既にゲームハードメーカーとして実績を上げつつあるマイクロソフト。Windowsと並ぶ事業として(日本では目も当てられない状況ではあるものの(苦笑))成長しております。
そんな中で、ゲームハードメーカーとして若干弱含みの部分があったのは、ソフト事業。任天堂やソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、ソフト事業でも十分な実績を持っていますし、かつてハード事業を展開していたセガ(現在のセガサミー)は、強力なソフト事業でハードをけん引していました。
そこでマイクロソフトが進めていたのは、既存のソフト会社の買収。過去には、マインクラフトシリーズでお馴染みのMojang(モージャン)やジ・エルダー・スクロールズシリーズやFalloutシリーズを手掛けたべゼスタ・ソフトウェアを率いるゼニマックス・メディアを買収しています(前者は2014年、後者は2020年)。もちろん、これでも十分なコンテンツなのでしょうけど、そこに更なる一手を加えてきたのです。
昨日(1/18)に、マイクロソフトはアクティビジョン・ブリザードを687億ドル(約8兆円)で買収することを発表したのです。
このアクティビジョン・ブリザードという会社は、ゲームコンテンツが充実しており、コール・オブ・デューティーシリーズやクラッシュバンディクーシリーズのアクティビジョン、ディアブロシリーズのブリザードエンタテイメント、「キャンディークラッシュ」のキング・デジタル・エンターテインメントを有しています。
特に、マイクロソフトの弱かったスマホなどのアプリゲームに進出できるのが大きいでしょう。「キャンディークラッシュ」は世界的な大ヒットコンテンツなので、これだけでも十分なのですが、将来的なことを考えると、次なるアプリゲームのヒット作も欲しいところでしょう。
なお、この買収が完了すると、世界第3位のゲーム会社になるとのこと。名実共にマイクロソフトはゲーム会社の仲間入りになるのではないかと思われます。この買収が、ゲームハードの売り上げにどう影響を与えるのかも気になるところですが、日本では任天堂とSIEの2強になっているので、マイクロソフトの入る隙は無いのよね・・・(汗)。
あとは、ハラスメント問題で社内が大荒れのアクティビジョン・ブリザードが鬼っ子にならないかという懸念もあります。買収して最初の仕事は血の入れ替えだけでなく有能人材の流出阻止なんでしょうなぁ・・・。