2017年06月27日

090→080→070→060

高市早苗総務相は今日(6/27)、ケータイ番号の枯渇を理由に、新たに060を開放する準備に入ったことを発表しました。既に090と080は枯渇(解約した人の番号を『再利用』することで割り当てられるのみ)しており、2012年に開放された070も残り2590万しか番号が残っていないそうです。


今回割り当てられる060は、空番号だと思っていたんですけど、固定電話と移動電話の両方に繋げることのできるFMC(Fixed Mobile Convergence)というものに割り当てられていました。しかし、ほとんど利用されていなかったのが現状で、利用していた事業者のサービスは2011年に終了しています。そのため約9000万番号が残っているとされ、これをケータイ用に割り当てようという機運が高まったというわけです。


実は今から6年前、ケータイの番号が枯渇するため、PHSの番号だった070もケータイの番号として開放するという記事を挙げています。その時は数年で枯渇するだろうと思っていましたが、思った以上にもったのかなと思います。
それでも、ケータイ電話として普及したわけではなく、1人2台持ちの普及(特にスマホとタブレット端末)やタブレット・モバイルWi-Fiルータ・フォトフレームなどケータイ以外の目的での携帯機器が普及したことも番号を枯渇させた理由に挙げられると思います。そして、これからSIMカードのみを購入し、今持っている端末に繋ぐという方法で利用する外国人観光客も増えるものと推測されます。レンタル形式で『再利用』されるケースが多くなるとはいえ、番号を多く使う可能性は否定できません060が開放されても、ますます番号が足りなくなるかもしれないのです。もう残った番号はほとんどありません。こうなった時に、再び大規模な再編を行うのでしょうかねぇ・・・


これを読んでお分かりになったかと思います。意外に知られていませんが、携帯電話の番号は限りある資源なのです。できるだけ大事に使いたいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)

2011年12月21日

090→080→070

携帯電話(ケータイ)の電話番号の最初にある、一般電話においては市外局番にあたる部分の3ケタ部分。090が最も主流で、かつてひっ迫した際に080も開放されたのですが、遂に080もひっ迫状態に陥りそうなことが判明。いよいよ、PHSが使っていた070がケータイ向けに開放される時期が来たようです
総務省が来年度(2012年4月)より070を開放する旨を発表したのです。


実はケータイは1度ひっ迫状態に陥ったため、再編され11ケタ化された上で開放されるという事態が1999年にありました。その際、ケータイの割り当てだった010・020・030・040・080・090が090に、PHSの割り当てだった050・060が当時空き番号だった070に割り当てられました。後に先述したとおり、ケータイに関しては080が復活し今に至っていたのです。


今回070が割り当てられた(正確に言えば、お邪魔させてもらう形になる)背景にはPHSの契約数があります。
今でこそPHSは持ち直しているものの、一時期に比べればかなり落ちています。かつてはPHSはDDIポケット(現在のウィルコム)だけではなく、NTTドコモのPHS事業(設立当初はNTTパーソナル)やアステルといった業者が参入し、ケータイと同じく競争の下に置かれていました。しかし、2003年にアステル九州のサービス終了(完全終了は、音声は2006年のアステル東北の終了で、データ通信は2011年のケイ・オプティコム(旧関西アステル)の終了で)を皮切りにPHSは縮小の一途をたどり、2008年にNTTドコモのPHS事業の終了で一気に加速一時期は400万台を切るまでになっている経緯があります。
そのためか、まだ組み合わせ的には7000万通りあるとも言われ、今後3・4年は少なくとも持つ計算になります。


データ通信の普及がここまで押し上げた要因になるのでしょうけど、今後電話とデータ通信で1人2台持ち・・・という時代が本格化すると、いずれ070も埋まって、空番状態になっていると思われる060に移行していくのかしらねぇ・・・。まぁ人口減少社会に移っているので、それ以上の発展はないとも言えるんですけど、どっちが先になるのかいねぇ。


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Posted by alexey_calvanov at 23:13Comments(0)TrackBack(0)