昨年JFLに昇格した鈴鹿アンリミテッドFC。日本のサッカーチーム初になる女性監督を迎えたものの、厳しい1年になると思われた中で12位で終わり、何とか切り抜けられたかなというふうになりました。後半からの快進撃が今年への期待に繋がっているとも言われ、今年はもしかすると・・・というところに行くかもしれません。
そんな中で、チームに大きな動きがありました。
1/14にネーミングライツを売るネーミングスポンサー契約をエムフロというポイントサイト運営会社と結んだことで、1/20に鈴鹿ポイントゲッターズという名称に変更されることが明らかになりました。1980年の設立から、実に6度目の名称変更です。
正直なところ、チームの名称って結構重い物なんじゃないのかと思うんです。地域を背負うというのもあるのですが、Jリーグに関して言えば、企業名を介したチーム名が禁止になっているので、企業がチーム名のネーミングライツを取得するというのは、もしかすると今後『抜け穴』として活用される(企業のイメージに近いネーミングにされる)のじゃないかとも思うわけです。ただ、アマチュアリーグだからという側面もあるので、プロリーグでは通用しないかもしれません。
逆に言えば、チームの名称を売りに出すというのは、あまりに軽いなとも。チーム名は地域を背負うということを考えれば、おいそれと変えられるものではないはず。ネーミングライツの契約が何年かわかりませんけれども、数年(下手したら1年)でコロコロ変わってしまい、チームへの愛着が薄れてしまうこともあるでしょう。元々短い周期(鈴鹿アンリミテッドFCとしての歴史は4年)で変わっていることを考えれば、今回の件は、サポーターも納得していると判断しているのかもしれません。
あとは、県内には同じカテゴリーにいるヴィアティン三重があり、下のカテゴリー(東海1部)にはFC伊勢志摩がいます。三重県は現状三重と鈴鹿の一本化を考えているとされ、鈴鹿サイドは新社長を立てることで、これを否定したとされています。
思うに、一本化はチームとして生き残るにはアリかもしれないが、主導権を握れないのではないかと思っているのでしょう。それなら、自活できるチームであるべきで、強くなれば三重がすり寄ってくる・・・と考えているのかもしれません。青森県のように上手くやれば県内に3チーム(現状Jリーグ・JFL・東北1部)でやっていけれるのかもしれないですけど、高知(現状JFL)や鹿児島(2016年にJリーグ参入)のように1チーム化する方がJリーグに参入しやすい可能性も否めません(実際社長選挙の際も賛成・反対でかなり割れていた)。
いずれにしても、Jリーグ参入のためには、スタジアムの改修・観客の増員(1試合平均2000人の突破)・法人化と経営や人事などの基準クリアなどが待っています。鈴鹿市のホームタウンだけでクリアできるのか、はたまた他の地域をホームタウンに巻き込むのか、それとも三重との合併に向かうのか、今後の動向はチームの動向と大いに関わってくるでしょう。鈴鹿が上位に上がってくるチームになったら、大きな動きが出るかもしれません。