2024年12月04日

残念ながら、切られるのも致し方なし

先日、FC岐阜の天野賢一監督が退任となり、契約満了選手も10人発表されました。この他、コーチ・コンディショニングコーチも退任となりました。


天野監督は、今年の6月に上野優作元監督の退任に伴い、暫定で監督に就任したものの、特に夏場の不振が響いて、一時はJ3・JFL入れ替え戦の枠になる19位との差が大いに縮まりました
その後、10月のAC長野パルセイロ戦以降、調子が上向いた(以降負け無しだった)ものの、最終的には8位になり、J2昇格を逃す格好になりました。
個人的な意見ですが、退任は当然で、来年も監督をするという事態になったら、ちょっと心から応援できないなと思っていました。暫定で監督をやらなければならなかった点は同情するものの、夏の時期のゴタゴタを招いたのは、明らかに天野監督の時期で、全く勝てなかった時期でもあります。先述の長野戦で勝てるようになったのは、その直前に就いた大橋浩司ヘッドコーチがきっかけであり、賜物だと思っています。つまり大橋ヘッドコーチがいなければ、今の順位もなかったと見ています。
これに伴い、新監督が誰になるのかも焦点になるのですけど、降って湧いたかのように、FC今治をJ2昇格に導いた服部年宏監督が退任(契約満了)になったとのこと。2011年~2013年にウチにいたということもあり、そのよしみで監督を依頼してもいいと思います。もちろん、ヘッドコーチを務めていた大橋さんを監督に据えるという手もありますけど、ユースの面倒を見てほしいから・・・ということで反対される人もいて、それもわからんでもないなと思っています。だったら、ユースの監督として、フットボールコーディネーターという役職にいる上野優作元監督を新たな修行先としてユースに派遣し、研鑽させてもいいんじゃないだろうかと。将来有望な選手を見抜く力が発揮できるでしょうし、元日本代表のコーチが面倒を見るというのなら、親御さんも行かせてくれるんじゃないかと思います。


一方で満了になった選手に関しては、ほとんどの選手が、そうなるよね・・・と言わざるを得ません期待して入団した選手も切ってしまったあたり、将来性が乏しいと判断されたのでしょう。これが、クラブのイメージに悪い印象を与えないか心配ではあるものの、プロの世界というのは厳しいという点は理解しないといけないでしょう。若い選手は、まだ次のクラブへ行けるチャンスがあると思うので、あきらめずに活動してほしいと思います。
なお、ホームグロウン枠だった羽田一平選手も満了になっています。恐らくホームグロウン枠になる選手の入団のメドが付いていると思われます。そうじゃないとペナルティがありますからね・・・。
ただ、思い切った『出血』を伴っているので、残すべき選手を残すようにしないと、新監督になっても同じ轍を踏むのではないかと心配です。全ては新監督の発表と残ってほしい選手が残ってくれることを願ってプレスリリースを眺めることにしましょう。でも、個人昇格をする選手がいるんじゃないかなぁ・・・(泣)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)

2022年10月16日

あの漢がいなくなるのである

今日の試合で、来シーズンJ3に行くことがほぼ決定したいわてグルージャ盛岡ほぼ決定となっているのは、最終節があるという点といわきFCがJ2ライセンスを取得できない場合、21位は降格回避になる可能性もあるため)。そのチームを率いた秋田豊監督が、今シーズン限りで退任の意向を示したと報じられました。


秋田監督は、2020年、外国語教室を運営するNOVAが盛岡をスポンサードした年に目玉として就任。初年度は攻撃と守備が噛み合わなかったものの、2019年には18位(最下位)だったのを、この年は11位にまで上げました翌年(2021年)は、秋田監督の采配が冴え、特にシーズン後半には圧倒的な攻撃力で1敗しただけに留め、最終節にアスルクラロ沼津とは引き分けたものの、見事2位になり、初のJ2昇格を果たしたのです。
ところが、今年は課題だった守備のもろさが露呈し、J2の中では際立った失点数になっていました。そして今日の試合に敗北したことで、9勝7分25敗と最下位に沈んでいます。まぁ、同じ勝ち点でFC琉球が並んでいるので、先程書いたように、最終節次第では・・・となるかもしれませんので、まだあきらめないでほしいかなとも。「選手の頑張りを勝ちに持ってこられなかったのは全て僕の責任」とは言っていますが、最下位に沈んでいたチームを盛り上げ、一気にJ2までジャンプアップさせた実力は、下馬評を大きく覆したとも言えるでしょう。秋田監督就任前は、いわゆるネタ監督の意味合いが強かったですけど、今は戦力をきちんと与えれば、J3はおろかJ2でもやっていけるかもしれないという実力を見せたと思いますね。恐らく来年以降、J3やJFLなど上に上がりたいチームからお声が掛かるでしょうし、J2の監督になるチャンスが出たとも思っています。


本当にお疲れ様でした。敵としては厄介な相手でしたけど、監督やコーチとしてまた会える日を楽しみに待っています「やっぱり、あの漢しかないないのである!」というふうになってほしい。


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Posted by alexey_calvanov at 23:31Comments(0)

2016年11月24日

なぜだ!なぜなんだ・・・!

今日新聞の夕刊を読んでいたら、あまりに衝撃的過ぎて、次のページが開けない・・・orz
今日、今年J2残留を決めたFC岐阜の吉田恵(めぐむ)監督が、今シーズンをもって契約満了、つまり退任することが明らかになりました後任人事はまだ未定とのことです。


吉田監督はラモス元監督が7/20のツエーゲン金沢戦の敗戦を機に解任後、ヘッドコーチから昇格。18試合指揮を執り、5勝4分9敗でした。
見た目は負け越していますが、要所要所で勝ち星や引き分けを拾い、11月は3勝1敗(3勝は今年なかなか勝てなかったホームで挙げている)と怒涛の成績を収めています。


まず思ったのは、まだまだこれからセレモニーの時でも来年もやるような雰囲気で語っていただけに、正直ショックが大きい来年1年やってダメだったら・・・というふうでもいいと思っていたんです。来年も吉田監督で見られると思ったし、吉田監督がいい形で岐阜を立て直してくれるんだと思っていました。編成にも関わって、キャンプからじっくり適性を見極め、そしてスターティングイレブンを決めていく。そう思っていたのに・・・。今年見せた猫の目オーダーだって、調子の良し悪しで決めていたんでしょう今年の誰もがスタメンになれるチームにピッタリの采配だったのに・・・。個人的には、千葉ロッテマリーンズの監督だったボビー・バレンタインさんのボビーマジックに匹敵するとも感じていたのに・・・。宮田、なぜ辞めさせた!?

これで、優勝争いをしていた時に監督が交代したあの時と同じく、シーズン終了後に退任することになりました名前に反して本当に恵まれない方だと。そして我がことのように岐阜に目を掛けてくれたサガン鳥栖の方々にも申し訳なく思っています。ファン・サポーターが守ってあげられなかったんや・・・。

こんないい監督を辞めさせたんだから、絶対自信があるんだね?またこれで残留争いとか降格なんて憂き目に遭ったら、どう責任取るんだろうねぇ?

実は、来年も吉田監督だと思って、ゴール裏ホーム自由席が安かったこともあって、シーズンチケットまで買ったんですよ。どうしてくれようぞ、これ・・・。


とにかく、残留まで導いてくれた吉田監督には本当に感謝してもしきれないくらいです。だからこそ、こんな形で辞めてしまうのが申し訳ないし残念でもあります。ラモス元監督の責任を一緒に負う形で辞めるのであれば、そんなことしなくていいのにとさえ言いたくなります本当に最後まで一緒に戦ってくれてありがとうございました。次の役職が名前の通り恵まれますように。


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Posted by alexey_calvanov at 22:26Comments(0)TrackBack(0)

2014年09月18日

ワシは疲れた

やはり大変だったんですね、理由はどうあれ。


楽天の星野仙一監督が今シーズン限りで退任することが明らかになりました。

星野監督は2011年から楽天を指揮してきました。丁度就任した年は東日本大震災が起こった時でもあり、非常に大変な中でも東北のために奮起しようと熱心に指揮を執っていました。結果が伴わなかったものの、この1年が後のリーグ優勝・日本一に繋がっていったのです。
就任2年目も芽がなかなか出ない中迎えた迎えた、就任3年目の2013年は田中将大(まさひろ)選手(現ニューヨーク・ヤンキース)が鬼神のごとく活躍し、楽天初優勝と初の日本一の原動力となりました。打線もジョーンズ・マギー両選手が主軸となって活躍し、若手とベテランの融合も図られました。
しかし、田中選手が抜けた就任4年目の今年は成績が急降下投打共に精彩を欠いた中、星野監督自身の健康問題(腰椎椎間板ヘルニアと胸椎黄色靱帯骨化症)が発生し、2ヶ月の間監督生活を離れることとなりました。復帰はしたものの、成績は向上しなかったため、星野監督は成績の悪化と闘争心を自らが示せなかったことを理由に辞任を決めたそうです。三木谷浩史オーナーも慰留したそうですが、本人の決意は固かったとのことだそうです。
星野監督自身もまだまだやりたいことはあるので悔いはある、若手の活躍も楽しみだったと言ってるので、もしかしたら、辞めるのは本意ではなかったのかもしれません。しかしながら、成績が上がらなかったらやめるべきという潔さを考えると、当然の決断だったと思います。非常に立派です。
私自身も今年の成績を加味したら酷だと思っていました。ただ健康問題を考えるとこれ以上指揮できないだろうとも感じていました


本当にお疲れ様でした。ゆっくり休んで下さい。


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Posted by alexey_calvanov at 23:44Comments(0)TrackBack(0)

2011年09月22日

オレ竜監督の見納めだ

中日の落合博満監督が契約満了の理由で今期限りでの退任を発表しました。
落合監督は3年契約の最終年で、本人にとっても野球殿堂入りなど節目の年だったので退任することにしたと球団側は発表しています。あとは球団に新風を吹き込ませるのには丁度いい時期であるということ、無用な混乱を避けるには丁度いい時期だったことなどを挙げています。


落合監督は山田前監督の退任(注:既に代行監督に切り替わっていた)に伴い2004年に就任。彼は現役時代をほうふつとさせる独特の采配、いわゆる『オレ竜采配』で、巧みに選手を操りかつ敵を翻弄していきました

特に名将と言われる要素になったのは、私が思うに2つ
1つ目は「10%の底上げ」で就任1年目で優勝を成し遂げたこと
就任当初、落合監督は現戦力を徹底的に分析した結果、トレードもフリーエージェントも活用せず、現行戦力の底上げだけで優勝させると宣言。当時は周囲の球団からは奇異な目で見られたものの、ふたを開ければ、充実した投手陣をフル活用して見事優勝を果たします
2つ目はノーヒットノーランの投手を替えてまで勝ちにこだわった姿勢
今でも賛否両論言われていますけれども、ノーヒットノーランをしていた山井選手から岩瀬選手へ継投し、無事系統でのノーヒットノーランを達成しました。確かに投げさせてもよかった場面なものの、セオリー通りで行くという点と点数差があまりなかったこと、打順は下位打線でも、1本でも打たれれば上位打線に回ることを考えれば、この流れは納得がいくと思います。

優勝3回・日本一1回、今シーズンも優勝を争う状況下を考えると、これまた見方が分かれます。
まず、いいふうに見れば、まだ辞めさせるべきではない
これは、成績をみるとわかります。
先述の功績に加え一度もBクラスに落ちなかったという実績、年齢面を考えれば、まだまだやれると思える成績です。入れ替えるとすれば、1軍コーチ陣を若手にして将来の監督候補を育てるという改革を行って2・3年任期を全うするという手もあったかと思います。
しかし悪いふうに見れば、今シーズンの成績がよろしくないから引責したという推測が取れるでしょう。
表面上は2位に収まってはいるものの、一時は5位に低迷したこともありました。開幕戦では横浜に負け越されるなど、今シーズンの試合の中には思わず「?」となることが多かったと思います。
特に酷かったのが打線。森野・井端に始まって、ブランコ(彼の場合は怪我の要因も無きにしもあらずだが)・グスマン・和田(注:ここまで敬称略)といったスタメンが全く機能していなかったのがそれを象徴しているでしょう。またセンターを固定しなかったことも痛いのではないかと思います。大島選手という昨年活躍した選手を固定して、試合状況や個人の調子に応じて変えていってもよかったのに、それをしなかったのも落合監督の迷いがあったのではないかと思います(怪我などの要因もあったと思うので一概に言えないものの、捕手と並び要の守備位置がコロコロ変わるのは正直選手も落ち着かないのでは)


ちなみに、後任はCBC解説者の高木守道さんが就任することになりました。ただ、年齢が70歳という点も考えれば、単年契約の可能性と大物OB起用への『繋ぎ』だと思えてなりません。というのも、優勝実績がなく、正直パッとした成績はないんですよねぇ(「10.8決戦」で優勝を逃しているらしいけど、正直印象にない)
そこで注目されるのがコーチ陣。恐らく次期監督になるOBを入れてくるのは間違いないと思います。となると、守備か打撃か総合コーチで、実績も人気も十分な立浪和義さんが浮かんできてもおかしくないのですが・・・


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)TrackBack(0)

2011年08月25日

功労者、退任

アップルを立ち上げ、かつアップルを再生させた同社のCEO(最高経営責任者。事実上の社長にあたる)スティーブ・ジョブズさんが8/24付で退任し、会長に退いたと発表されました。


スティーブ・ジョブズさんはPC草創期だった1974年に友人らとアップルコンピュータ社の前身に当たるサークルを設立(会社設立は1976年)。そこで、今日まで続くPCのMacintosh(マッキントッシュ。通称Mac(マック))の原形にあたるApple(アップル)シリーズを作り上げました
1985年に経営上の対立を理由に一度第一線を退くものの、1995年にマイクロソフトがこれまでのシリーズを大幅改良して作り上げたWindows95(以降Windowsシリーズを発売して以降アップルが劣勢に立たされてからは、再度社長職に就任(1997年に暫定的に再就任。2000年に正式に再就任)。Macの立て直しとトレンドに沿った新機軸の商品の開発にまい進しました。
そのまい進の結果、今日でも主力になっているiMac・Mac OS・Safari(インターネットブラウザ)・iPodシリーズ・iTune(音楽配信ツール)・iPhone/iPadシリーズ・App Storeが生まれ、それらがヒット商品かつなくてはならない商品になっています

しかし、ジョブズ氏は近年、体調不良を訴え、2004年にはすい臓がん、2009年には肝機能障害に伴う肝臓移植で職務を全うできなかった時期もありました。そしてそれがのっぴきならない状態にまでなり、今回のCEO退任に繋がったわけです。


今回の退任で、アップルは戦略の大幅な見直しを図らなければならないでしょう。

一つは『脱ジョブズ』
ジョブズ氏の類稀なるセンスのおかげでここまで引っ張って来られたわけですから、これからはジョブズ氏なしでトレンドを見極め、センスあふれる商品を作り出していかなければならないでしょう。
もう一つは、そのセンスの発掘
恐らくアップルはCOO(最高執行責任者。事実上の現場監督)がCEOに上るものの、事実上新CEOを中心とした集団指導体制になっていくのではないかと思います。そうなるとセンスがエゴになって、それがぶつかりあわないか心配です


ジョブズの意思をどこまで引き出せ、かつジョブズの精神(ジョブズが作り上げたセンス)からいかに脱するか(つまりは、さらにセンスがいいといわれるような商品を作り出す、ジョブズ越えのできた製品を作り出すこと)がポイントになるでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)