FC岐阜、昨日はヴァンラーレ八戸と戦いました。
今回は、何をおいても最初は、この話をしないといけないですね・・・。
先日、柏木陽介選手が現役引退を発表しました。岐阜に来て3年。彼の成し遂げたかったことは、終ぞ叶わないまま迎えそうです。色々と思うところもあったでしょう。それでも岐阜に来てくれて、岐阜のために尽くしてくれたことに感謝しかありません。
・・・もっといろいろと言いたいことがあるんですけど、今はその時じゃないな(苦笑)。全ての試合が終わってから、その思いを書くことになると思います。
しかし、(全てではないでしょうけど)コアサポの面々は違っていたようです。
「引退反対!!まだまだ見たいぞ陽介」と彼自身に引退撤回を求めているようだったのです。
彼らの思いもわからなくはないので、邪険にはできない。ただ、プレスリリースを見た限りでは、確かにまだやれるんじゃないのとは思っていたものの、彼自身が決めたことですし、色々と思う中で決断したわけですから、残念ですけど快く送り出してあげたいと思いました。そう、この時までは・・・。
この日は、わくわく受注会という今シーズン在籍した全選手・マスコット・GGG(トリプルジー)の記念グッズの販売会が行われていました。
今回受注会で展開された商品は、アクリルスタンド・ペナント・メタルグラフィの3種類。中でもメタルグラフィに関しては、限定ユニフォームを着用した選手が対象とのことなので、16人だけとのこと。見た時は、茂木秀選手がカッコいいなぁと思ったんですけど、やはり柏木選手になっちゃうんだよなぁ・・・。もう引退記念グッズ化しているわい(苦笑)。<そう言ってると、引退記念グッズを出すぞ、あのクラブのことだから(ニヤニヤ)。
なお、こちらはアクリルスタンド。
そして、こちらはペナント。
メタルグラフィは購入することになったので、後日(12月下旬頃発送らしい)紹介予定。
なお、わくわく受注会は次節のカマタマーレ讃岐戦でも行われますので、迷った方は、是非11/12にお越し下さい!
この日のかさなるステージ、久しぶりに登壇した難波宏明アンバサダーの「今日の見どころ」をやっておりました。
ナンチャンが監督として率いている岐阜聖徳学園大学は、大学リーグの昇格を僅差で逃したとのことなので、少し悔しさをにじませながら話をしておりました。
なお、ホワイトボードに書かれた「型」ですが、今一度原点を見つめ直したらどうかという話の中で出てきたもの。確かに縦に破るサッカーができていないですからねぇ・・・。
そして、選手トークショーには、茂木秀選手(中央)と松本歩夢選手(左)という贅沢な組み合わせになりました。松本歩夢選手はわかりませんけど、茂木選手は奈良クラブ戦でケガして、今シーズン終了のかなぁ・・・。
・・・あまりにイケメンでカッコよ過ぎたのが悔しいのか、最後っ屁のような発言をして、会場を沸かせていましたけど、そんなことを言ってはアカン(笑)。
この日は、3連休の中日。
森本工房で「森のハムセット」と「プレミアムモルツ」(ビール)を買って、試合に備えておりました。こんな時じゃないと飲めんわい(ニヤニヤ)。
試合は、例によってなのか、岐阜の足取りは重かったように思えました。ただ、今までと違ったのは、全員が何とかしようとしていた点と柏木選手が一人気を吐いているところでしょうか。引退会見で身がすっきりしたのか、往年の動きとも思えるような動きを見せていたのです。
それでも、八戸のペースに押し切られ、前半30分に見事なシュートで先制されることなってしまい、このまま意気消沈して試合が終わるのかと思いました。
恐らく、このまま終わっていいのかと上野優作監督か柏木選手に檄を飛ばされたのかもしれません。後半になってから、かなり動きがよくなったように思えました。これなら今シーズン初の逆転勝利も叶うかも・・・と思ったら、早速その鏑矢を放ったのです。
後半3(48)分、柏木選手がキープしていた球を左サイドにいた村田透馬選手に回す。しかし八戸の守備陣を破るのは難しいと判断した村田選手は、再び柏木選手に預けます。ならば、と柏木選手が中央にクロスを上げると、ダイビングヘッドで飛び込んできたのが、ルーキーの萩野滉大選手!引退するベテランの思いが、若手を奮起させ、彼のクロスをモノにしようと必死さを見せたのではないのでしょうか。今までならあまり見られなかった動きでもありました。ルーキーの決死の思いのこもったゴールは、自身プロ初のゴールになり、恐らく一生残るものになるでしょう。
同点に戻した岐阜の攻撃は止まらない。後半25(60)分には、村田→山内寛史→村田→生地充慶と中央で回し続けて前に押し進め、最後に生地選手は右にいた柏木選手に展開。そこから再び生地選手に戻し、中央やや右にいた村田選手に再度回す。すると山内寛史選手に回ったパスは即座に前方に飛び出していた生地選手に展開。スライディングしたかのような崩れた体制の中から放ったパスを高校で待機していた山内寛史選手は見逃さなかった。まるで生地選手がキーパーを誘ったのを確認したかのように振り抜いたシュートは無人のゴールに転がり込みました。これで逆転!11月になって初めての逆転劇になったのです。
さらに畳み掛ける岐阜。後半30(65)分には左サイドにいた柏木選手がスペースにいた村田選手に流し込む。トラップして受け取った村田選手は、硬い八戸の守備陣の隙を探すため、左から中央に走る。恐らく前方中央にいた田中順也選手に回そうと思ったクロスがシュートになったのか、隙を見付けてシュートを放ったのか、事の仔細はわからないものの、とにかく入ってくれと願って振ったと思う右足は、相手ディフェンダーの足に当たったようにも見えるけれども、村田選手のゴールとして認められ、これがダメ押しになりました。
その後も八戸の猛攻があったものの、冷静に対処し、3-1の逆転勝ちで逃げ切りました。
こちらはJ初ゴールになった萩野選手。MOM級の活躍だったと思いますし、慣れない守備の中で点を叩き込んだことが、今後大きな糧になってくれれば幸いです。羽田一平・和田侑樹両選手とのルーキー争いの中で一歩でも二歩でもリードできる活躍を願っています。
そして試合のMOMとしてやって来た柏木選手と本当なら逆転勝ちを演出したMOMのはずの山内寛史選手(苦笑)。
引退撤回を求めるサポーターの声に対し、苦笑いしながらも、もう決めた・引退撤回ほどカッコ悪いものはないなどと述べておりました。
当初は仕方ないかなと思っていた引退の件ですが、今日の試合を見て考えを改めないといかんとさえ思ったよ(笑)。是非とも引退撤回して続けて下さい(ギャハ)!
でもね、このように引退を惜しまれる声を掛けてくれるというのは、選手冥利に尽きる部分もあるんじゃないのでしょうか。それだけ偉大な選手に成長していたということなんですよ。そのことを柏木選手は噛みしめて、残りの試合を全力でぶつかってほしいです。まだまだやれるぞと思わせる動きを見せている限り、大丈夫。全ての試合に勝てるかもしれない。
この試合に勝ったことで、岐阜は昇格戦線に首の皮一枚の状況のまま生き残っています。試合前には今シーズンは終戦と言う雰囲気が漂っていたものの、柏木選手一人の力で、まだやれると思わせるのですから、まさに彼は岐阜の太陽だったと改めて感じさせました。絶望的な可能性なのは変わらないけど、最後まで抗っていきましょう!
次回も、わくわく受注会で書きましたが、ホームで讃岐戦になります。この試合はダブルの掛かった試合。今回のような逆転劇が仕掛けられれば、例え先制されても勝てるはずです。蹂躙することが一番ですが、今回のように追い込まれてからでも策無しなんてことは無いんだということを皆に示して下さい。やれるはずですし、やればできるじゃねぇか!と言われるように(ニヤニヤ)。
おまけ その1
エコステーションにあった囚われのヴァン太。ヴァン太は、八戸のマスコットです。
わざわざ網で捕まえるあたり、スルメイカをモチーフにしただけある(ニヤニヤ)。しかし、これは、この日の試合を暗示していた(苦笑)?
おまけ その2
ミナモダンスに興じるギッフィー。
写真を撮ったタイミングを見て、阿波踊りみたいだと言うなかれ(笑)。
残り試合4。J2昇格への勝ち点差は10。