恐らくそのきっかけになったのは、「らき☆すた」で、その流れを決定付けたのは「True Tears」や「けいおん!」ではないのかと思います。奇しくも「らき☆すた」・「けいおん!」は京都アニメーションの作品、「True Tears」はP.A.Worksの作品と美しい絵の描写で話題になった会社でもあります。
そして、「聖地」というものが一般にも浸透しつつある事象が起こっています。
先日、「聖地」を選定する「アニメツーリズム協会」が発足しました(代表理事はガンダムシリーズ監督・総監督でおなじみの富野由悠季さん)。「聖地」を掘り起こすことで、日本人観光客だけでなく、近年急増している外国人観光客の呼び込みに活用しようという考えがあるからです。リオデジャネイロオリンピックでアニメ作品やゲーム作品のキャラが出てきただけで大盛り上がりしていましたからね。このコンテンツ力を生かさない手はないですわ。
この「アニメツーリズム協会」は、アニメや漫画の舞台やモデルになった地域や場所・作家ゆかりの街や生家、記念館・作品に関連する博物館や施設を「聖地」とし、その場所を88ヶ所に絞り込むということです。でも88ヶ所にこだわらず、多くの個所を認定してもいいんじゃないのかね?
今回認定した88ヶ所を将来的には官民連携でルート化し、周遊できるようにするとのこと。
「ガールズ&パンツァー」の大洗町のような成功例もありますが、官(自治体)だけが盛り上げようとしても、民(制作会社や地域の企業)だけが盛り上げようとしても、空回りで終わってしまうことでしょう。居(その地域に住む人々)の理解と盛り上げが一番大事なのだということを「アニメツーリズム協会」は忘れないでほしいと思います。

