2020年10月29日

秋の新アニメ2020 ベスト

秋の新アニメ2020、ベスト作品の紹介です。
今期は、これまでにない作品のラッシュになり、注目作が多かったのではないのでしょうか。私自身、今期だけでも24本見ることになり、恐らく過去最高になります(それまでは22本が最高だったと思う)。それゆえに評価も大変で、今回ばかりは、きちんと評価できるか心配です。<いつものことじゃないの(苦笑)?
・・・というわけで、今回はベスト作品の紹介ですが、本来多くなったら紹介本数を増やすところなんですけど、今期はいい意味でも悪い意味でも、いい作品は揃っている。ただ、佳作扱いの作品ばかりなんです。それだけクオリティが高いという見方もできる(特に新型コロナウイルスの影響で延期になった作品が夏にきちんと出ていれば、高い評価になると思う)し、逆にどんぐりの背比べになってしまったのかなという見方もできるのです。そんなこともあって、今期も今まで通り、ベストはベスト3作+次点1作での紹介に、ワーストはワースト3作の紹介で進めて参ります


そんなわけで、今期のベスト作品、色々迷って「魔女の旅々」かなぁ。
どんぐりの背比べなので、決め手がほとんどない中で、この作品を推したのは、出会いと別れをきっちり描いている点と、勧善懲悪的な終わり方を必ずしもさせない、心の中にもやっとしたものを残す終わり方をしている点でしょうか。後者は、後味が悪いと言い切ることもできますけど、同時に何か考えさせられる教訓的な部分も垣間見え、人によって選ぶ作品ではあるものの、新機軸の香りがするとも思いましたね。

2番目は、「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」
終始シリアス展開で動いていくのかなと思っていたら、何ともほのぼのギャグ的な展開も見せ、戦時中の国のお話なのと疑問が生まれるほど。でも、その中で2人の主人公が敵同士ながらも少しずつ信頼を築いていき、そこから恋愛要素も芽吹かんとするあたり、見せ方は上手いなと。仲間にも敵の姿を見せているので、今後仲間が主人公に対して、どういうアドバイスというのか対応を見せるのか気になりますね。

3番目は、「神様になった日」
こちらも、最終的な流れは世界が滅ぶというシリアスな展開になっていってもおかしくないはずなのに、日常系的なほのぼのかつギャグさえも感じられる展開になりました。過去の2作品とほぼ同じ流れなので、続きモノっぽい見方もできるのですが、ちょっとずつ違うんですよね。ヒロインが居候する展開は恐らく初めてでしょうし、主人公の両親がヒロインに対して(遠い親戚以外で)何かしら知ってるんじゃないかという含みを持った部分が、今後作品のエッセンスになっていくのかなと期待して、ここに据えます。

次点は、「戦翼のシグルドリーヴァ」
今期は、「無能なナナ」(話の展開がこれまでになく面白いんだけど、主人公に共感が持ちにくい)・「いわかける! -Sport Climbing Girls-」(オリジナリティは高いけど、総じて地味で主人公がチート気味)・「キングスレイド 意志を継ぐものたち」(古臭さは否めないのだが、1周回って面白かった)といった新規作、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」(安定のデキだけど、しょせんリメイクという流れ)・「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ」(続編モノなので、主人公達の説明が薄いけど、過去作を見ている人達には面白いと思わせる部分が多々ある)・「おそ松さん」(第3期)(エッジの利いた面白さやシニカルさは最高なんだけど、この作品も続編なのと人を選ぶ部分がマイナス)・「ひぐらしのなく頃に 業」(リファインなのだが、まだ過去のトレースがメインにしか見えない)・「ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」(続きモノの中では非常に安定した面白さで、アツい)といった続きモノ・リメイク・リファインモノが拮抗しておりまして。その中で、この作品を挙げようかなと。
ヒロイン達がかわいいだけじゃなく、暗い情勢の中でも(主人公を除けば)明るいかつ人間味あふれているんですよね。基地の仲間も似た感じで、恐らく社風ならぬ基地のカラーなんでしょうね。この部分に主人公が徐々に感化されてくるんじゃないかなと思って見ております。
主題歌・ドラマパート・戦闘パートもよくできているのですけど、次点に据えた理由は、同じ候補の中にあった「ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」(ストライクウィッチーズシリーズ)と作風が似ている点ですね。敵の部分(特徴)が非常によく似ていて、そこの部分でオリジナリティは弱いかなと。オリジナルアニメで、他の作品と特徴が似ている点があるのは致命傷ですわ。


次回はワースト作品の紹介です。


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Posted by alexey_calvanov at 22:55Comments(0)

2020年10月08日

秋の新アニメ2020 その7 魔女の旅々

秋の新アニメ2020、7回目はAmazon Kindleの自費出版小説が原作で、後にSBクリエイティブから刊行しているGA文庫で連載されているライトノベルになった「魔女の旅々」です。
原作は読んだことは無いのですけど、キービジュアルを見る限り、面白そうな作品だなと思っています。意外にも、キービジュアルは大事で、この中で躍動感やかわいらしさなど作品のファクターとなる部分が垣間見せられないと厳しいものになるんです。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


主人公は、魔女になりたいため猛勉強し、14歳という史上最年少で魔法使い見習いになる資格を得た少女。しかし、あまりに異例なことでもあり、大きくない国の中での出来事でもあったため、彼女が修行を付けてもらうよう方々の魔女にあたるものの、全て断られる有様だった。

そんな中で、彼女を唯一受け入れてくれたのは、どこか訝し気な魔女すんなりと受け入れてはくれたものの、なぜか修行ではなく、雑用ばかり不満はあったものの、いつか魔女になる日を信じて、黙々と師匠になる魔女の依頼をこなすのだが・・・。



というふう。


この回で、この作品のポイントである出会いと別れが凝縮されていると思いました。
まず師匠となる魔女の出会いが描かれ、その魔女というのが主人公に魔女になる覚悟を見せるため、あれこれいじわるをするわけですけど、どうも両親の差し金らしい。魔女なのにワイロをもらってるんだよな(ニヤニヤ)。自分は卑しい人間じゃないのに・・・とか言って、ちゃっかりもらってるわ(爆)。どこかの国のお偉いさんなのにね。
さて、主人公は魔女との決闘を挑まざるを得ない格好になり、最終的に負けるものの、ここで真相を知るわけですわ。覚悟を知るためとはいえ、主人公のまっすぐな気持ちを知り、和解。その後は主人公の弱点を察知してそのことを教え、主人公に魔女のイロハや心得、さらに生きる術を教えるなど、短い時間ながらもきちんと凝縮させて見せており、よくできているなぁと感心しきり。
そして別れ。主人公のように胸アツな展開になりましたよ。1話でこれだけ感動できたのはなかなかない。
あ、主人公はちょっと高飛車なところがありますわ(ギャハ)。お母さん、あなたの言い付けが守られていないようですよ(ニヤニヤ)。


放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。


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Posted by alexey_calvanov at 23:40Comments(0)