その北陸新幹線の長野~金沢の開業日が2015年3月14日と発表されました。丁度世間がホワイトデーという頃の開業になるんですね。
そして、新たに乗り入れる車両の停車駅と時間も発表され、最も早い車両になる「かがやき」(東海道・山陽新幹線では「のぞみ」、東北新幹線なら「はやぶさ」にあたる車両)は、東京・大宮・長野・富山・金沢(一部上野の停車もあり)にのみ停車となり、同区間を最速で2時間28分で運行するとのこと。
それ以外の車両の運行スケジュールも決まり、「はくたか」は基本的に北陸新幹線の全駅に停まることとなり(ただし、飯山のみ停まらない場合あり)、「つるぎ」は金沢~富山のピストン輸送となりました。なお、既に走っている「あさま」は長野新幹線の区間のみを運行することになりそうです。
いよいよ、北陸地方の念願だった新幹線の順延が果たされることになり、北陸地方の人達にとっては関東圏がぐっと身近になることでしょう。
しかし、これに伴い変わる部分も出てくることを忘れてはいけません。
まず、これまで長野新幹線と呼ばれた部分も、北陸新幹線の開業日以降は、その区間も北陸新幹線と呼称されるようになるため、長野新幹線の名称は消滅することになるようです。
また各地方を走るJRの路線(いわゆる並行在来線)も北陸新幹線の開業に伴い廃線となり、第3セクターとして再開業(移管)となります。
信越本線の長野~妙高高原は既に篠ノ井~軽井沢を運行しているしなの鉄道に移管され、同じく妙高高原~直江津と北陸本線の直江津~市振は、新たに設立されたえちごトキめき鉄道に移管されるそうです。
同じように富山県内の北陸本線(石動~越中宮崎)はあいの風とやま鉄道(運行区間は石川県にある倶利伽羅~新潟県にある市振)に移管、石川県内の北陸本線(倶利伽羅~金沢)はIRいしかわ鉄道に移管されることになります。将来北陸新幹線が順延する区間で、石川県内を走る北陸本線はこの会社が管理していくことになるのでしょう。
いずれの路線にも言えることですけれども、しばらくの間はJR時代と同じ運賃で運営されるものの、将来的には独自の運賃体系を組むことになり、値上げは必至だと思われ、地域の足を守るためとはいえ、経費のしわ寄せが県民に来る可能性は否めません。
輝かしい開業の中で、地域住民の足の維持がいかに大変なのか、これから新幹線開業が決まったことをきっかけに観光で訪れたいと思っている方々は知って頂きたいものです。

