2023年11月12日

アマチュアリーグがアツくなる11月 前編

JFLとその下の地域リーグがアツくなるのが、11月なんです。というのも、11月中にはJFLの日程が終了することが多く、その下の地域リーグは、11月に全国地域サッカーチャンピオンズリーグというカップ戦が控えているからです。
その地域リーグの王者を決めるカップ戦でもあり、JFL昇格を決めるカップ戦でもある全国地域サッカーチャンピオンズリーグが、11/10から始まり、決勝である2次ラウンドに上がるための1次ラウンドが今日まで行われていました


全国地域サッカーチャンピオンズリーグに参加できるのは、地域リーグ(北海道・東北・関東・北信越・東海・関西・中国・四国・九州)優勝の9チームと全国社会人サッカー選手権大会で上位になったチームがベースになるのですけど、今年は全国社会人サッカー選手権大会で出場権を得たのは3チームのみだったため、残り1枠をJリーグ百年構想クラブを取得し、地域最上位のリーグで2位だったチームに出場権が得られますそれを活用したのが、1チームあったため、その次に控えていた2010年6月末の社会人連盟登録チーム数の多い地域での輪番で決まるという方式までには至りませんでした。ちなみに、それでも決まらない場合は、全国社会人サッカー連盟で裁定で配分するとのこと。ここまで至る可能性は滅多に無いようで、過去に一例も無いんですね。

ABCに分かれた3グループの中から1位のチームとABCに分かれた3グループの中の2位チームで最も勝率の高いチームがワイルドカードとして勝ち抜きとなります。つまり2次ラウンドは4チームによって戦い抜くわけですね。


そんな苛酷な日程の中で行われる予選ラウンドの結果を見てみましょう。


栃木シティFC(百年構想(関東))・VONDS市原FC(関東)・FC徳島(四国)・ヴェロスクロノス都農(九州)で争うグループAは、百年構想クラブの権利を行使して掴んだチャンスを上手く扱った栃木Cが3戦全勝で勝ち抜け。失点数では市原に負けたものの、圧倒的火力で押し切った格好になりましたね。最後の市原戦だけがウノゼロ(1-0)でしたけど、関東リーグで勝てなかったリベンジを果たす一心で挑み、見事達成しました。

福山シティFC(中国)・wyvern(東海)・ブランデュー弘前FC(東北)・FC刈谷(全社1(東海))で争うグループBは、福山が1位通過になりました。初出場のwyvernも追いすがったものの、初戦の福山の敗戦(5-2)が痛かったですね・・・。

ジョイフル本田つくばFC(全社2(関東))・福井ユナイテッドFC(北信越)・BTOP北海道(北海道)・アルテリーヴォ和歌山(関西)で争うグループCは、つくばと福井が勝ち点と得失点差で並ぶ激戦であったものの、総得点でわずか1つ上回ったつくばが1位となりました。福井は初戦の和歌山でスコアレスドローに終わったのが後々尾を引いた格好になりましたね・・・。

そして、各グループ2位だった市原・wyvern・福井のうち、市原とwyvernが勝ち点で並んだものの、得失点差の差(市原が+2、wyvernが-1)で市原のワイルドカードが決まりましたwyvernは、つくづく福山の試合で大量失点に陥ったのが響きましたね・・・。しかし、初出場ながら大健闘でした。


これで2次ラウンドは、栃木C・福山・つくば・市原となりました。福山以外は全て関東リーグ出身という事実上の関東決戦となった今年の地域サッカーチャンピオンズリーグ。関東リーグが煮詰まっていただけに、ここで煮え湯から逃げ出したいんでしょうな(汗)。


一方で、アマチュアリーグの最高峰であるJFLでは、11/11に行われたHonda FC×マルヤス岡崎の試合で、Honda FCが勝ち、11/12に行われたラインメール青森×ソニー仙台FCの試合で青森が勝ったため、Honda FCの優勝が決まりました。かたや、青森が勝ったことで2位ソニーとの勝ち点差が3、レイラック滋賀が沖縄SVに引き分けたことで同じく勝ち点差が4となりました。これからは、J3ライセンスを取得している青森とJ3ライセンスで継続審議になっている滋賀の一騎打ちになるのですけど、次の試合でソニーが岡崎に勝ち、滋賀と青森が負けることになれば、今年のJ参入争いは終わります。というのも、ブリオベッカ浦安も2位の可能性があるものの、J3ライセンスを取得しなかったため、2位になれてもJ参入にならないからです。

そして、地域サッカーチャンピオンズリーグに最も関わる残留争いですが、沖縄でほぼ確定になりそうです。14位の東京武蔵野ユナイテッドFCに追い付いても、得失点差(武蔵野が-6、沖縄が-20)で沖縄が上回る可能性が絶望的だからです。正直、どこが勝ち上がっても厳しい戦いになるでしょう。特にJリーグに在籍していた選手が多い栃木Cが上がってくると押し切られる可能性があるため、できることなら戦いたくないでしょうな・・・。


最後に、こちらは前編となっています(笑)。後編があるんですね。後編は地域サッカーチャンピオンズリーグの優勝チームが決まり、JFLの全ての日程が終わる11/26に更新予定です。


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Posted by alexey_calvanov at 20:56Comments(0)

2020年12月23日

【天皇杯】特殊な運営ながらも結局は順当だった【準決勝】

今日、100回記念の天皇杯の準々決勝が行われました。そのうちNHK-BS1では、J3で優勝を決めたブラウブリッツ秋田と広島県社会人リーグ1部から出場している広島県代表の福山シティFCとの一戦が放送されていました。


今年は100回記念大会ながらも、新型コロナウイルスの影響で特殊な運営になっていました。
各都道府県代表の選び方は、これまで通りトーナメント、そしてアマチュアシードが選出されるところまでは同じだったものの、いつもなら無条件で登場しているJ1・J2のチームが、今回はJ1は1位と2位、J2は優勝チームのみになりました。一方で、各都道府県代表として出場していたJ3のチームは、優勝したチームだけですが、準々決勝から出場できるようになりました。


さて秋田×福山の試合、残雪が残っていたユアテックスタジアム仙台で開催されました。雪かきした跡が生々しかった。
試合は前半から動いており、秋田が先制を果たしたものの、いい動きをし始めていた福山が相手の隙を突いて同点にします。さぁ面白くなってきた・・・と思ったら、前半アディショナルタイムで秋田が突き放し、後半に入ってさらにダメ押し点を入れて、秋田が快勝同点に追い付かれてギアを入れてきた秋田ですけど、次はJ1王者の川崎フロンターレということを考えると、早いうちにギアを入れないと・・・

そしてもう1試合、激戦のJ2を制した徳島ヴォルティスとアマチュアシードで上がってきたHonda FCとの一戦がノエビアスタジアム神戸で行われ、終始リードしてた徳島が、Honda FCをひねり倒してしまいました。ハイライトでしか見てないけど、ほぼ圧倒ですね。こちらは、J1で2位だったガンバ大阪との一戦になります。J1昇格を決めた徳島は、胸を借りるつもりで挑めば、番狂わせもあるかもしれません。


この結果、アマチュアチームが全て姿を消し、Jリーグ勢のみになりました。やっぱりJチームは強いんだね。


準決勝は、中3日挟んだ12/27に開催されます。どちらの試合もシード側のホーム(川崎×秋田なら等々力陸上競技場、ガンバ大阪×徳島ならパナソニックスタジアム吹田)になるので、勝ち上がってきた秋田や徳島にはやりにくいでしょうね・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 22:40Comments(0)