基本的には、続きモノの作品は上位には入らないですが、まれに入ることはあります。あまりに今期の作品のクオリティが低いとか作品数が少ないとかの理由が、それにあたります。ただ、後者に関しては、20本近くになっている今の状況では、あまり無いとも言えますね。
何で今回こんなことを書いているのかというと、今期は続きモノがそれなりに多いんですね。ゆえに、上位3つないしは次点に入らないからと言って、評価が下がっているわけではないということを伝えたいのです。要は、続きモノは視聴者が最初から付いてきていないと思うので、自然と評価を下げざるを得ない・・・というわけです。だから、「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~(第3期)」・「古見さんは、コミュ症です。(第2期)」・「盾の勇者の成り上がり Season 2」・「まちカドまぞく 2丁目」・「理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ(ハート)」とかは、個人的には上位に食い込んでいてもおかしくないデキです。特に「古見さんは、コミュ症です。(第2期)」や「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~(第3期)」・「理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ(ハート)」は、薦めたい作品の一つです。
前置きが随分長くなってしまいましたが、早速見て行きましょう。今回も上位3つと次点というふうになります。
今期のベストは、ほぼぶっちぎりで「SPY×FAMILY」でしょう。
三者三様に秘密を抱え、ともすれば個性もアクも重みもある人達なんだけど、それを感じさせないくらいライトな人物像に仕上げているので、見ている方も構えなくていい・重く見なくていいのがよかったですね。あとは、同じように重くシリアスになりがちなスパイものを少々コミカルな作りに仕立てて、これまた見ている方も構えなくていい・重く見なくていいふうになっていて、視聴者はゆったり見られます。そして、『娘』の存在。「子はかすがい」とはよく言ったもので、彼女の存在が偽装家族を引き締め、かつ絆の強さを引き立ててくれています。
とにかく面白い。毎話見ていて、いい気持ちにさせてくれる作品も珍しい。テンポも早過ぎずゆったり過ぎずで丁度いい。何度でも見たいと思わせます。
2番目は、「阿波連さんははかれない」。
この作品は、ヒロインの強烈さでしょう。よくある展開じゃないの・・・と思ったかもしれないですが、違う。主人公に対する押しの強さ(自分の言うとおりにならないとお弁当を押し付けるシーンはインパクト抜群だった(笑))・無表情ゆえに読めない彼女の気持ちが、主人公の動揺具合で感じ取れるようになっていました。具体的に言えば、「古見さんは、コミュ症です。」に近いんですけど、あの作品は、主人公は(序盤は試行錯誤しているけど)相手の空気をしっかり読んでる。対して、この作品は、3話が終わった時点でも主人公は試行錯誤から抜け出せない(苦笑)。それでも距離を徐々にではあるけど縮め、彼女の信頼を勝ち取っているのは、見ててわかるんですね。その部分は元クラスメイトが嫉妬するくらいに(ニヤニヤ)。<主人公逃げてー(ギャハ)!
3位は、「恋は世界征服のあとで」。
こちらは、ドタバタラブコメですね。2人の関係、正義の味方のリーダーと悪の秘密結社の幹部が、もう初々しい(ニヤニヤ)。いや、リア充爆発しろ(ギャハ)!
・・・と、嫉妬もとい、ニヤニヤしてしまう2人の秘密を必死になって隠す姿もまた初々し・・・やっぱり爆発しろ(ギャハ)!
あとは、頭を空っぽにして見られるのもよかったですね。特撮ゆえにまま真剣なシーンもあるはずなのに、皆コメディに見えた(笑)。仲が深まったその先は・・・アレだな(爆)。
次点は、「勇者、辞めます」。
「RPG不動産」・「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」・「であいもん」・「このヒーラー、めんどくさい」と迷った中で、この作品をば。
端的に言えば、主人公が悪戦苦闘しながら魔族再興のために奔走している姿が泣かせる(苦笑)。特に魔王の信頼を取り戻す(いや、得る)ために外堀である四天王(幹部)の悩みごとや問題点を浮き彫りにして解決させる。この流れは、ちょっと実用的なのかなとか思ったり思わなかったり(ニヤニヤ)。まだ四天王が色々やらかしそうなので、今後魔王との関係を構築する前に四天王を何とかした方がいいんじゃないかと思えてなりません(笑)。まぁ、その解決へのプロセスが面白いと思うんですけどね。
次回は、ワースト作品の紹介です。

