2021年04月28日

【未知の】本当にこれでよかったのだろうか?【任期に】

4/25に任期満了に伴う名古屋市長選挙が実施され、現職の河村たかしさんが5回目の当選を果たしました。この当選で、戦後の名古屋市政としては初めて4期を務めることにもなります。なお、4期に対して5回目の当選となっているのは、1期の途中に市議会へのリコールを行ったことにより自らも辞した時に行った選挙で当選しているからです。


実は、これまでは圧倒的な知名度を背景に圧倒的な得票率(約6割)を得て当選していたのですが、今回の選挙では、様々理由で5割を得るのがやっととなっていたのです。
あくまで個人的な感想ではありますが、河村さんに市政を任せて大丈夫なのかという疑問を持っている状況です。もちろん功績を否定するわけではないのですけど、色々な面で市政の弊害が出ているのも事実で、その面が強調されてしまう任期になると推測しているからです。


河村さんに人気を握らせたくなかった最大の理由は、いわゆるリコール不正署名問題。
これは、大村秀章愛知県知事の「あいちトリエンナーレ」を巡ることから端を発し、自治体や国のお金で日本を侮辱する展示を認めるのは何事かと怒った河村さんが、自らの仲間と右派の有識者、中でも美容外科を手掛ける高須クリニックの高須克弥院長を頭的に担ぎ出して運動を率先させました
結果的には不成立ではあったものの、集まった署名の約8割が無効で不正に集められたものではないかという疑惑が湧き、実際に佐賀市内で集められたアルバイトによる不正署名だったことが明らかになったのです。
この一件に関して、当初は高須院長をはじめとして全ての人間が関与を否定していたものの、後にリコール団体副事務長だった元常滑市議が不正署名の関与を認める発言を行っています
なお、高須院長は自らがリコール運動を行う予定だったものの、そこで手助けをしたのが河村さんでした。河村さんにとっては渡りに船だったのかもしれません。
この件での河村さんは、否定している中でも自らは関与していないというスタンスを取っています。この発言などで高須さんの怒りを買い、当選が決まった後は絶縁宣言まで出る始末です。

この高須さんの件だけでなく、今では犬猿の仲では済まないほどの冷え込みになっている、当初は盟友としてやってきた大村知事をはじめ、市政に携わった人のほとんどが河村さんに対して反旗を翻したり、仲が悪くなるという事態に陥っています。自らが率いる減税日本でも離反が相次いだ時期がありました。
こうなったのも河村さんの独善的な行動から来ていると思われます。名古屋城木造化問題・SL問題・1000mタワー建造問題も河村さんの思い付きをねじ込もうという意識からだと思えてなりません。また河村さんは右派的な思考を持ちながらも、ブルジョワジー的な官僚・政治家・資産家に対して厳しい見方をする傾向があり、同じ右派的な思考を持っている高須さんとも最終的に揉めたのでしょう。それゆえに自らを庶民派を自称しているわけです(その実は、変わり身の早いポピュリストでしかないのだが)。

しかし、もっと怖いのが、記者会見の際に「もう72歳。お迎えが近い。この歳になれば、言いたいことは言わせてもらう」と発言したこと
現状減税日本の市議会での議席が13しかない、相手候補が挙党一致で挑んできたこともあり、4/5ほどが野党になっている状態なのにもかかわらず今回の発言をしております。自ら最後とするその任期を全うするためには、市議会との調整は必至で、今回の発言は真逆。あたかも市議会との対決姿勢を宣言したようなもので、場合によっては過去の署名運動のように市議会を強制的に解散させる動きを取るかもしれません。


繰り返しますが、河村さんの為政に関しては、特に問題はないと思います。ただ、今回の一件や多選の問題と独善的な行動では、『言いたいことを言わせてもらう』と述べている河村さんだと市政は大丈夫なのかと思ってしまうのです。失礼な言い方をしますが、相手候補が今回まともだったら、河村さんは退場となったでしょう。それだけ今回の選挙は接戦だったのです。河村さんの側近や奥さんでさえも敗北覚悟だったそうなので。


コロナ禍の中で名古屋市がよくやっているというのもあったでしょう。ただそれはあくまで名古屋市の職員と愛知県職員との連携が上手くいっているからで、河村さんの手柄ではありません大村さんとは子供のケンカのような発言を繰り返しているので、今こそ休戦(停戦)・共闘してコロナの大波に対処してほしいです。


河村さんの4期目は始動しようとしています。独善的な行動に対して、私も含め市民の皆様は監視の目を緩めない、何よりリコール不正署名問題の責は果たしてほしいと思います。自身が関与している・いないにかかわらず、何らかの発言を行うべきです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:01Comments(0)