今回は津波も発生しており、仙台港で1.4mを観測するなど1m前後の津波が襲い掛かっています。
今回は、防災意識がある人ない人の差が激しかったように思われました。
過去に凄惨な目に遭った人には、強い危機意識を感じたようで、すぐに最寄りの高台や防災ビルなどに避難するというふうに迅速な行動が取れたようです。しかし、避難しても徒歩で避難した人よりも車で避難する人が多かったようで、道路が渋滞して素早く逃げられないということもあったようです。
お年寄りのいる人・身体の不自由な人・車が無いと遠くに逃げられない人など様々な理由があるのでしょうけど、こんな時ほど、近所の人達に声を掛け合い、相乗りで避難するか、出す車を限定する、バスなどの大型車に乗せて逃げるということもやれるようになれればと思いましたね。ただ、そんなのっぴきならない事情を除けば、できることなら車を使わないで逃げる手段を考えてもらいたいものです。ゆえに、避難ビルのような高層施設を性急に方々に建造すべきでしょう。
また、今回の地震でも大丈夫だとのん気に構えて非難しなかった人もいたようです。しかも津波が押し寄せる川のそばを平然と歩いている姿も目撃されていたようで、改めて危機意識を持たせることの課題も浮き彫りになったと思います。もちろん、船の様子が気になるからと港に向かうのはもってのほかです。
なお、今回はメディアも素早く動いていました。
NHKと民放3局(TBSテレビ・日本テレビ・フジテレビ)がインターネット上に同時配信を行い、現地でテレビを見られない人でもYouTubeや専用サイトで見られるように対応しておりました。また「津波、逃げて」のように、大きな文字ではっきりと非難意識を植え付けさせていました。大きな文字での訴えは過去に行われていましたけれども、今回もちゃんと的確に行われていたと思います。特にNHKは音声でも東日本大震災の教訓を忘れず、すぐに避難するよう呼び掛けていました。毎度のことながら、NHKの姿勢は緊急報道時のいい見本だと思います。
まだ毎年余震が起こっている東北。いまだ余震域と呼ばれる区域は活発なのだと認識させてくれました。そして、まだ震災が終わっていないことも痛感させられました。
今年はおろか来年以降もまた起こるという意識を持って、非常時に何をすべきか考えるようにしましょう。

