2020年12月25日

ベテランは海外に飛び出す時代になったのか・・・

J3のFC岐阜に所属している高崎寛之選手が、ベトナムにあるVリーグ1のサイゴンFCに移籍することが発表されました。
Vリーグというのは、1980年にセミプロとして創設されたサッカーリーグで、プロ化されたのは2000年とまぁまぁ最近です。過去に岐阜に所属していた苅部隆太郎さんもタインホアFCという同じVリーグ1に所属しているサッカークラブに所属していたことがあります。


さて、その高崎選手の移籍先になるサイゴンFCは、元々軍の所有するチームが源流で、2009年にそのチームが解散、2010年にハノイT&Tというチームのセカンドチームとして残っています。しかし、親会社が同じという理由で同一ディビジョンにいられないため、1部に昇格はできなかったことから、出資しているT&Tとは協調関係を保ったまま、別のオーナーに買われてハノイFCというチームで再出発しました。つまり、ここまではベトナムの首都であるハノイで活動していたことがわかるかと思います。

じゃあ何でサイゴンFCというチーム名になったのかというと、2016年にシーズン中に突如ホーチミン市への移転を決定したことで、クラブ名を変更した際、現在の名前を使うことになったのです。ちなみに、ホーチミン市には、ホーチミンシティFCというサッカークラブがあります。残ったハノイT&Tは、サイゴンFCの移転をきっかけに、ハノイFCを取得し、今に至ります。


しかし、このサイゴンFCには横浜FCに所属していた松井大輔選手も移籍が決まっているんだよね。もしかすると、名前のある選手は、ベトナムで活動するという可能性も出てくる、ひいてはコロナ禍で居所の無いベテランは東南アジアなど海外で活路を見出すのではないのかと思いますね。つい最近までは、若手や中堅の選手が、Jリーグで居所が無くなって移籍というパターンが多かったんだけどねぇ・・・。割りがいいのか悪いのかはわからないですが、少なくとも国の関係しているところだとすれば、それなりにサラリーは出るんだろうと推測。また経験のある選手がやってくれば、若手にも刺激になるし、将来的にベトナム代表選手を成長させるきっかけにもなるかもしれないですわね。


まだ日本でやれる、岐阜に残ってほしかったと思ってたけど、まさか海外とは・・・と思いながら、プレスリリースでビックリ仰天したものです。


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2020年09月27日

FC岐阜観戦記2020 第8節 危険は脱した

FC岐阜、先日のカターレ富山戦で、1試合残してはいるものの、前半戦が終了しました。そこで順位を見てきましょうか。


01位 秋 田(40) +23
02位 熊 本(38) +16
=== 昇格ライン ===
03位 長 野(32) +13
04位 鳥 取(30) +4
05位 藤 枝(29) +4
06位 岐 阜(28) +8
07位 鹿児島(27) +6
08位 相模原(26) -3
09位 今 治(25) +4
10位 富 山(24) +8


以上の10チームが概ねJ2に行ける争いをしていると踏んでいます。とはいえ、今年はブラウブリッツ秋田とロアッソ熊本があまりに強過ぎるため、岐阜の順位でも怪しいと言われています。
驚いたのが、新規参入のFC今治が大健闘している点。ヴァンラーレ八戸もそうでしたけど、初年度は思い切った戦術を行っているのと対策を練られにくいのか、いい順位で終わることが多いんですよね。2年目以降は苦しい展開になることも多いので、勝負は来年だと思います。

この順位表を見て、絶対昇格圏内にいる秋田と熊本は落とせないだけではなく、前半で負けたAC長野パルセイロと藤枝MYFCには勝たないと、昇格は無理とも言えます。もちろん、8位にいるSC相模原にもです。
全て勝つのは難しいけれども、負けない戦いをしていくのは、秋田ができたのですから、できないことは無いと思っています。戦力は十分にあるので、戦術面で充実していけば、無双だって可能ですよ。


さて、今回の対戦はアスルクラロ沼津。前半戦は9/6に行われ、1-1の引き分けに何とか持ち込んでいます。前回は沼津らしい戦いができていたと思いますから、今回ホームでそれをやられないようにしないと、勝ちは無いと思います。


SHV47_0402今年の1月に行われた「FC岐阜まつり2020」で撮られた写真ですね。
ゼムノビッチ・ズドラブコ元監督が9/21に休養、9/25に解任されました。あまりの急展開っぷりに、岐阜の危機感を感じることになったわけです。
新しく就いたのが、仲田建二ヘッドコーチ。既に富山戦で暫定監督として指揮を執りましたが、今回は監督として初の試合になりました。とはいえ、富山戦で勝ちを収めているので、連勝を達成するという大変なミッションを抱えての船出となったのです。



SHV47_0410今日は、毎年恒例となった「FC岐阜応援きっぷ」でやって来ました
概要は今年も一緒。名鉄線の切符と名鉄バスの乗車券、そして引き換え券がメインになります。
今回の引き換え品は、アクリルスタンドで、選手・マスコット・応援アンバサダー・応援マネージャーが名鉄の乗務員の姿になっているものです。今回は祭nine.が出演している関係で、女性客が多かったのですが、今回のアクリルスタンド目当てでもあったようで。
で、私が引いたものに入っていたのが、今売り出し中の町田ブライト選手でした。個人的には当たり。うむ、満足じゃ(ニヤニヤ)。



SHV47_0397そして今日は、FC岐阜漢まつりアニサカじゃないのかとツッコみたくなりましたが、今年ばかりは仕方がない・・・。なお、ギッフィーは「ラブライブ!サンシャイン!!」の歌で踊っていた


そんなわけで、最初は飛騨コロッケ本舗から「激辛!コロッケ」
見た感じは、いつものコロッケですが・・・。



SHV47_0400中を見てビックリ仰天!一味粉がまぶしてあるのだ!
この一味粉は、保谷商店という高山で有名な店のものを使っているそうな。



食べてわかった、なかなかの辛さ。結構ピリッと来る刺激的な辛さになっているので、後を引く美味さになっています。これレギュラー化してもいいよね(ニヤニヤ)。


SHV47_04012つ目は、キリンタスの「ジャンボ焼き鳥」
写真ではわかりにくいかもしれませんが、豚ねぎま串よりも大きい物でした。1個1個の鶏肉は豚肉より少し小さいのですけど、たくさん刺さっているので、多く感じられるのです。



こちら、結構いい焼き具合で、焼き目部分が香ばしいものに。もう少しジューシーならなぁと思ったものの、鶏肉の美味さは十分ありました


SHV47_0404最後は、敷島珈琲店の「漢ドッグ」
コッペパンに、唐揚げ・ハンバーグ・ウィンナーが挟まった肉々しい一品です。もう少しで無くなるところだったわい・・・。



この肉々しい味わいがダイナミックだなぁと。唐揚げに掛かったサルサソースやタルタルソースの美味さやウィンナーに掛かったケチャップの甘酸っぱさが、肉の旨さを引き立ててくれるんです。もちろん食べ応えの面では大満足です。


SHV47_0409試合は、いきなり動きました。
この日、前田遼一選手と2トップを組んでいた高崎寛之選手が前半2分に決めたのです。
左サイドから前田選手がクロスというよりも球を出す程度だったんですけど、敵側がクリアミスを犯したことで、高崎選手の真正面にやって来て、一閃あっという間に仕留めてしまったので、いつもの岐阜らしくないと驚愕(爆)。しかし、沼津も気を抜いたというのか舐めて掛かってたのかいなと疑いたくなるシーンでもありました。
そして、前半18分には粟飯原尚平選手のコーナーキックを再び高崎選手が身体(肩のところに当たった球)を張ってねじ込んだものが上手くキーパーをすり抜け2点目に。しかし、どうやら副審がオフサイドかハンドを取りたかったみたいですけど、主審との審議でゴールになりました。サンキュー主審。
前半31分にもセットプレーから前田選手の飛び込んだ得点シーンがあったのですけど、これも副審がオフサイドと取って、今度は主審との審議の結果、オフサイドになりました。いやぁ、絶妙なところにボールが飛んで、絶妙なところに選手が飛び込んだので、100点満点のセットプレーだっただけに残念でした。

しかし、この残念だったプレーが得点にならなかったことで、後々苦しむとは思っていなかったよ・・・。『2-0は危険なスコア』とよく言われますけど、全くもってその通りな展開になったのです。
前半38分にあわやゴールと思われたシュートを放たれ、直後に普光院誠選手のシュートとヤバい展開になっていました。


前半は岐阜のいいところがにじみ出ていたのですけど、後半に入ってからは沼津も切り替えてきたのか、いつもの沼津らしさが出ていたのかなと。堅守でも非常に硬く、速攻でも一気呵成で挑むメリハリの利いたあのチームですよ。去年も一昨年も「ラブライブ!サンシャイン!!」の時しか見ていないけど、ああこれは怖い時の沼津だと思わせるだけのインパクトを放っておりました。
その怖い沼津が見せてくれたのは、後半29(74)分、普光院選手のコーナーキックを途中出場の今村優介選手が頭で合わせて1点差に。その時松本拓也選手とやり合ったようですけど、何だったのかわからなかったですね・・・。

いよいよ危険水域に達した岐阜は、選手交代でフレッシュさを出したものの、なかなか結実しない、もどかしい時間が続きました。沼津の攻勢はだんだんエッジが利いてきて、いつ同点にされてもおかしくない状況でした。
しかし、最終盤の後半43(88)分、柳澤亘選手の縦ポンを相手がクリアミス。そのそばには途中出場の川西翔太選手が待ち構えて、他の選手が上がってくるのを待っていたら、これまた途中出場の富樫佑太選手が受け取って切り込みます。富樫選手は敵の三角形に敷いた守備の中心点にいた、これまた途中出場の中島賢星選手に渡し、スライディングで放り込んだ球がキーパーを抜けてゴールマウスの右隅に飛び込みました。やっと沼津の猛攻をかわし、沼津を突き放すダメ押し点を放てたのです。でも、相手はオフサイドトラップを仕掛けていたんだよね・・・。これはイチバチの賭けだったのかなぁ・・・。

その後も長い長い沼津の意地を見せられたものの何とか試合終了へ。3-1と勝利を飾りました




この試合は、松本選手のいいところも出たんだけど、悪いところも出てしまったなと。
いいところは前半45分や後半15(60)分に代表されるスーパーキャッチ。秋田の守護神として頑張っていた姿を岐阜でも拝めました。足元が強いので、安心して見られる部分も。
悪い部分は、キックの精度が落ちてるなぁと。2度もゴールキックをチョンボしたのは反省点。もし疲れているのなら、サブにいるパク・ソンス選手に任せてもいいと思うの、仲田監督。

試合後、この日はメンバー外だった橋口拓哉選手の誕生日だったとのこと。ケガで出られなかったそうです。しっかり治してほしいから焦らないでほしいのと、前半戦はあなたのおかげで助かっている面もありますから、後半必ずチャンスが巡ってくると思います。
そんな橋口選手にバースデーソングを贈ったのは、何と竹田忠嗣選手。実は、竹田選手の誕生日の時に橋口選手が(いきなり)バースデーソングを歌い出したんですよね。ええ、久世良輔さんの無茶振りですよ(ニヤニヤ)。その時のお返し、いわゆる『アンサーソング』だったんですね(笑)。でもね、これはいい雰囲気じゃないとできないし、よく覚えてたなと。選手同士の繋がりを感じられる素晴らしいエピソードだと思います。ただ久世さん、もう変な無茶振りは止めような(ゲラゲラゲラ)。


これで順位はどうなったんだろうと思って、見てみましょうか順位表。


01位 秋 田(43) +25
02位 熊 本(38) +14
=== 昇格ライン ===
03位 長 野(35) +16
04位 岐 阜(31) +10
05位 藤 枝(30) +4
06位 鳥 取(30) +3
07位 相模原(29) -2
08位 今 治(28) +5
09位 鹿児島(27) +3


富山は相模原に負けたため、昇格争いから脱落したかなと思います。3連敗なので、安達亮監督への不信感も高まって来てるのではと心配です。
岐阜は一気に4位にジャンプアップ。昇格戦線に踏み留まったどころか熊本が負けたため、次の試合で追い抜くことはできなくとも、追い付ける立ち位置にまで近付けました
その次の試合が熊本とのアウェイ戦最後の最後で勝ったホームの復讐を絶対果たしたいと大木武監督は思っているでしょうから、久しぶりのダブルを狙って倍返しといきましょう。


残り17試合、自動昇格への勝ち点差は7。


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2020年09月13日

FC岐阜観戦記2020 アウェイ編 その8 この勝利はラッキーではない

FC岐阜、今日は青森県八戸市にあるプライフーズスタジアムでヴァンラーレ八戸との一戦になりました。
アウェイ2.5連戦(『.5』となっているのは、福島ユナイテッドFC戦が後半部分のみの試合だったため)の最終戦。アスルクラロ沼津とは引き分けに終わったものの、福島には2点のリードを守り切って勝ち抜きました。そして初対決の八戸。JFL時代から実力はあると思われるので、下の順位とはいえ気を抜いてはいけない相手です。
八戸は岐阜のサポーターならご存じの人も多いでしょう。天皇杯で名古屋グランパスと中断を交えて戦ったという印象深い姿を見せていることもさることながら、9年間(2009~2016。特別指定選手として2008年8月にも登録されている)在籍していた野垣内俊選手が1年間在籍いていたチームでもあります(現在JFLのヴィアティン三重の選手)
八戸のサポーターのティガーマスクさんもよく知られていますね。マスコットのヴァン太も愛嬌のあるキャラです(笑)。


さて、今回も雨の中で行われた試合(何か今年の岐阜は雨に祟られてるなぁ(泣))ですが、アウェイの連戦とは思えないほどしっかりとした動きを見せていました。そしていきなり好機が訪れます。
前半8分、高崎寛之選手のフリーキックは失敗に終わるものの、翌9分のコーナーキックに繋がります。そこで竹田忠嗣選手がシュートをするもまた不発。しかし『不発弾』を橋本和選手がノールックながらもヒールで合わせた一発が、大きな弧を描いてゴールキーパーを越えてゴールマウスの中に入ってしまいます橋本選手いわく「ラッキー」と言わしめたこのシュートが岐阜の先制点になるのです。昼飯食べた後で寝ぼけ眼になっていたワイも思い切り目が覚めたわ(ギャハ)。
普段なら、ここで地団駄を踏む展開になっている岐阜ですが、この日は積極的に攻めていました。
前半17分には、相手の球をインターセプトした粟飯原尚平選手が相手陣内のスペースにいた川西翔太選手に回し、一気に切り込んだと思ったら、右サイドから駆け込んできた高崎選手へパス。しかしキーパー含め3人に阻まれていたため、急遽同じく右サイドから上がってきた、この日スタメンの町田ブライト選手が少々崩れ気味の中シュートを放ち、これがゴールマウスの左隅に決まってくれます!うれしいうれしい町田選手のプロ初得点が追加点となりました。

その後も全く危ないシーンが無かったわけではなかったものの、終始安心して見られる展開。一方八戸は後半に入ってから勢いを取り戻したかと思ったら、後半19(64)分に中谷喜代志選手が2枚目のイエローカードをもらい、もうボロボロ。それでも勇猛果敢に攻める姿は、JFLという過酷なアマチュアリーグを潜り抜けてきただけのことはあると思わされました。岐阜もJFLを経て来ていますけど、当時とは比べ物にならないくらい過酷ですよ・・・。
岐阜は後半31(76)分にも左サイドで八戸の守備陣を振り回した後、粟飯原選手が上げたクロスを高崎選手の滑り込みのダイビングヘッドでダメ押し点を決め、勝利確定。福島戦に次ぐクリーンシートを収めました。


反省点や課題も無くはないですが、苦しいアウェイの連戦で勝ち点を全て拾ったのは大きな収穫になりました。町田選手もボールの受け取り等に課題はあるものの、まずは点を取れたことが大きい。熾烈なフォワード争いに何としても生き残ってほしいものと思います。

しかし、八戸のボロボロっぷりだけじゃなく、実況のボロボロっぷりも参った
今回担当した下山由城アナウンサーは、何と宮城県の仙台放送からやって来た人。青森県にもテレビ局なら曲がりなりに3局あるっていうのに、全く派遣されないっていうのも問題じゃないのか。テレビ中継もされることがあるっていうのに、仙台から来たアナウンサーに頼らないといけない地元も少々問題があるなぁ・・・。よく聞く津軽と南部の関係が尾を引いているんじゃないかと勘繰りたくなりますけど、そんなことはないよね・・・。


今回の勝利は実力で掴んだものだと信じて、いよいよ上位に付けるAC長野パルセイロ戦を迎えます。その後もカターレ富山との前半最終戦を挟んだ後、沼津と再び相まみえます
いよいよ落とせない相手との戦いが続きます。そのタイミングで再び3連戦も厳しいのですけど、今回のアウェイ連戦を乗り切れたことは大きな自信になってくれることでしょう。ICHIGANと総力戦で上位進出を狙っていきましょう!


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2020年09月02日

FC岐阜観戦記2020 第6節 たった一つのプレーでガラッと変わる

FC岐阜、今日はY.S.C.C.横浜との一戦になりました。
Y.S.C.C.は、神奈川県横浜市にある3つ目のJリーグチームで、元々は横浜市中区にあったクラブが後に全日空の資本参加で日本サッカーリーグ1部に昇格した全日空横浜サッカークラブになりました。その際、全日空横浜のOBやスタッフが、全日空に依存したクラブ運営に疑問を抱き、地域に根差したサッカークラブ作り組織したサッカークラブをと設立したのが、横浜スポーツクラブで、現在のY.S.C.C.になっていきます。つまり、後にJリーグ入りし、消滅(正確には横浜マリノスと合併)した横浜フリューゲルスの遠戚にあたるわけです。

Y.S.C.C.は2011年にJFLに昇格し、そのままアマチュアクラブで行くのかと思われましたが、2013年のJ3創設に際して参加を表明その年のシーズンオフにJ3参入が承認され、現在に至ります。その際、クラブ名に地域名が入っていないということで、略称でのチーム名で登録していた『Y.S.C.C.』を『Y.S.C.C.横浜』としたのです。
なお、Y.S.C.C.とは横浜サッカー&カルチャークラブの略で、イメージ的にはKBS京都(KBSは京都放送の略)と同じ語呂だと思います。


さて、この試合を迎えるまでの間の岐阜はというと、とんでもない事態になりました。
ホームのいわてグルージャ盛岡戦の後はアウェイ2連戦でしたが、SC相模原には完敗といってもいい内容窮地に陥った中で迎えた福島ユナイテッドFC戦は、前半で圧倒的な展開を見せていたものの、ハーフタイム中に轟いた雷がきっかけで雷雨になり、そのまま中止が決まりました。この日取りも今日決まったのですが、それは後程。
そして気持ちを切り替えて臨もうと、ホームに戻って来て首位のブラウブリッツ秋田戦を迎えたものの、試合開始直前にまたもや雷雨。1時間半延ばしたものの、中止になりました。

この間、実に1試合半試合が無かったことになります。一方でY.S.C.C.はきっちり日程をこなしているので、中2日となります。はっきり言ってしまえば、この試合を落とすようなら、今年のJ2復帰は無理でしょう。もっと言えば、普通に勝つのではなく、圧倒的に勝たないといけないと少なくともサポーターからは思われるでしょう。J3に入ってからも順位は下から数えた方が早く、参入年から3年間最下位にもなったほどです。当時寄せ集めと言われたJリーグ選抜U-22やU-23チームよりも弱かったと暴力的に言えばそうなります。ここ最近は、最下位になるようなことは無くなったものの、まだまだというふうでしょうか。


SHV47_0307というわけで、この試合は平日に組まれたナイトマッチになったわけですけど、1505人来ていたのですから、何だかんだでよくやってると思うよ。
その華を添えるかのように、今日は特別メニューが多かった。その中の一つを紹介します。

こちらは、グーテライゼの「どて丼」飛騨牛のすじ肉が入ったものです。
・・・ネギに隠れているのですけれども、コイツには卵(温泉卵のようなもの)が入ってたよ(泣)。



味としては、すじ肉が柔らかく仕上がっていて、一緒に入ってたごぼうもあくがしっかり抜いてあって、かつ味噌がしみ込んでおり、美味い。ただ、少々薄味だったかなというのともっとどての味噌はたっぷり掛けてくれないと、ご飯に絡まない(苦笑)。惜しい、実に惜しい。


SHV47_0309さて、岐阜の秘密兵器とも言える町田ブライト選手が先発に名を連ねたこの試合、序盤は岐阜がY.S.C.C.を圧倒しているともとれるふうでした。前半6分には粟飯原尚平選手のクロスを川西翔太選手がペナルティエリアで受け取り、その後は独壇場。個人技でY.S.C.C.の守備陣を翻弄し、労せず先制点をゲットします。
その後も実に岐阜がいい流れで試合を流します。Y.S.C.C.は何をするにもワンテンポ遅い感じ、つまりは格の違いを思わせるようなプレーに。岐阜もJ2にいた頃、下位に沈んでいたチームなので、上位にいるチームには、今回のように翻弄されるわ攻守のテンポがイマイチ遅いわとなっていたなぁと感じておりました。
しかし、格の違いを見せていたはずの岐阜は、前半36分に与えたファウルをきっかけに一気に流れを失ってしまうのです。しかもその2分後(実際はほぼ同じ時間のはずだが、公式ではそうなっている)に行われたフリーキック、見事に岐阜が築いた壁を越えてゴールマウスに吸い込まれてしまいました。もうお見事過ぎて拍手が沸いたわ(苦笑)。
このワンプレーで流れはY.S.C.C.に傾き、岐阜は浮足立ちます。相変わらずテンポは悪いのに、ことごとくゴール前にボールを運ばれるのよ・・・。

このままではまずいと思ったのか、ゼムノビッチ・ズドラブコ監督は、町田選手から石川大地選手に、三島頌平選手から高崎寛之選手に交代します。今回は、この交代がズバリ的中となったのです。
まずは後半21(66)分、左サイドから上がってきた橋本和選手の強烈なクロスを受け取ったのが、石川選手!まるで飛び込むようなジャンピングヘッドで逆転します。しかし、橋本選手のクロスが強烈過ぎたのか、吹き飛ばされそうになったぞ(爆)。
さらに後半29(74)分には、柳澤亘選手のクロスを受け取った高崎選手がドンピシャで合わせたヘディングで追加点を挙げます。このようなクロスで得点が取れる時というのは、非常に調子のいい証拠ですけど、やはり交代というワンプレーがきっかけになってイケドンになってくれるんですよね。この時の岐阜は再びノリのいい状態になっていたのです。

しかし、再びY.S.C.C.が反転攻勢に。こちらも途中交代だった宮本拓弥選手に決められて、また1点差に。またY.S.C.C.に流れが傾き始めます。
ただ、最後は岐阜が何とか意地を見せて守り切り、3-2で勝利。ホームの無敗記録を6に伸ばしました。



勝ってよかった。確かに勝ってよかった。ただ、先程述べた圧倒的ではなかったのが誠に残念です。本来なら3-0ないしは3-1で収めていればOKだったのですけど、気の緩みで取られたと言っていい2点目が蛇足になっています。これはちょっとJ3を甘く見過ぎていないかと心配になってきました。しかも過密日程ではなかった試合勘というのもあるので一概に言えないですけど、1週間以上試合が無かったので、もっと余裕で戦えたんじゃないのかと。前半(特に序盤)のあの動きを90分できないと、J3は厳しいぞ・・・。


とりあえず勝ち点と得失点差のプラスを1つ増やして、次の試合を迎えます。

次の相手はアスルクラロ沼津です。もし観客が入って、かつコロナ禍でなければ、「ラブライブ!サンシャイン!!」とのコラボマッチ(アニサカ)だった可能性があっただけに、残念至極です。まぁ、アニサカだと仮定すると、御前試合になったのと同じレベルになるかもしれないので、異常な強さを発揮してくるかもしれません。去年・一昨年見た試合が、その御前試合でしたけど、ホントに怖いぞ・・・。

そして次の試合が、何と9/9に福島と後半部分を再開試合として行うことになりました。場所はさすがに変更となり、郡山市にある郡山西部サッカー場から、福島市にあるとうほう・みんなのスタジアムとなります。芝の状態が悪いと伺っておりますけど、大丈夫なのかしら。それ以前に台風襲来の方が怖い・・・。

さらに次の試合もアウェイ、ヴァンラーレ八戸戦になります。つまり、アウェイ3連戦。Jリーグの規定ではないのですけど、公平性の観点から日程くん(Jリーグの試合をマッチングするシステム)が組まないように設定されている条件なんですよね。ワイらJ3の1年目やぞ。こんな酷を受けなアカンのですか・・・(泣)。

今回のようなケースだと、一旦ホームに戻ってからアウェイに向かう(この場合、沼津→福島→八戸なので、岐阜→沼津→岐阜→名古屋→仙台→福島→仙台→名古屋→岐阜→名古屋→青森→八戸→青森→名古屋→岐阜)のは、非効率かつ経費も掛かるんですよ。そうなると道中で練習できるようにして移動を繰り返すというジプシー的なものになるとも言われています。


この3連戦を経て、やっとホームになります。その相手はAC長野パルセイロ当初の開幕戦の相手だったチームです。そしてトップ・オブ・北アルプスの盟主になるべく大事な一戦になるでしょう。


厳しい日程が続くけど、ここを乗り切れば、J2復帰が見えてきます。気を抜かず乗り越えていきましょう。


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2020年07月29日

FC岐阜観戦記2020 アウェイ編 その3 悪夢は去った!

FC岐阜、今日はアウェイの白波スタジアムで鹿児島ユナイテッドFCと戦いました
鹿児島は、昨年共にJ2で戦ってきたチーム。しかしながら、共に残留争いに巻き込まれ、最終的には共にJ3降格を味わうことになるのですが、まだ鹿児島にも岐阜にもJ2残留のチャンスが残っていました
その分水嶺、つまりXデーになったのが、今から7ヶ月前の10/30、同じ白波スタジアムで行われた試合でした。この試合は、元々さらに3ヶ月前、およそ1年前の7/20に行われる予定だったのですけど、台風の後にやって来た線状降水帯に伴う雷雨によって土壇場で中止になり、その後に、この日程となったのです。
膠着した試合は、最終盤に当時在籍していたルカオ選手(現在はツエーゲン金沢に在籍)がゴールを決め、惜敗。この試合はアクティブGでパブリックビューイングが行われていたのですけど、皆放心状態で二の句も出ない有様でした。
この試合は、先程述べたJ3降格を決めるXデーとなったことから「Xデーの悲劇」とか「Xデーの悪夢」とか個人的には思ってますけど、北野武監督の代表作「3-4X、10月」にあやかって「0-1X、10月」でもいいのかなと(苦笑)。それだけ、インパクトの強い試合だったのです。何とか勝てるだろう、いや最悪引き分けまで持ってこれると皆が思っていたのですから・・・。


そんな思いの交錯する試合には、昨年岐阜に在籍していた馬場賢治選手がスタメンで出ていたあの悔しい試合でもスタメンで出ていた彼は、この試合をどう迎え、どう思っていたのか。私には知る由もない。
そして、この試合には、先日のセレッソ大阪U-23戦でキックオフからの最速ハットトリック記録を達成した酒本憲幸選手が出場するとのこと。あの記録を持っていたナンちゃんこと難波宏明アンバサダーは何を思った・・・かと思ったら、知らなかったらしい(ギャハ)。その後、別の話題に振り替えようとしていたから、罪深い(ニヤニヤ)。

岐阜は2連勝、鹿児島は0-5で快勝の中迎えたミッドウィーク決戦、前半はお互い決定機をあまり見出せないまま、あの時と同じ膠着状態で過ぎていきました。ところで、この前半は、岐阜はやたらとオフサイドを取られていました鹿児島も後半に1回だけですが取られていたので、あの時左側のピッチに立っていた副審(線審)はオフサイドにやたら厳しかったんだなぁと。


試合が動いたのは後半、岐阜が前田遼一選手から高崎寛之選手に代えたすぐにです。

後半2(47)分、川西翔太選手からのカウンターで柳澤亘選手へ。その球を永島悠史選手が大事に持って行き、高崎選手にスルーパスで回した後、高崎選手がボールに合わせてから即シュート!ペナルティエリア左側からゴールマウス右側に対角線を描いたシュートは、守備陣2人とキーパーの間を抜けて入っていきました。思えば、これが高崎選手の大爆発の布石だったのです。

後半11(56)には、再び川西選手がインターセプトすることで起点になります。この球を永島選手がトラップして少し様子見した後、駆け上がってきた川西選手に再び回します川西選手が左サイドから駆け上がっていくと、前方にいた高崎選手に縦ポン気味のクロス前方に鹿児島の選手がいた中でも、振り向きざまで振り抜いた球は、再びゴールマウス右隅に刺さるバウンドしたシュートとなりました。

岐阜の攻撃はまだ止まりません。それから7分後にあたる後半18(63)分にはペナルティエリア内で起こった高崎選手との接触プレーでPKを獲得翌19(64)分にそれを決めたため、ハットトリック達成!まさに電光石火の攻撃で一気に鹿児島を突き放したのです。高崎大噴火!いよいよ怖い時の高崎選手が覚醒したのです。次が楽しみです。

その後も、高崎選手に続けとばかりに、川西選手も打ったのですが、惜しくもゴールマウスのバーに嫌われる格好となりました。それでも後半40(85)分に中島賢星選手が粟飯原尚平選手のアシストを逃さず、ダメ押しを突き刺しました

後半は、危ないシーンは無くはないけど、総じて安心して見られる展開。堅守速攻が見事にハマった岐阜の『あの日の悪夢』を払う完勝、ガンバ大阪U-23よりもいい内容で勝ちを収めました。


今年一番最高な試合。とにかく前半はオフサイドに耐えて、反撃のチャンスを窺ってきた最中で、高崎選手がトリガーになってくれました。この試合以降、高崎選手がスタメンで出ることも多くなるでしょうし、控えにいても怖いメンツになりましたね。この破壊力が今岐阜に必要なもの。是非とも若手フォワードは見習ってほしいですね。


これで3連勝になった岐阜は、いよいよ藤枝MYFCとの対戦になります。現状11位と沈んでいますが、昨年3位の実力を侮ってはいけないし、有力プレイヤーが多いのも先日話した通り。ここで勝てれば、次のホームになるいわてグルージャ盛岡にも苦にせず勝てると思います。やれる。今日の試合を落とし込めばやれる!さらに上を目指し頑張っていきましょう。


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