レッドロブスターは1968年にアメリカのフロリダ州で1号店をオープンした老舗の一つで、1970年代から急速に拡大したとのこと。ピーク時には700店舗を持つほどに成長しました。
ところが、2014年以降は経営が伸び悩み、売り上げが横ばい状態だったそうです。そんな中で、オーナー企業や社長もコロコロ変わり、経営方針も定まらないふうになっていたようです。追い打ちとして、2020年の新型コロナウイルスの流行で一気に売り上げが落ち、過去に例のないインフレ・最低賃金を含む人件費の向上・食糧価格の高騰・他社との競争も相まって、迷走していったんですね。
売り上げ向上を狙って行ったのが、エビの食べ放題サービスで、2023年に20ドルという破格値で期間限定のサービスとして展開したのが好評だったことから、常時行うようにしたのです。しかし、客足を伸ばすはずだったこの食べ放題が予想以上に来客を招く結果となり、2023年の第3四半期には1100万ドルの赤字を計上し、結果的に経営をさらに圧迫することになってしまったのです。
その結果、2024年4月には破産を視野に入れているのではないかと報道され、今回の事態に至っているのです。
今後は、一部店舗の売却や破産法に伴う負債の圧縮などを行い、経営の立て直しを行っていくとのことですけど、前途は多難なんじゃないかなぁと思えてなりません。
ちなみに、日本にも首都圏・関西・沖縄にレッドロブスターの店舗があるのですが、アメリカの法人とは別とのことなので、直接的な影響は無いとのこと。今後も問題無く営業されるとのことなので、今回の経営破綻が飛び火するようなことは無さそうです。

