2013年12月12日

一体どっちが得なんだ・・・

来年4月から消費税が5%から8%に変更になります。変更になることで、様々な商品や運賃が値上げになっていきます。
例えば、名古屋の地下鉄は2区以降の大人のみ値上げ(それ以外は据え置き)、市バスは大人運賃のみ値上げというふうになっています。まだそれ以外の商品の値上げを公表していない状況ですが、おそらく数円ないしは数十円単位での値上げになることは間違いありません。


しかし、ICカードかそれ以外かで同じ値上げでも値段が違うという二重基準で挑もうとしているところがあります。それがJR東日本です。
JR東日本は、現在の運賃の税抜き価格から1.08(つまり8%分)を掛けて出た金額を運賃にしていくことにしました。その際、ICカード(SuicaをはじめとしたJR系・私鉄系のカード)は小数点以下の端数を切り捨てに、硬券(いわゆる切符)や定期券(ICカード組み込みのもの・磁気方式のもの問わず)はこれまで通り円単位で四捨五入して計算します。
つまり、これまで初乗り140円だった路線はICカードでの決済の場合は144円なのに対し、切符の場合はこれまでと同じ。逆に初乗り130円だった山手線の場合、ICカード決済なら133円なのに対し、切符の場合は140円に値上げになります。普通に考えただけでもややこしいしよくわからないのに、JR東日本の設けている基準、幹線・地方交通線・電車特定区間という区分もわかりにくいです。この区分は路線表には記載されていないため、値上げになっても今自分の路線がどれにあたるのかがわかりにくいし、複数路線にまたがって移動する場合どうなるのかもわかりにくい
さらに、4月以降値段の表記をどうするのかIC・切符双方の値段を掲載しないと不便かつ不公平になるのではないかと私自身は思っています。


私もしばしば東京に行ってJRをよく乗るので、この金額の改定は正直気になるところなのですが、説明を読んでもふに落ちないしよくわからない4月になって大混乱になるのがオチなんじゃないかと思っています。


ちなみに、今回の値上げの対象はJR東日本のエリアのみ他のJRグループではこのような二重基準的な価格設定を行うのかどうかは不明です。ただ、JR東日本で一定の効果が出た場合、他のJRグループが追随するのは明々白々です。追随するならば、JR東日本で出た問題点を徹底的に洗い出して改善してほしいものと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:27Comments(0)TrackBack(0)