J3のFC岐阜に所属している高崎寛之選手が、ベトナムにあるVリーグ1のサイゴンFCに移籍することが発表されました。
Vリーグというのは、1980年にセミプロとして創設されたサッカーリーグで、プロ化されたのは2000年とまぁまぁ最近です。過去に岐阜に所属していた苅部隆太郎さんもタインホアFCという同じVリーグ1に所属しているサッカークラブに所属していたことがあります。
さて、その高崎選手の移籍先になるサイゴンFCは、元々軍の所有するチームが源流で、2009年にそのチームが解散、2010年にハノイT&Tというチームのセカンドチームとして残っています。しかし、親会社が同じという理由で同一ディビジョンにいられないため、1部に昇格はできなかったことから、出資しているT&Tとは協調関係を保ったまま、別のオーナーに買われてハノイFCというチームで再出発しました。つまり、ここまではベトナムの首都であるハノイで活動していたことがわかるかと思います。
じゃあ何でサイゴンFCというチーム名になったのかというと、2016年にシーズン中に突如ホーチミン市への移転を決定したことで、クラブ名を変更した際、現在の名前を使うことになったのです。ちなみに、ホーチミン市には、ホーチミンシティFCというサッカークラブがあります。残ったハノイT&Tは、サイゴンFCの移転をきっかけに、ハノイFCを取得し、今に至ります。
しかし、このサイゴンFCには横浜FCに所属していた松井大輔選手も移籍が決まっているんだよね。もしかすると、名前のある選手は、ベトナムで活動するという可能性も出てくる、ひいてはコロナ禍で居所の無いベテランは東南アジアなど海外で活路を見出すのではないのかと思いますね。つい最近までは、若手や中堅の選手が、Jリーグで居所が無くなって移籍というパターンが多かったんだけどねぇ・・・。割りがいいのか悪いのかはわからないですが、少なくとも国の関係しているところだとすれば、それなりにサラリーは出るんだろうと推測。また経験のある選手がやってくれば、若手にも刺激になるし、将来的にベトナム代表選手を成長させるきっかけにもなるかもしれないですわね。
まだ日本でやれる、岐阜に残ってほしかったと思ってたけど、まさか海外とは・・・と思いながら、プレスリリースでビックリ仰天したものです。