrackBack(0)

2014年05月28日

かねてからわかっていた協議離婚

石原慎太郎・橋下徹両氏が共同代表を務める日本維新の会が、名古屋市内で協議した結果、分党するという結論に達したそうです。事実上の協議離婚となったわけです。


日本維新の会は、橋下共同代表が設立した大阪の地域政党の大阪維新の会の全国組織版とも言える政党だった旧日本維新の会石原共同代表が設立した太陽の党が合併して設立されたもので、その当時は太陽の党が吸収合併されたとまで言われていました。しかしながら、石原さんは日本維新の会の初代代表に座ることになり、代行(当時)になった橋下さんより存在感がある、下手をしたら乗っ取るのではないかとまで言われたほどです。
当初はその二人三脚も上手く行き、衆議院では第3党にまで躍進していました。しかし、東日本大震災以降、そのほころびが見えてきて、その度に解党ないしは分裂の危機が叫ばれました。特に大きな食い違いは、原発政策・自主憲法の制定の是非、そしてみんなの党(みんなの党分裂後は結いの党)との合流の是非です。


今回分党の意思を表明したことで、旧太陽の党に所属していた議員を含めた10人程度が日本維新の会から離脱するものと考えられています。詳細は明日(5/29)以降の石原共同代表の会見で明らかになるとのことで、状況次第では予断を許さないふうになるでしょうね。


しかし、かねてから言われていた分裂は不回避になり、世間の予想通りの結果になったとも言えて、残念でもあり、バカだなともいえるふうですし、こういうのが政治不信を招くんだよと。民主党の時(いや、野党だった自民党の頃からか)から散々やらかした野党のゴタゴタは、いつまで経っても直らない。これじゃ自民党の『独裁政権』は続きそうですな。

恐らく、旧太陽の党に付いていく人達は10人では利かないでしょう。若手・中堅の一部が付いていくとのことなので、石原共同代表などの支援で当選した人達が、その中に含まれそうですね。
また、たちあがれ日本か太陽の党の名称を復活させてこれから先挑むのでしょう。あとは、橋下共同代表がいかに引き締めを図るかになってくると思います。最悪除名も出てくるのはないかと思いますね。そうやすやすと平和裏に終われるわけがない。


さらに、今後の政界再編にも影響が出るでしょう
日本維新の会は問題なく結いの党との合併に移行すると思います。
残った旧太陽の党の人達は、もしかすると基盤がぐらついているみんなの党との合併を視野に入れてくるのではないかと思います。発言力の低下が避けられないため、少しでも存在感を大きくしたいというのがまず一つ。さらに、政策的には近い部分が多いというのも理由でしょう。何より、渡辺元代表が政治資金の一件でやらかし、新しい代表の下でも求心力の低下で危機的状況であるのは変わっていないはず。そうなるとカリスマ性がある石原共同代表を担ぐ勢力が出てきてもおかしくないわけで、全部を吸収できなくても、過半数を吸収できれば存在意義が高まるのではないかと思います。

そして、名古屋の地域政党である減税日本にも影響を及ぼすでしょう。
なぜここでこの政党が出てくるのかというと、現在生き残りを掛けて結いの党や日本維新の会との合流を視野に入れているからです。しかし、元所属議員がいることに憤りを隠せない河村市長が彼らを外せと息巻いているそうで。もちろんそんなのには乗れない日本維新の会と結いの党の関係者。
来年の統一地方選挙にまで時間のない河村市長は、ウルトラCで石原共同代表に擦り寄ってくるんじゃないかと見ております。まだ誰も元所属議員がいない今がチャンスと電撃的に会談を仕掛けてくるのではないかと個人的には見ています。
しかし、過去に行った際には物別れに終わってるのよねぇ・・・。かなり厳しい交渉になると思いますし、河村市長と石原共同代表とソリが合うとも思えない。いっそのこと共倒れ・・・いえ、何でもありません。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  
Posted by alexey_calvanov at 23:52Comments(0)TrackBack(0)

2012年05月24日

劣勢は跳ね返せるのか?

2020年オリンピックの第1次選考が日本時間の今日(現地では5/23)、カナダのケベックシティで行われました。
2020年のオリンピック立候補地は、東京以外に、カタールのドーハ、アゼルバイジャンのバクー、トルコのイスタンブール、そしてスペインのマドリードの5都市が争うというふうでした。

今回の選考はIOC(国際オリンピック委員会)の委員による投票ではなく、立候補都市があらかじめ出した書類に寄る審査で決まるというもの。コンセプトや議事運営などが焦点になったと思われます。
その結果、カタールのドーハ、アゼルバイジャンのバクーが落選最終的に候補地として残ったのが、東京、トルコのイスタンブール、スペインのマドリードということになりました。
意外だったのが、カタールのドーハが落ちた点。カタールはサッカーのワールドカップが2022年に開催されることになっていただけに、誰もがいぶかしがってもおかしくないでしょう。ただ、もしかすると、オイルマネーでの『買収』に取られかねない(実際2022年のサッカーワールドカップはそのオイルマネーがあったのではないかと言われている)ことと、国籍問題という点で、スポーツマンシップが養われていないと判断されたのかもしれません。
アゼルバイジャンに至っては、正直運営ができるのと思っていただけに、落ちるのは妥当でしょう。
ただ、アジア都市同士で争っていたならば、東京は残れたかは疑問正直アジアの2都市が無くなっただけでもありがたかったと石原都知事は思っているでしょう(ニヤニヤ)。


で、残った3都市。個人的に最有力はイスタンブールじゃないかと思います。
初めてオリンピックを開くという点、アジアとヨーロッパの掛け橋という位置付け、長い歴史を持った都市、そして初のイスラム教国家でのオリンピック開催という点などがあるでしょう。治安問題やインフラなどで大丈夫かなと思う点もありますが、市民の支持が大きいのは高評価に繋がるでしょう。

そうなると、東京は治安のよさやインフラのよさで高評価を頂いていますが、エネルギー・環境面、そして低支持という麺をいかに克服できるかが課題なんでしょうね。当選すれば、2度目の開催になる東京。正直なぜ2度目を行うのかを明確にアピールしないと意味が無いでしょう。開催都市は違えど、国内では2度目になるマドリードも同様の課題を抱えているでしょう。
あまつさえ、マドリードの場合は欧州経済危機が大きく影を落とす可能性があります2004年のアテネ五輪が大量の国債をつぎ込んで会場建設や運営を行っており、それが今日の危機の引き金になっているとも言われているだけに、その二の舞を踏ませまいとIOCサイドも注視することになるでしょう。市民の支持は高いようですが、個人的にはその数値も怪しいものが・・・。


しかし、東京でオリンピックが開かれることはいかんことではないし、むしろいいことだと思う急速なインフラ整備(特にボロボロの首都高の改築の『いい口実』になる(苦笑))が展開できるので、経済の立て直しにも利用できる側面があります。しかしね、どうも旗振り役の石原都知事が気に入らないので、邪推しちゃうんですよねぇ・・・自分の人気取りでやってるんじゃないかって(苦笑)。墓場まで実績を持って行きたい気満々でやって下さい(ギャハ)。
落選した都市が双方イスラム圏の国なので、俄然イスタンブールが有利だと繰り返しになりますが思ってます。そのあたりどう跳ね返すのかがポイントですね。


最終候補地決定は来年9月。それまで石原都知事は気の抜けない日々が続きます。心労で(以下自主規制)。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  
Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)

2012年04月12日

石原ざまぁ

今政局を迎えていると思われる日本の政治。あちこちで色々な話題が巻き起こっていて、選挙になったらどうなるのか予断を許さない状況になっています。
恐らく、今回の選挙では既存政党は大ダメージを受けて、新党や地域政党が勃興するのではないかとも言われています。特にクローズアップされているのが橋下徹大阪市市長率いる大阪維新の会今選挙を行えば200とも300とも言われる議席を獲得できるのではないかとも言われています。


そんな中、勢いに乗れないところもあるわけで。
その一つ、河村たかし名古屋市市長率いる減税日本は、自分のところの議員が足を引っ張っているために上手いこと波に乗れないでいます

そして、石原東京都都知事が模索している新党構想もそう。今日になって急に「白紙に戻す」とのたまい出したのです。


石原都知事は、国民新党の亀井静香代表(当時)とたちあがれ日本の平沼赳夫(たけお)代表と会談し、自身が長になって率いる新党を作ろうと模索していました。彼らの持つ議席に加え、民主党・自民党などの既存議員を引きこんで、今ある国会の中で第三極を生み出そうとしていました。
その新党構想にマスメディアが「20人前後で立ち上げるのではないか(注:立ち上げを検討し始めた際の国民新党とたちあがれ日本の議席数は衆参合わせて13人(衆6・参7))」などのような報道が先行したのを嫌った石原都知事が、けむに巻くためなのか「仕切り直し。1人でも新党をやる」と言い出しました。改めて亀井静香議員と平沼代表にすり合わせを図っていくというふうになりそうです。


しかしながら、石原都知事が不快感を示してやり直すとまで言わしめた理由は、そんなことではないんじゃないかと思っています。

まずは既存政党にいる息子の立ち位置
ご存知の通り、自民党の幹事長は息子の石原伸晃議員自民党の中で幹事長という要職を務めるだけに、親父の行っている行為に対してもかなり神経をとがらせているのではないかと思います。対応を間違えれば、自身も自民党を追われる可能性があるのは否めません。そのために、息子が親父にくぎを刺した可能性がありますし、上司や長老議員が逆に親父や息子に一過言述べた可能性もあります。それで身動きが取れなくなった、もしくは目論見が大きく外れたとも考えられます。

もう一つは国民新党の動き
ご存知の通り、亀井静香議員率いる国民新党は、消費税増税法案を巡る動きで、最終的には連立離脱か否かで党内で意見対立が起こり、遂には亀井静香議員を事実上『追放』する『クーデター的(亀井サイドの見方)』な党内分裂が起こりました。
この件が石原新党構想に大きな影を落としたのではないかと思っています。ただでさえ集まるのかわからないところに、既存政党のゴダゴダが新党へ影を落としてしまえば、集まるものも集まらなくなる。また国民新党の議員も頭数に入れていたのに・・・となれば、1人でもやっていくと言いたくなるのもある意味納得です。


現在、大阪維新の会や減税日本といった地域政党に加えみんなの党などの既存政党も虎視眈々と党勢拡大を窺いながら第三極を狙っています。そんな新党乱立とも第三極狙い乱立の中、長老議員の集まりでは改革はおろか後退(ある種間違った保守的な思想)をさせてしまうのではないかと危惧されてしまうのでしょう。ゆえに、第三極どころか泡沫政党になってしまうのを恐れたんでしょうね。


ま、いずれにしても個人的に、石原都知事の傍若無人な振る舞いに対し頭に来ているので、ざまあみろとしか思いませんが。頓挫上等ですよ。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  
Posted by alexey_calvanov at 22:52Comments(0)TrackBack(0)

2011年04月10日

老害4選

今日、東京都知事選挙を始め、各都道県の知事選挙と府県議会選挙(いわゆる統一地方選挙の前半戦)が行われ、最も注目された東京都議会選挙では、急遽参戦した現職の石原慎太郎知事が4選を果たしました
せっかく都政が変わるチャンスがやって来たのに、都民はみすみすその機会を捨ててしまったのだと思うと、誠に残念でなりません
本当なら引退してもらえばよかったものの、東日本大震災の影響で急遽参戦。後継者とされた松沢文雄元神奈川県知事を蹴ってまで当選してしまったのだから、その『罪』は重いです。


ここ数年の知事の老害ぶりは聞くにも及ばす。特に青少年育成条例改正に向けての動きの際には、暴論とも言える意見でゴリ押しした経緯もあります。
そして震災後の一連の言動
東北を襲った地震は日本への天罰だ、花見はやめろ、水道水を飲んで放射能からの安全をパフォーマンス等々色々やってますが、何でこうも神経を逆なでする行為をやって当選できるのか不思議ですわ。この人を支持している人達は、こういう言動さえ不問ですか。こういう人は言論統制推進をしかねませんよ。今を『非常事態』だと大騒ぎしてまで。

現職のアドバンテージが大きく作用してしまったのと、対抗馬がパッとしない(それでも注目候補は複数いたが)という間隙を縫って『しゃしゃり出た』わけですよ。


で、老害と確信したのは、NHKでの会見
もう瞳孔(どうこう)見開いて、焦点(瞳)が動かないカッと見開いて睨みつけるさまは、「このおじいちゃん大丈夫?」と揶揄したくもなりましたよ。ええ、怖いを通り越して、ご愁傷様東京都民1200万・・・と拝みましたよ、テレビの前で
これから都民は破滅とも言ってもいい4年間を頑張って生き抜いて下さい他の府県民は誰も助けないと思って生きて下さいな。


まぁ、うちの地元の選挙区も、ダメ人間(減税日本候補)かもっとダメな人間(自由民主党候補)のどちらかを選ぶ選挙だったんですけどね・・・。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  
Posted by alexey_calvanov at 23:13Comments(9)TrackBack(0)