2012年05月24日

劣勢は跳ね返せるのか?

2020年オリンピックの第1次選考が日本時間の今日(現地では5/23)、カナダのケベックシティで行われました。
2020年のオリンピック立候補地は、東京以外に、カタールのドーハ、アゼルバイジャンのバクー、トルコのイスタンブール、そしてスペインのマドリードの5都市が争うというふうでした。

今回の選考はIOC(国際オリンピック委員会)の委員による投票ではなく、立候補都市があらかじめ出した書類に寄る審査で決まるというもの。コンセプトや議事運営などが焦点になったと思われます。
その結果、カタールのドーハ、アゼルバイジャンのバクーが落選最終的に候補地として残ったのが、東京、トルコのイスタンブール、スペインのマドリードということになりました。
意外だったのが、カタールのドーハが落ちた点。カタールはサッカーのワールドカップが2022年に開催されることになっていただけに、誰もがいぶかしがってもおかしくないでしょう。ただ、もしかすると、オイルマネーでの『買収』に取られかねない(実際2022年のサッカーワールドカップはそのオイルマネーがあったのではないかと言われている)ことと、国籍問題という点で、スポーツマンシップが養われていないと判断されたのかもしれません。
アゼルバイジャンに至っては、正直運営ができるのと思っていただけに、落ちるのは妥当でしょう。
ただ、アジア都市同士で争っていたならば、東京は残れたかは疑問正直アジアの2都市が無くなっただけでもありがたかったと石原都知事は思っているでしょう(ニヤニヤ)。


で、残った3都市。個人的に最有力はイスタンブールじゃないかと思います。
初めてオリンピックを開くという点、アジアとヨーロッパの掛け橋という位置付け、長い歴史を持った都市、そして初のイスラム教国家でのオリンピック開催という点などがあるでしょう。治安問題やインフラなどで大丈夫かなと思う点もありますが、市民の支持が大きいのは高評価に繋がるでしょう。

そうなると、東京は治安のよさやインフラのよさで高評価を頂いていますが、エネルギー・環境面、そして低支持という麺をいかに克服できるかが課題なんでしょうね。当選すれば、2度目の開催になる東京。正直なぜ2度目を行うのかを明確にアピールしないと意味が無いでしょう。開催都市は違えど、国内では2度目になるマドリードも同様の課題を抱えているでしょう。
あまつさえ、マドリードの場合は欧州経済危機が大きく影を落とす可能性があります2004年のアテネ五輪が大量の国債をつぎ込んで会場建設や運営を行っており、それが今日の危機の引き金になっているとも言われているだけに、その二の舞を踏ませまいとIOCサイドも注視することになるでしょう。市民の支持は高いようですが、個人的にはその数値も怪しいものが・・・。


しかし、東京でオリンピックが開かれることはいかんことではないし、むしろいいことだと思う急速なインフラ整備(特にボロボロの首都高の改築の『いい口実』になる(苦笑))が展開できるので、経済の立て直しにも利用できる側面があります。しかしね、どうも旗振り役の石原都知事が気に入らないので、邪推しちゃうんですよねぇ・・・自分の人気取りでやってるんじゃないかって(苦笑)。墓場まで実績を持って行きたい気満々でやって下さい(ギャハ)。
落選した都市が双方イスラム圏の国なので、俄然イスタンブールが有利だと繰り返しになりますが思ってます。そのあたりどう跳ね返すのかがポイントですね。


最終候補地決定は来年9月。それまで石原都知事は気の抜けない日々が続きます。心労で(以下自主規制)。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)