J3の残る試合は1つのみ。既に大宮アルディージャとFC今治がJ2昇格を決め、カターレ富山が3位を決めているため、富山に関しては、J3昇格プレーオフは1回戦・2回戦共にホームで挑め、引き分けでもOKになる権利を得たので、1回戦さえクリアできればJ2昇格を大きく手繰り寄せられるでしょう。その他、松本山雅FC・FC大阪・福島ユナイテッドFCの3チームが、J3昇格プレーオフに進むことは決まりました。
一方で残留争いも決まり、いわてグルージャ盛岡は最下位でJFL行きとなり、Y.S.C.C.横浜は19位でJFL2位になった高知ユナイテッドSCとの入れ替え戦に挑みます。
そうなると、進むことは決まった松本山雅・FC大阪・福島の最終順位がどうなるかになるでしょう。現状を見てみましょうか(左から順位・チーム名・勝ち点・得失点差になります)。
4位 松 本(57)+15
5位 大 阪(57)+12
6位 福 島(56)+12
・・・いやぁ、煮詰まり具合が半端ない(ギャハ)。カオスという表現がぴったりな3チームの現状なんですけど、まずは対戦相手を見てみましょうか。
沼 津 × 松 本(A)
八 戸 × 大 阪(A)
盛 岡 × 福 島(A)
何といずれもアウェイ(爆)。対戦相手は残留や入れ替えは決まってしまっていますけど、来季に向けて勝ちを得たいところでしょう。特に沼津・八戸は一ケタ順位にいるので、この順位を維持したいと必死になるでしょうね。また福島は盛岡とは最後になる東北ダービー。しばらく会えなくなる可能性もあるのと盛岡にとっては最後のJリーグの試合なので、勝ちたいでしょうね・・・。
その結果、どうなるのか。こちらをご覧下さい(左から勝ち・引き分け・負けの順)。
松 本 60 58 57
大 阪 60 58 57
福 島 59 57 56
一番怖い状況なのは、松本山雅とFC大阪が負け、福島が引き分けた場合で、勝ち点が57で並ぶからです。そうなると得失点差が問題となってきますけど、福島が得失点差で現状ついている3点取っておくと、FC大阪をかわすことができ、松本山雅の得失点差を上回れます(負けることで得失点差を少なくとも1減らすことになるので。もちろん状況次第では2点でも1点でもOK)。この時、得失点差が同数になった場合、今度は福島と松本山雅の総得点数で見る形になります。この総得点数は、試合前の状況で見ると、実は同じ(60得点)。こればっかりはどうなるかわからないのですが、仮に総得点数も同じだった場合、福島と松本山雅のホーム&アウェイの成績で決まります。第4節と第23節で戦っていますけど、第4節では1-0で福島の勝ち、第23節では1-1で引き分けとなっているので、福島が上位に立つこととなります。
ちなみにFC大阪と得失点差で同数になった場合、総得点数で福島が優勢(FC大阪が42、福島が60)なので、こちらも福島優勢ですね。
順位表で見れば、松本山雅が有利なんですけど、勝ち進み方次第では福島が有利になるかもしれないというふうなのは意外でした。ウチに開幕戦ボロ負けだったのに(ニヤニヤ)。
ということで、松本山雅は勝つか引き分けで4位キープ。
FC大阪は松本山雅が引き分けた場合、勝てば4位になり、松本山雅が負けた場合は引き分けでも4位になります。
福島は、松本山雅とFC大阪が引き分けないし負けになれば一気に4位にジャンプアップ。ただ、引き分けた場合は、FC大阪はかわせるものの、松本山雅とは得失点差→総得点数→ホーム&アウェイの成績にもつれる可能性があり、そこで勝れば4位になれるというふうです。
・・・こんなにややこしくもつれるとは、改めて書きますが、意外です。そしてJ3のカオスさを象徴しているなぁと。もうJ3も魔境レベルだよ・・・。
そんなJ3最終節は、全試合11/24の14時キックオフ。DAZNなら同時視聴もできるようになっているとのことだそうなので、気になる方は是非とも。