2020年08月15日

FC岐阜観戦記2020 アウェイ編 その5 ビクトル対策以前の問題

FC岐阜、今日はSC相模原の一戦でした。
藤枝MYFCに負けて以降、いわてグルージャ盛岡にも引き分け、波に乗れない状況です。それでも順位は4位に上がっています敵失で上がった順位なんて薄氷の上に乗っかって喜んでいるのと同じで、すぐにでも崩壊して足をすくわれるよ・・・と言おうと思ったら、ほれ言わんこっちゃないというふうになったわけだ(汗)。


この試合、開始前に注目されていたのはビクトル選手でした。3年岐阜にいてリーグ戦100試合戦った岐阜の守護神です。昨年こそヤン=オーレ・ジーヴァース選手との併用だったものの、個人的には岐阜の守護神はビクトル選手だったと思っています。もちろんジーヴァース選手も素晴らしい選手でしたよ。それを差っ引いてもです。

しかし、蓋を開けてみたら、中4日とは思えないほど相模原の選手の動きが積極的だった点。実は、相模原はカターレ富山と前節戦っているのですが、試合は8/10の夜に行われているのです。つまり今日の試合まで4日間しか間隔がないこと。ほぼミッドウィーク的な感覚で試合に挑んでいるのです。それでも全力でぶつかれたばかりか岐阜よりフィジカル面で高い。これは恐ろしい相手だ・・・。去年も見たけど、相模原は何か一つの出来事がきっかけで、激しく波に乗ってしまう。調子に乗せないことが一番大事なのに、ことは起こってしまうのです。

前半26分、相手のコーナーキックで打ち出された球を走り込んだホムロ選手に合わされてしまい、先制献上。一番マークしないといけないホムロ・ユーリ両選手の中から打たれてしまったので、これは猛省レベル。橋口拓哉選手はもう少し身体を前に出せていればというふうなんでしょうけど、これは相手が一枚上手だったかな・・・。

しかし、その2分後にルーキーの大西遼太郎選手のクロスを受け取った粟飯原尚平選手がペナルティエリアまで持ち込み、守備の隙を突いた一閃で同点に追い付きますビクトル選手の弱点である足下をしっかりと狙って打たれた、対策ばっちりのシュートでした。
ビクトル選手は足下が弱点で、よく狙われていました。しかもキャッチングを行うことがほとんど無く、パンチングで対処する選手でもあったので、基本的には足下をしつこく狙い、仮に浮くようなシュートであってもパンチングに失敗して目の前に飛んで来たら、それを確実に狙うようにすれば、点を取れる可能性が上がるのです。逆に正面はもちろんのことサイドに振る(つまりビクトル選手の上半身に飛ぶ)ようなシュートは、彼の格好の得意コースなので、しっかり弾かれてしまうのです。

ともあれ、ここで追い付いたということは、岐阜にとって追い風になると思っていたら、前半31分に橋本和選手がペナルティエリアで倒され、PK獲得高崎寛之選手がキッカーになって、これはもらったと思っていたら、まさかのふかし!ホントにこれが試合の運命を決めたと言ってもいいでしょう。
その痛い結果は、後半に牙を剥きます。

後半8(53)分に警戒しなければならないユーリ選手に逆転弾を許してしまいます。しかもドフリー(泣)。甲斐健太郎選手と柳澤亘選手がもっと何とかしないといけなかったんだけど、甲斐選手は必死に走ったけど間に合わず、柳澤選手はもう走れていないふうだったわ。おいおい、中6日ある岐阜が相模原に走り負けてるなんてウソだろ・・・。猛暑は言い訳にならんぜ・・・。相模原だって結構暑かったはずだから。

そして後半28(73)分にはダメ押し点を献上一旦守備に引いていた夛田(ただ)凌輔選手に見事にやられた・・・。来てることがわかっていたはずなのに、誰もチェックに入ってないとは・・・。それかチェックをかいくぐった夛田選手にあっぱれをあげるべきか・・・。

その後も守備を固められた相模原のイレブンを破ることができず、3-1で負け完敗というよりも惨敗と言っていいレベル。今年の試合で一番悪い展開だったとも言えるでしょう。一旦追い付いて引き離されるのは、絶対やってはいけない展開ですよ。


とにかく内容が悪過ぎた。
特に川西翔太選手が目に見えて疲労が溜まっている前半はまだ動きはいいんだけど、後半は動きが悪いようにも思えてくるほど。本当なら代えの選手がいるべきなんだろうけど、前にも書いた通りいない。ここがそろそろウィークポイントになるだろうし、補強ポイントなんだろうけど、今年は特にコロナ禍で運転資金が乏しい中でやらないといけない。しかも2019年シーズン終了時の補強で結構使ってるんじゃないかという節が見られるのでなおのこと。
それ以外にも、三島頌平選手も目立っていい動きが無い大西選手を出したのも三島選手の活性化を狙ってのことなんだろうけど、三島選手が途中交代になったことを考えると、次節はスタメンで出るのは厳しいかなぁ・・・。ホームグロウン枠の甘えが見られるようなら、バッサリと斬ることを監督や運営には進言したいですね。個人的にはベンチから大局を見て、何が足りないのかを知るべきだと思います。何度も言ってますけどね。


この状況で次が福島ユナイテッドFCとのアウェイ戦。しかも地方(郡山)開催での戦いでお昼(15時)キックオフ。アウェイの地方開催はいい思い出が無い。そう下関だよ(苦笑)。この難局を振り切れないと、J2昇格戦線は終戦になってしまうでしょう。だからこそ、この1週間で反省し、同じベクトル(もちろん1年でのJ2復帰)に向かって走っていることを再確認して、厳しい暑さの中でもしっかりと練習に挑んでほしいものです。そして今素晴らしい練習環境を与えてくれたのは、先人達の努力と請願の結果であって、今J3で戦うために整備されたものじゃない将来のJ1昇格を目指す選手達のために岐阜県や岐阜市などが少ない資金を出し合って整備したものだということをもう一度再認識してほしい。そう願いながら次の戦いを見ていきたいと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 22:01Comments(0)