2011年04月04日

ソンソンの本気

東日本大震災でいくつかの企業や個人が寄付をしていますが、ここまでの意気込みを見ることは他にないでしょう。


ソフトバンクグループが10億円寄付することを決めたそうです。ちなみに、関連会社のヤフーは3億円を寄付し、同サイトが集めている緊急災害募金には約13億円の募金が集まったそうです(そのうち3億円を寄付)。同じく関連会社のソフトバンクモバイルも1億円の寄付を決めたそうです。

しかし、それらを束ねる長がすごかった。
ソフトバンクグループの社長である孫正義さんは、個人名義で100億円を寄付するばかりか、今後ソフトバンクグループで得る個人の収入全額を自身が引退するまで全て被災者(震災遺児)や震災以外の遺児に寄付すると発表したのです。

確かに、ジャッキー・チェンがこの上をいく寄付(個人資産約260億円)していますけれども、将来にわたって自身の企業から得た収入を寄付するというのはなかなかできないこと。こういうことは、自身が持つ株や土地(不動産投機)などの収益で生活ができるから為せる業なのもわかっているんですが、だからといって普通はカネをため込んでしまうもの。本当に世のため人のために回そうと思う人はどれだけいたんでしょうか。


彼のやったことというのは、イスラムの世界でいう喜捨(サダカ。自由喜捨の意味。ちなみに、ザカートは義務的な喜捨)を進んで行ったわけです。
財産がないとできない行為ではあるものの、この行動はとても賞賛されるべきであります。

企業イメージの向上のためにやった偽善行為だということも可能でしょうが、じゃあマイクロソフトの創始者が同じように喜捨できるのか?今盛んに問題になっている東京電力の社長や会長などの上層部が、少なくとも自身の退職金を原発被害者のために全て喜捨できるか?私個人の勝手な意見では恐らくできないでしょうね。私自身も、こんなことをすれば明日の生活もままならないので、当然できないです。だからこそ素晴らしいし凄いと素直に思うのです。
それでソフトバンクグループの商材を進んで買うのか否かは別にして、この行動は素直に賞賛すべきです。そして私達も、できる限りのことで細く長く支援することの大切さを教えられたのではないのでしょうか。


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Posted by alexey_calvanov at 20:45Comments(0)TrackBack(0)