千葉ロッテマリーンズの正捕手として長い間君臨し、2006年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表の一人でもあった里崎智也選手が現役を引退することになったそうです。先日の日本ハムの稲葉選手もそうでしたが、WBC世界一に貢献した戦士の一人がまた一人消えることになりました。
里崎選手は1998年にドラフト2位で入団し、2005年と2010年のロッテ日本一に貢献したのは有名な話。共にリーグ優勝は果たさずにクライマックスシリーズでの勝ち上りだけで日本一になっています。これは短期決戦に強いという証でもあり、投打共に一気呵成で攻め上がって行ったことをも示しています。里崎選手はその短期決戦で投打(投の部分は捕手としてのリード面)共に活躍した素晴らしい選手だったのです(通算成績は890安打と少ないのに、打った記憶が多いのはそのためだろう)。
引退に至ったのは、今年手術した膝ではないかと思います。故障の多い選手でもあったので、そのあたりで選手生命を縮めてしまったのでしょう。それでも38歳までやっていたのはすごいことですし、もう里崎選手は38歳だったのかと思ってしまったほどです。
応援歌にあった、『歓声の渦巻いて、大きく放り込め、歌え踊れ打ちまくれ』は彼の代名詞といっても過言でないでしょう。正に観客の歓声を大きく力に変えて、ここぞという時に頼りになった選手でした。
お疲れさまでしたと言いたいところですけど、まだ試合はあります。最後まで頑張って頂きたいものです。