中日ドラゴンズの谷繁元信監督が、シーズン途中での休養を発表しました。同じく佐伯貴弘守備コーチも休養することになりました。中日の佐々木社長は谷繁監督の休養を球団側が要請したものということを明らかにしたので、事実上の解任になったとも取れます。
谷繁監督は、2014年から高木守道元監督の後を受けて選手兼任(中日では1955年の野口明さん以来59年ぶり3人目)という形で就任。マスクをかぶりながらチームの指揮を執る(ただし、森繁和ヘッドコーチが谷繁監督がマスクをかぶっている時の監督業を代行していた)という変則的な体制になっていました。
しかしながら、選手兼任時代は4位(2014年)・5位(2015年)と振るわなかったことから、若手の活躍を期する意味も込め、選手としての活動を終え、監督専任で今年は臨んだのです。奇しくも同じ現役で活躍していた巨人の高橋由伸監督が監督専任で指揮を執ることになったのですが、戦力の差こそあれど、対照的になってしまったのが印象的です。
今シーズンは外国人を中心に新戦力を整えたものの、序盤だけよかった以外はいいところなし。特に投手陣が崩壊している状況で、中継ぎ以降の構築に失敗したとも言える状況になっています。抑えがいないというのはどうしようもないわねぇ・・・。
まだ盛り返せる位置にあるとはいえ、最下位では休養(解任)やむなしでしょう。森繁和監督代行の下、振るわない投手陣の再建を早いこと行うべきでしょう。ここはトレードでもいいので、中継ぎの補強を行うべきでしょう。あとは活きのいい若手でローテーションを回していくか。ただクライマックスシリーズに行きたいとなった場合は、実力のある選手の奮起がカギになるでしょう。
問題はその後、シーズン終了後になるであろう後任監督選びでしょう。
待望論はあるものの、諸問題で就任は無理とされる立浪和義さんかなるのか、それ以外のOB招へい(鈴木孝政さん・小松辰夫さん・中村武志さんなど)なのか、それとも2軍監督の小笠原道大さんが昇格するのか、予断は許さないですね。
しかし、今年は東海地方のプロチーム受難の年ですなぁ。ここまで来て、あのクラブは動かないという、何という残留力(爆)。