対戦する今治はクラブ史上初の4連勝で首位に立ち、試合運びも悪くないとのこと。対戦相手もアスルクラロ沼津が強敵だった・初顔合わせになったツエーゲン金沢以外は、過去の成績も考慮すると、結構恵まれていたのかもしれない。金沢も落ち目の時に戦っているので、アウェイでも勝てたんでしょうね。これが乗っていた時だと苦しかったかも。勝負は正に時の運なんだなと思わされました。
一方、ウチが負けたのは大宮アルディージャのみ。ただ、アウェイでは勝てない・点が取れない状況になっていました。負けた大宮戦はウノゼロ(1-0)、前節のFC大阪戦はスコアレスドロー(0-0)となっています。ホームではあれだけ点が取れていたのに、アウェイではウソのように点が取れないので、内弁慶じゃないかと訝しがり始めていますけど、この今治戦でその思いを払拭してくれるのでしょうか。

この日、爆弾低気圧の影響で天候が大荒れになっており、風が吹きすさぶ中、特急はそれを切り裂くように走るといったふうでした。しかも今回乗った特急は、普段なら岡山と高松の系統分離で向かう仕組みだったものが、風の影響による瀬戸大橋線の封鎖で、全車両高松行きに切り替わっていました。
写真で見るとわからないかもしれませんが、白波の立つ瀬戸内の海を見るのは、なかなか無い。瀬戸内の海って、内海だから荒れることは少ないのよね・・・。

普段なら横断幕やゲーフラ・大旗はためくはずのゴール裏は、風の影響で掲載禁止の措置が採られました。まぁ仕方ないよね・・・。
イベントブースも本来の場所から変更となり、規模も縮小されていたそうです。丁度卒業シーズンだったので、里山スタジアムで卒業式のようなイベントが執り行われたようです。
スタグルもキッチンカーのみの展開になり、テント販売だった一部商品の展開が中止になりました。今回カレーフェスみたいなふうにしたかったそうで。なお、スタメシの話は、他の飯と絡めて後日行います。少なくなっても美味いものが採り揃っていたわい。

岐阜に関しては、文仁柱(ムン・インジュ)選手が北朝鮮代表に選出されたため、しばらくの間出場できない状況になります。その代わりなのか、小川真輝選手が左サイドバックに入り、新加入の野澤陸選手が川上竜選手に替わり、一発勝負でスタメン入りとなりました。真ん中には新加入の青木拓矢選手がスタメン入りしています。
試合は早々に動きます。
前半7分、藤岡浩介選手のクロスから始まる波状攻撃の結果、新垣貴之選手の放ったシュートが右サイドに転がっていきました。皆があきらめているように見えた中、唯一あきらめていなかったのが、右にいた石田崚真選手。猛然と駆け寄る石田選手を見た敵も気付いて止めに掛かりますが、時すでに遅し。大きく蹴り上げたクロスを田口裕也選手が頭で合わせて、キーパーの反応をあざ笑うかのように逆方向に打ち込みました。まるで「スラムダンク」の安西先生が言っていた「あきらめたらそこで試合終了」という言葉を思い起こさせる、あきらめないで行動することが大事だと思い知らされる先制点になりました。FC大阪戦の時の反省を生かした田口選手もさることながら、石田選手はボールの行方をよく見てた。
さらに5分後、荒木大吾選手が大きく蹴り出した球を石田選手が猛スピードで走って、相手から奪うように受け取り、マイナスのゴロクロスを叩き出します。新垣選手がスリップして打てなかった球をすかさずというべきなのか、フォローしたのが田口選手。きちんとインパクトを取るほどの冷静なシュートで、再びキーパーの逆を突くものとなりました。今治のセランテス選手も、そんな悪い選手ではない。それどころかアビスパ福岡時代には鉄壁を誇ることで知られていた選手なだけに、彼から2点奪えたことは、相当なアドバンテージなるのは明々白々です。
序盤で決められたことは大きかったものの、まだ不安はあった。カマタマーレ讃岐戦の時のような守備の動揺や緩慢が見られたら、あっという間に追い付かれてしまう。ましてや攻撃力に定評のある今治なら、あっという間に逆転でもおかしくない。しかし、時間が進むにつれ、危険な時間帯もあるにはあったものの、讃岐戦の反省は行かされていたようで、全員で守備に回わることもできたし、約束事も守れていたのではないかなと思えるポジショニングもできたと思っています。新加入の野澤選手はきちんと守備の面で貢献できていたし、青木選手も攻守でメリハリある動きが取れていました。ベテランとは思えないくらいにしっかりしていたので、さすが元J1選手と思いました。柏木陽介さんの現役の頃を見ているように思えるというのは言い過ぎでしょうか。
先述の通り、危ないシーンはあったものの、きちんと冷静に処理して、90分戦い抜きました。その結果、今シーズン初のクリーンシート(0-2)で勝つことができました。
・・・という時に限って、強風で掲示板され掲出されなかった(泣)。よぉ、大型ビジョン据えようよ(大泣)。
・・・仕方ないので、MOMの田口選手のトラメガ持って皆にコメントを述べているシーンでお楽しみ下さい(ギャハ)。

これで、昨年の得点数(3点)に早々と追い付きました。目標は2021年に挙げた9点を上回ること、つまり2ケタだぞ。
これで引き分けを挟みながらもリーグ戦は連勝となり、いよいよホームに帰ってきます。
連戦の最後は、いわてグルージャ盛岡戦となります。これが終われば、少しだけ余裕ができることでしょう。そして、ここからがスタメン争いの本格化を意味するのではないのでしょうか。4月に入ってからも連戦になる時期はあるものの、このあたりでスタメンを固定化していく可能性は十分にあります。この盛岡戦で自分の持ち味を十二分に発揮できれば、スタメン・リザーブの可能性は十分にあると思います。田口選手は、李勇載(イ・ヨンジェ)選手加入もあって、存在感を見せたかったというのも絡んで、ここまで結果を出せたのでしょう。試合後ぶ然としていた藤岡選手とは対照的で、むしろ藤岡選手が今後スタメンから外されてもおかしくない状況になっています。尻に火が付く選手も現れるでしょう。少ないチャンスを確実に生かし、それを勝利に結び付けてほしいです。
順位に関しては、6位とまずまずの位置。まだ一部のチームが1試合少ない状況なので、とりあえずは1試合少ない状況なのに上にいる大宮を何とかしたいところ。そのためには、基本的に勝ち続けること。少なくとも勝ち点を1つでも積み上げることが大事です。気さえ抜かなければ大丈夫だと思います。現状選手層に関しては厚いと思いますから、欠けたら大変という事態は、ほぼ無いかな(唯一気掛かりなのは、庄司悦大選手の代わりくらいか)。そしてカードをもらうペースが若干早い気がするので、カードをもらうような際どいプレー・もったいないプレーは自重するように願うばかりです。

