北海道余市郡余市町に着きました。余市町にやって来た目的は、ただ一つ。ニッカウヰスキーの余市蒸溜所に行きたかったんですね。せっかく北海道に来たのと3連休にしたという理由もあるのですが、丁度この頃NHK総合テレビで朝ドラ(連続テレビ小説)「マッサン」の再放送をやっていたというのもありました。
こちらは正門で、ここから入場します。なお、余市駅から徒歩5分くらいの近さで、バスの最寄りの停留所もほぼ同じくらいです。
で、今回13時半の回で予約をしていたのですけど、入口でその旨を説明したところ、よろしければ13時の回が1名なら空いていますから、どうですかとなった。ならば・・・ということで、ご厚意に甘えて、13時に替えてもらいました。本当にありがとうございました。
というともあって、ビジターセンターで待たせてもらいました。ここには、ウイスキーの説明を行うシアターがあるんですけど、その壁面には、創業者であり、ニッカウヰスキーの初代社長である竹鶴政孝さんの写真がありました。
この蒸溜所のある余市町は、彼が修行したスコットランドの気候によく似ており、良質なピート(泥炭)も採れたことから、ウイスキー作りに最適だったんですね。
こちらは、キルン塔。発酵した大麦をピートで燻しながら乾燥させるための乾燥塔というヤツです。ここで麦芽を作ります。重要文化財になっているためか、ここでは乾燥を行っていないそうです。現在は原料を輸入しているそうです。
醗酵塔の中にあったモルトウイスキーの製造過程。麦芽を乾燥させる過程でピートの香りを付け、粉砕した麦芽に温水を混ぜて糖化させると、麦汁(麦芽糖)が出来上がります。これだけでもメロン並の甘さなのだそうな。
それに酵母を入れて醗酵させると、もろみが出来上がります。実は、この醗酵の過程で、アルコール分が生成されます。このアルコールの入ったもろみをポットスチルで蒸溜することでクリアにしていき、それを樽詰めしていき、醸造(熟成)していきます。
次に向かった蒸溜塔には、大きなポットスチルがあります。このポットスチルで二度蒸溜して、純度を高めていきます。なお、ポットスチルにはしめ縄がされていますけれども、これは竹鶴政孝さんの実家が日本酒の醸造を手掛けていたから。1年に1回(恐らく新年に)交換されているとのこと。
蒸溜塔にあるポットスチルは全部で7基ありますが、稼働しているのは6基。実は、一番小さいポットスチルは、余市蒸溜所が稼働した時に据えられたもので、現在は稼働していないのだそうです。それでもちゃんとしめ縄がされていて、大事にされているのがわかります。
余市蒸溜所での蒸溜は、石炭直火蒸溜という石炭をくべて火力の調整を行っています。まるで蒸気機関車の火室のような感じですね。
しばらく進むと、旧事務所にたどり着きました。ここは、1934年に建設され、重要文化財に指定されています。ニッカウヰスキーの前身である大日本果汁時代のものになります。
こちらは、旧研究室。重要文化財に指定されています。1931年に建設され、1984年までニッカウヰスキーの研究室として使用されました。後にレストランで竹鶴政孝さんの妻である竹鶴リタさんの名を冠したRITA's KITCHENが入っていたものの、老朽化に伴い、現在は別所に移っています。
こちらは旧竹鶴邸。竹鶴夫妻の住んでいた家です。元々あった場所から2002年に現在の場所に移築されました。和洋折衷が特徴で、玄関ホールと庭園のみ公開しているとのこと。
こちらが、一号貯蔵庫。重要文化財に指定されています。創業時に建てられたものですが、この場所は余市川の中洲だったのだそう。そんな面影は全く無い(苦笑)。そのためなのか、床は土のままで、石造りになっています。これにより適度な湿度と冷気を保っているのだそうです。
この中では醸造の説明を受けられます。原酒が樽に詰められると、醸造の過程で徐々に酒の量が減る代わりに樽の成分が染み出て味わい深くなっていくのです。この過程を『天使のわけまえ』というオシャレな言い方をするとのことで(ニヤニヤ)。
樽にも大きさがあり、ここでは3種類使っていたそうです。
再びウイスキー作りの工程図が出て参りました。醸造までは、この余市蒸溜所で行うのですが、この後の工程、ブレンドと瓶詰めは、千葉県柏市にあるニッカウヰスキーの工場で行われるのだそうです。
醸造で使う樽は、2度までが限度とのことで、2度醸造を済ませた樽は、様々な形で再利用されます。その一つが、雪囲いの材料として使われるというパターン。中には、薪の代わりに利用されることもあるのだとか・・・。
ちなみに、こちらが現在の貯蔵庫。ここでウイスキーの醸造が行われています。次回は、いよいよガイドツアーのクライマックスであるテイスティングホールに話が移ります。