2018年07月08日

FC岐阜観戦記2018 第11節 被災地域の希望になろう

FC岐阜、今日は愛媛FCとの一戦を迎えました。
昨日から後半戦に突入し、岐阜は11位で後半戦突入前迎えました。左右に順位表を分れば、いつものところにいない!今年は左側!でも、場所はいつものところあたり(ギャハ)!いわゆる崖っぷちなのよね。そして、昨日の試合で順位が動いて12位に。ここで奮起したいところ。そんな時に愛媛との一戦ですわ。

前回は岐阜が圧倒的な展開を見せたものになりました。そういえば、田中パウロ淳一選手がハットトリックを決めた試合だったわ。あの時とは愛媛は大きく変わっていると思います。何せ監督が変わったのですから、順位は下でも舐めて掛かれないと感じています、下にいるとはいえ・・・。


SHV39_3464この日は、7/5からの大雨の影響で開催が危ぶまれました。というのも、岐阜県内は前日まで激しい雨が降り、中でも飛騨地方などでは1000mm近い、ないしはそれ以上の雨になりました。

写真は、金華橋からの長良川奥にあるのが長良橋です。長良橋のそばには陸閘(りっこう)があり、前日に14年ぶりに封鎖されました。それくらいの水位が来ていたのです(最高で5m30cm近くまで来ており、氾濫寸前だった)。

そして、相手の愛媛も南予地方を中心に甚大な被害が出ており、多数の死者も出るほどになっていました



SHV39_3465そんな中でも前乗りなどで駆け付けた愛媛サポーター。
お帰りの際は十分に気を付けて頂きたいものです。そして、関係者の安全を願います。



SHV39_3466そして、掲げられた弾幕には「被災地域の希望となろう」
そんな気持ちと執念が、愛媛イレブンを奮い立たせたのです。



SHV39_3467試合は、愛媛の堅守が岐阜のイレブンにハマり、じわじわと愛媛が攻める格好になりました。しかし、隙を突いた岐阜は、前半10分にコーナーキックを獲得し、風間宏矢選手→阿部正紀選手のラインが決まって先制!
以降は岐阜が攻勢を深めるものの、決まらない。この間に愛媛は着々と立て直し、ゴールを脅かします
実は、この試合はいつもとエンドが違っており、電光掲示板側に攻めるのは、いつも後半なんですね。でも、この日の試合は前半に攻めるふうになり、違和感を感じていました。そういえば、アウェイのロアッソ熊本戦の時もエンドが違ってたよね。あの時は岐阜が優勢に動いたけど、あの感じをまさか味わうことになるなんて・・・。


その嫌な予感は、後半になって牙を向きます。この頃から、岐阜の選手が浮足立つというのか、ミスが目立ち始めるんですね。その機を逃さまいと愛媛は猛攻を見せます。そして後半16(61)分、中島賢星選手のクリアミスないしはパスミスからのチョンボを見逃さずにシュート。これがスーパーシュートになってしまい追い付かれます。この得点で勢いの付いた愛媛は、さらに畳み掛けてきます。簡単に言えば、やってやるという気迫ですね。

その気迫が通じたのか、後半25(70)分、古橋亨梧選手のスリップを見逃さなかった、途中出場になった愛媛の有田光希選手が裏を突き、味方のクロスを受け取って抜け出し、左隅の狭いところからシュート。これが入ってしまい、逆転となります。ビクトル選手が激怒してゴールマウスのポールを蹴った時の音が、ものすごく響いたわ・・・。
その後は、愛媛が執念を見せ、全員が必死に守り、岐阜のパワープレーも切り抜けて逃げ切られました。対して逆転された後も、岐阜が奮起することは無く、パワープレーも見せかけなのではないかとさえ思えるほど、選手に覇気が無い、気迫が伝わらない、もっと言えば勝とうという意識が見られない試合になってしまいました。



今日の愛媛は鬼気迫るものを持っていました。愛媛は愛媛県のために戦ったから勝った、それだけではないと思います。愛媛というチームの事情も絡んでいるのではないかとも感じたのです。

ご存じの通り、愛媛は前節まで最下位に沈んでいましたこのままではJ3降格の可能性を見せており、監督を交代したほどです。観客動員でも伸び悩み、J3に落ちれば、更なる集客力の低下は否めないと思います。
そこに迫ってきたのはJFLに所属しているFC今治既にJ3ライセンスを取得しているので、今年総合順位で4位以内を獲り、かつライセンス持ちチームの中で2番手以内に入れば、念願のJリーグ参入を得られるところまで来ています仮に愛媛がJ3に降格し、今治がJ3に参入となれば、ダービーマッチというメリット(盛り上がり)は得られるかもしれないものの、同時に東予地方との客の奪い合いが発生します(既にその兆候は出ているとも言われている)。集客力低下に拍車がかかる事態にもなりかねないだけに、J3降格は意地でも避けたいところ。だからこそ、愛媛が愛媛県のサッカークラブではトップチームであること、そして地域の代表なんだという意識を今回の甚大な被害を目の当たりにして再認識したのではないかと思います。
一方岐阜はどうなのか。彼らは何県のために戦っているのか、その意識が全く垣間見られませんでした。飛騨地方であれだけ大変な中、長良川が危機的水位になっている中、何とか試合ができたことに対して、彼らは何を思ったのか。やれて当たり前だとでも思っていたのか。どれだけ尽力したのだと声を大にして言いたい。
お前らの声援が足りないとコアサポの型が檄を飛ばしていましたけど、その通りだとも思う。しかし、選手の気持ちの部分は、私達の声援だけではどうしようもならない選手達の気持ちは選手達自身によって変わらない限り何ともならないんですよ。だからブーイングで伝えるしかないとも思うのです。ブーイング全てを肯定するわけではないですけど、今回のブーイングは仕方ないと思う。前半で決定機だったところをきちんと決めていれば、試合の流れががらりと変わったと思います。勝ちを拾えたはずの試合を自分達で放棄した、そういっても過言じゃないでしょう。


後半戦を最悪の形でスタートし、久しぶりの連敗を喫し、このままズルズル行きかねない状況。この中でアウェイ2連戦に入るとは・・・。しかも前半戦で勝てなかったヴァンフォーレ甲府と横浜FCです。不安でなりません。次の試合までに、自分達が誰のために戦っているかを見つめ直してほしいです。あの災害の後の中で、(ワンコインマッチながらも)5,787人来たことの意味を噛み締めてほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:23Comments(0)