2015年12月22日

エナジードレイン

先日、九州地方に住む20代の男性がカフェイン中毒で亡くなったことが明らかになりました日本国内でカフェイン中毒で亡くなる事態があまりないため、国内初の事例になりそうです。


この男性は、ガソリンスタンドで深夜勤務を日常的に行っていたそうで、夕方まで起きていた後に仮眠をして職場に向かっていたそうです。その際、眠気覚ましに飲んでいたのがエナジードリンクといわれる炭酸飲料


エナジードリンクは明確な定義はないものの、カフェインやアミノ酸を含んでいる・効果や効能はうたうことができない清涼飲料水のカテゴリーで販売されているのが特徴で、おおよそロング缶かショート缶で売られています元々は海外で人気だったものの、ここ5年くらい前から日本でも販売されるようになりました。主な飲料名を挙げるとすると、レッドブルやモンスターといったところが有名ですかね。
先述の通り、海外で人気があり、主に10代・20代の若者が眠気覚ましで飲むケースが多いようです。また運転手が値段の手頃さから栄養ドリンクや眠気覚まし専用のドリンク(いずれも医薬品ないしは医薬部外品)飲むケースも増えているようです。

このエナジードリンク、海外では過剰摂取によって死亡するケースが後を絶たないという話をよく聞きます。しかし、海外で販売されているそれは日本のものに比べると濃い目に設定されているとも言われており、単純な比較はできないです。もう一つ単純には比較できない理由があるのですけれども、それは後述します。


ところで、今回この男性が死亡した時に、カフェイン入りの錠剤も飲んでいた、アルコールが検出されたという話も浮かんできました要はエナジードリンクだけでは効果が薄くなってきたので錠剤まで手を出したかアルコールと併用してエナジードリンクを飲んでいた可能性が考えられます。後者の場合、お酒で割る時に使っていたのではないかとも邪推してしまいますね。そのことで、知らないうちに過剰摂取に至り死んだと考えられるのでしょう。


ちなみに、カフェインは今回やり玉に挙がっているエナジードリンク以外にも日常的に飲んでいる飲み物(お茶・コーヒー・コーラやガラナ)だけでなくチョコレートの原料になるカカオにも入っているとのこと。そしてここが重要なのですが、人によってカフェインの限界摂取量が異なってくるという点です。
一般的にお茶を頻繁に飲む日本人はカフェインの限界摂取量は高めといわれています(日本で摂取許容量が定められていないのは、これが理由とも考えられる)。対して特に白人はカフェイン耐性が非常に弱く、コーヒーをカップ数杯飲むだけで中毒症状を引き起こす人がいると言われています。そのため、エナジードリンクの過剰摂取で亡くなる人間が多いのではと推測しています。そして日本人でこの症状が出るケースというのがほとんどいないとも言えるわけです。
カフェインは、飲み過ぎると頻尿や不眠になるばかりか、時としてめまい・嘔吐・痙攣(けいれん)・精神崩壊・不整脈などを起こしかねません。日本人は耐性があるから大丈夫を安心せずに、カフェイン入りの飲み物はほどほどに摂取する。できれば、エナジードリンクに頼らない生活を送ることも大切ですね。あとカフェイン錠剤の併用・酒との同時接種はもってのほかです。効果が利きすぎる・異常摂取に繋がる場合もあり大変危険です。


最後に、過去にめまいなどの重篤な症状を引き起こしたことがある場合、十分に気を付けましょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)