2012年05月22日

懐かしのリバイバルシリーズ第1弾 五箇山号に乗る③

17時少し前、今回のバスの終点でもあり、目的地でもある金沢駅西口に到着
しばらく金沢に滞在することになるのだが、次のバス(予約したバス)は1時間半後それだけあれば、ある程度回れるだろうとタカをくくっていた。
・・・うん、その思いはとんでもなく大間違いなわけで(ギャハ)。


今回行って来た金沢というのは、北陸3県の中では最も大きな街で、2014年には北陸新幹線が開通する予定東京からの観光がますます便利になると思われます。

金沢と言えば兼六園や近江町市場等々色々見どころがありますが、今回はテレビアニメ「花咲くいろは」の舞台を見て回ってこようと思い、それも兼ねて今回紹介している五箇山号に乗ってもいるのだ。
とはいうものの、メインは同じ金沢市でも郊外の湯桶温泉あたり。それでも、金沢市街にも作中の人物の友人の結婚式で訪れたという場所などがありまして。今回はそこに行ってみました。


ISW11F_20120519_165905まずはJR金沢駅。JR北陸本線・JR七尾線・北陸鉄道(地下)のメイン駅。今回降りた場所の近くになる。
写真右端のあたりが作中で出てきたところだが、改装でその面影はほとんどなかった。ちょこちょこと似ていたところももちろんあるんですけどね。



この金沢駅から、犀川大橋まで至るという考えで歩いていこうと思ったわけで。しかし、先述の通り、それが甘かった。
意外に思われるのかもしれないが、駅から市街までが思った以上に遠い。普通に2・3kmと思うのですが、歩いても歩いても市街地に着かない近江町市場のあるむさしの交差点まで行くのに20分以上かかっているのが元々想定外。そこから犀川大橋まで何とか頑張っても30分くらい。ここまでで想定の半分ほどを使ってしまい、さあ大変というふう。

正直バス使え(笑)。
というのも、金沢市街はバスが充実していて、特に帰りの金沢駅方面はかなりの本数動いている近江町や片町・兼六園方面のバスは道路渋滞等々で少々遅延することはあれど、金沢駅方面のバスは思った以上に快適に動いているようで。
金沢駅東口にバスターミナルがあるので、そこから最寄りの場所を探すといいのかもしれない。名所各所を巡る循環バスも走ってます。


ISW11F_20120519_174342そんなこんなで、最初の目的地である犀川大橋に。
写真と実際のシーンは逆じゃないのかとのことですが、まぁそれでも再現度の高さに感銘。



ISW11F_20120519_174751同じく再現度の高い片町一丁目交差点
このあたりは、香林坊という繁華街。そしてコンビニが半端なく多い(笑)。ちなみに、セブンイレブンとローソンが目立つ中この周辺にコンビニの中では珍しいポプラがあるぞ(ニヤニヤ)。<ちっちゃくないよ!



ISW11F_20120519_175334KOHRINBO109のある交差点から数百m進んだところにある石川県政記念しいのき迎賓館県内初の鉄筋コンクリ建築であった旧石川県庁を拡張した(左側のガラス張りの部分)多目的施設だそうな。外観のタイルは愛知県武豊町で作られたものらしい。

作中の人物の友人が結婚式を挙げたところ。実際のものとは逆になっているが、あしからず。



ISW11F_20120519_175451同所正面。
県木であるシイノキが生い茂っていますね。



ISW11F_20120519_175044作中では出てこないものの、石川県政記念しいのき記念館と同じくらい由緒あるものなので、掲載。
石川県政記念しいのき記念館隣にある四高(しこう)記念文化交流館(石川四高記念館・石川近代文学館)
レンガ造りが映える由緒ある建物です。

1891年に旧第四高等中学校本館として建造後、金沢大学理工学部校舎・金沢地方裁判所・石川県郷土資料館など様々な施設として活用され、2008年から現在の施設になりました
この施設は国の重要文化財で、石川県が文化庁に使用許可をもらって使っているとのことらしい。



上記のあたりまで回ってもう18時過ぎ。あと30分切るところにまで。
バスに乗ろうと思ってもなかなか思い通りに来ず、仕方なく行って来た道を戻ることに・・・。
・・・と思ったら、思いっきり道に迷い(泣)、散歩している人から金沢駅の道を聞き、猛ダッシュで金沢駅まで舞い戻るという体たらくを演じるのでありました(大泣)。
いいか、絶対バス(以下略)。そして、むさしの交差点の地下道は迷うからな、気を付けろ(笑)。<そんなふうになるのは、オマエダケ。
・・・まぁ、出発5分前にバスに乗れてよかったわい。


その帰りのバスも名鉄バス。JR東海・JR西日本・北陸鉄道との共同運行とのこと。
ただ、名鉄バスのメリットとしては、トイレ付(化粧室込み・プラズマクラスター搭載)・窓側にコンセントありというバスの中ではかなり充実している点。それで名古屋~金沢が4400円なのだから安いわ。

ルートは五箇山号とは違い、金沢駅から北陸道を乗って米原で名神に、一宮インターで降りて、一宮バスセンターで途中人を下ろし、名鉄バスセンターに向かうというもの。高速をフル活用しているからか、五箇山号の約半分で着いてしまうのだから、時の流れというのは残酷だなぁと。


ISW11F_20120520_003306途中、南条サービスエリアで休憩をとる過程でコンビニ(ファミリーマート)と売店に寄る
そこの名物のソースかつ丼と共に買ったのが、冷しブラックラーメン。恐らく北陸地方限定商品。さすがにソースかつ丼でお腹いっぱいだったので、家で後日頂くことに。ソースかつ丼は時間の関係で撮れんかったわい。あと売店のオヤジの雑さ加減に閉口釣り(小銭)こぼすな(嘆)。

ラーメン全日本というところが監修したものらしい。封で隠れてしまっているが、ゆで卵が入っていたよ(泣)。
味はブラックラーメンのあのしょっぱさが見事に再現されていて、それでいて後味はさっぱりしているのだから不思議。



五箇山号に乗った感想ですが、6900円の割には、見どころは満載、途中休憩の場所も素晴らしいところが多く、額面以上の大変満足のいくバスでした。まぁ、マニアな方々が多かったんですが(苦笑)、それはそれで面白いもので、彼らの話を漏れ伝わるあたりで聞いてみると、そのコアさ加減に感嘆としたものです。


ただ、商業面でいけば、お世辞にも上手くないなと。
はっきり言って宣伝下手です。36人定員のバスで23人しか乗っておらず、その23人が最高人数じゃないのかと運転手が言っているようではダメですなぁ・・・。漏れ伝わった話だと、金沢方面からは1人とかカラ運送だったとかいう話も聞こえてきまして・・・。名古屋方面だけでなく、金沢方面の運行は単純な失敗と言う前に、大々的にCMを打っていないのがそもそも論で失敗の原因だと思います。
名鉄観光のCMの中に滑り込ませるとか、インターネットでもわかりやすいところにリンクを張っておくとか、ネットのPR広告をもっと打つとか対策はいかほどにもあるんじゃないかと。
もう一つは、時期が短い
5月限定とはいえ、半月程度しかないのは短すぎるし、採算を取りたいと思えば、平日は団体旅行の囲い込みを行うとかでの限定にして、週末のみないしはメインにするというふうでもかなり変わってくると思います。できれば荘川桜のきれいな4月初め~晩春の5月末までで週末メインのセミロングランでやれば違ってきたんじゃないのかなぁ。1泊2日のツアーでも面白かったかなと。

でも、このツアーにかけているものもひしひしと感じられます
文中にも書いた機転の効いた運転手の行動しかり、一宮営業所で外にいた職員の方々が手を振って出迎えてくれるなど、その涙ぐましい努力は実に素晴らしいと思うし、また行ってみたいなぁとも思わせてくれますよ


ちなみに、今回のルートに限りなく近いものとしては、前回も紹介した通り、岐阜バスの名古屋~白川郷と金沢ないしは富山方面から白川郷に向かうものを乗ることで体感できますが、岐阜バスの場合は、東海北陸道をメインで通るものになるでしょうし、早さばかりがメインのものになってしまうんでしょうね(まぁ、乗ってみれば、その所感は大きく変わるのかもしれないので、いずれ行ってみたいものです)。白鳥交通のバスもかなり魅力的なんでしょうけど、いかんせん郡上八幡からなのは・・・


本当に年に1回でもいいので、五箇山号は運行してほしいなぁ。価格面はこれでもいいんですけど、5000円くらいになればもっと捌けるのかもしれません。ただ、途中何回も高速を降りる(しかもETCが付いていない(汗))ので、そのことを考えれば、6900円でも妥当なんだけどなぁ・・・。


ISW11F_20120519_224816そういえば、白川郷でお土産代わりに絵はがきをくれました
旅のいい記念になりました。



人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 23:35Comments(2)TrackBack(0)