構想そのものは5年前に始まり、その後企画・脚本家の選定を経て、今回放送となったようです。その際、原作に関わるのが、「Re:ゼロから始める異世界生活」の長月達平さんということから、原作小説をたたき台にして作品を作り上げる形を採っているので、大きなアレンジも加えられたとのことです。この形で上手くいくかどうかが気掛かりではありますけど、元々実力のある方々なので、問題ないと思いたいですね・・・。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
AIが働く夢と希望の複合テーマパークでキャストとして働く主人公は、歌で皆を幸せにするためにステージに立つのだが、評判は芳しくない。
そんなある日、100年後の世界からやって来たAIと出会う。いわく、100年後にはAIの暴走により人類との間に戦争が起こって多くの死者が出るという事態になり、唯一AIの暴走に巻き込まれなかった彼女に望みを託したとのこと。
何を言っているのかわからず、バグがウイルスか何かと思っていた彼女だったが、次々と彼の『予言』が当たっていく様を見て、徐々にではあるが彼の言うことを信じ、未来を変える100年の旅に出ることとなる。
というふう。
しかし、いきなりものの5分も経たないうちに、100年後の未来を見せられて、あまつさえ虐殺ショーだなんて序盤だけで見るのを背けそうな展開なのは、正直どうなのとは思ったのですけど、これを見せることで物語の結末を変えねばならないという伏線だったのだとしたら、致し方ないのかなぁとも。
内容そのものは、未来を変えることを前提にして動いているので、話としては分かりやすいし、もどかしい部分はあるものの、彼女の葛藤もしっかり描かれているので、見ていて感情移入しやすいですね。
一方で、未来を変えるためにやって来たAIがやたら胡散臭い(苦笑)。ともすればアメリカ映画に出てきそうな陽気ながらも口の悪いキャラに仕上がっていて、日本人好みなのかというと、うーむなキャラですな。このキャラの性格が好きになれるか否で、この作品が好きになれるかでしょう。個人的には、2話連続放送だったんですけど、結構引き込まれていきましたね。
『血生臭いドラえもん』というような作品になっているかなというのが、個人的な感想ですけど、先述の通り、ぐいぐい引き込まれる作品だと思うので、是非見てほしいですわ。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。

