2014年11月15日

今の松本山雅の姿は将来のFC岐阜の姿

長かったリーグ戦も残すところ今回紹介する試合を含めあと2つ。既に優勝や自動昇格チームが決まり、残すは決戦トーナメントの相手くらいでしょうか。
そんな中繰り広げられるFC岐阜ホーム最終戦、新体制の『評価』するにふさわしい相手とも言える松本山雅との対戦になりました。


松本山雅は1965年に設立されたチームで、当初は牧歌的なチームで北信越リーグ止まりのチームでもありました。
しかし、2002年に開催された日韓ワールドカップで松本山雅の方向性が大きく変わります
パラグアイ代表のチラベルトさんがキャンプ地としていた松本市のアルウィン(長野県松本平広域公園総合球技場)を訪れた際、「こんな素晴らしいスタジアムがあるのに、なぜプロのクラブがないんだ?」という一言がきっかけで。
これ以降、松本山雅は快進撃を続けます
2005年には北信越リーグ1部昇格を決め、2009年にはJFLに昇格します。2011年には松田直樹さんが横浜Fマリノスから加入し、Jリーグ入りを目指した最中、松田さんが急死。以降松田さんが目指したJリーグ、特にJ1入りに向けさらにまい進することとなりました。2011年にJ2入りを早々と決めると、他のJ2新加入チームがその実力差で苦しむ中、松本山雅は上位相手にもその実力を発揮1年目でシーズン勝ち越し(12位)、2年目の昨年は得失点差で7位とあと一歩のところでJ1入りを逃しながらも上々の結果を残しました。そして今年、松田さんが望んだJ1昇格を実力で勝ち取ることになりました(2位)。その感動的な結末はNHK-BS1を通じて全国で放送されていたので、ご覧になった方も多かったことでしょう。
圧倒的強さを見せていた湘南の陰に隠れてわからなかったと思いますが、松本山雅も強い。特にここ最近は負けがないので、現状5連敗中の岐阜にとってはとても厳しい相手、ゆえに新体制の『評価』するにふさわしい相手とも言えるわけです。この相手に勝てれば、来シーズン以降もやっていけると。


SHL23_0985今日がホーム最終戦ということもあって、朝10時過ぎに長良川競技場に着いたにもかかわらず、この行列。ええ、長良川球場まで列が伸びるなんてそうそうないですよ。
実は、ここまで来る時にバスに乗って来るのですが、そのバスが名鉄岐阜のバス停(起点となるJR岐阜のバス停の次)で遂に満員警報ベルが鳴って動けなくなる、かつ長良川を渡った先にある鵜飼屋のバス停まですっ飛ばす事態にまでなったほど。運転手の狼狽(ろうばい)ぶりが印象的でした。
席の販売状況もえらいことになっていたのですが、そのあたりは後述。



SHL23_0986今日は、中津川市ホームタウンデーということもあって、ステーキの神戸館から「中津川とりトマ丼」が登場しました。
チキンカツの上にトマトソースが掛かった丼飯です。トマトソースってご飯に合うのかしら?



・・・ええ、そんな想いは稀有でした。
トマトの甘酸っぱい風味と揚げたてのカツがご飯に絶妙に合いますね。それだけと言えばそれだけなんですけど、そのバランスのよさは新たな可能性を見出せそうです。え、様々なスタイルがあるの(汗)?


SHL23_0987そしてこちら、鶏ちゃん合衆国の新商品「鶏ちゃん焼そば」
ソース焼そばの上に鶏ちゃんの鶏肉が乗っかったものです。



こちらはソース焼そばの甘みと鶏ちゃんの鶏肉のしょっぱ味のコントラストが絶品。もうちょっと食いたかったなと思わせた一品でした。


SHL23_0991今日の試合は、何と言っても松本山雅のサポーターの多さ
ホームの岐阜サポーター、バックグラウンド席にはそんなにまだ集まっていない状況。ホームメイン自由席を加えればそれなりに来てはいるけれども、だ。



SHL23_0992対してアウェイ席の松本山雅サポーター
ええ、もう初手の長野県民の99%が歌えるとされる県民歌♪信濃の国から声がバリバリ出ておりました4000人以上と言われる物量もさることながら、統制力の効いたその動きは、これまでのサポーターからは感じ取れないほど。これはマリサポ(マリーンズサポーター。ロッテの応援団)以来の圧倒感
京都も多かったけど、ここまで埋め尽くすほどではなかった。正直、これだけだと勝てる気がしない。で、ここ岐阜のホームですよね(苦笑)?



SHL23_0993こちらはメイン自由席側。
黄色いカラーコーンのある席の向こう側がアウェイ側なんですけど、普段なら席が埋まることはないのに、ほぼ満員状態。この後試合開始時には全てが埋まってるような状況になっているのですから、松本山雅の動員力は半端ない
それもそのはず、彼らはツアーバスに乗ってきていたのですから。当然、そのツアーに参加しなかった組も特急しなので名古屋まで来て乗り換えればすぐ来られる環境なのですから、そりゃこれだけになるわな。
ちなみに、この日のアウェイ席とスーパーシート席(メイン側中央の指定席)が完売。バック自由席も残りわずかという状況でした。

思うに、この動員数、統率力、熱気、チームに対する想い、チームへの誇りは今の岐阜にはまだまだ足りません。この部分はもっともっと見習うべきでしょう。
選手の補強も強化も、しかしながら不本意な成績な中ではあっても、ジャイアントキリングを決めた京都戦、大逆転勝利をした愛媛戦、ホーム・アウェイで華麗な勝利を収めた東京V戦、そして開幕2連勝とその片りんを見せてくれました。
J1への昇格運動も盛り上がり始めました。長良川の増設も確実になりました。懸念されているクラブハウスも岐阜市北部にある運動公園が候補に上がり、実現への動きを見せ始めています。開幕前には考えられなかったことです。
後はチーム力の強化だけ。取りこぼした試合が多かったので、この数を減らすことが当面の目標でしょう。



そんな今日の試合、ホームなのにアウェイにいるかのような状況下、そして5連敗中という絶不調な状況の中で、何と3-1の勝利を収めました
・・・じゃあ何で試合終了時の写真がないのと思った方、今日は岐阜新聞・ぎふチャン(岐阜放送)サンクスマッチということとホーム最終戦というのもあり、ぎふチャンのテレビ放送で中継していたんですね。アプリとかネットとか動かしていたのにもかかわらず、フルセグで見ていてしかも録画していたのもあって、あっという間に電池の残量が減ってしまいましてタフさで売ってたケータイが残り5%になっていた時は焦りましたね。この残量不足でカメラが動かず写真が撮れませんでしたとさ・・・というわけ(泣)。


試合に関しては、松本山雅の圧倒的優位な試合展開ボール捌きの華麗さ、縦パスの繋がりのきれいさに、これがJ1に上がるチームのプレーなんだなと痛感。チームの要になっている田中隼磨(はゆま)選手を欠いているのにもかかわらずこれだけの動き。恐ろしいことこの上ない。
そんな中で、前半30分の難波宏明選手のロングシュートが決まったことで勝負の流れが大きく変わったのではと思います。いや、変わったとは思えなかった。だって終始松本山雅が堅守速攻を決めまくっていたのですから。まるで、「ドラえもん」の中にある「さようならドラえもん」の回で見せたのび太のジャイアンに対する粘闘が松本山雅に必死に食らいつく岐阜の姿に重なって見えましたよ(泣)。

すぐまた点を取られる嫌な展開の中で、前半アディショナル1(45+1)分にナザリト選手が逆転弾。後半も松本山雅の猛攻堅守に耐え、数少ないチャンスを切り開いていきました。そのご褒美が後半26(71)分に飛び出した宮沢正史選手の決勝点だったのではないのでしょうか。惜しまれて引退する同じベテランだった木谷亮介・美尾敦両選手へのはなむけも込めて。


正直勝てる相手ではないと思っていたのに、選手はあきらめてなかった。選手の頑張りには頭が下がるばかりで、選手を信じられなかった事に謝罪しなければならないと思っています。本当に申し訳ない、そしてありがとう。これだけできれば、来年は明るい年になるでしょう。


試合後は、サンクスイベントが行われました。引退セレモニー・岐阜メンバーやスタッフのメッセージなど盛りだくさんでした。最後はパレードと引退する2選手の胴上げが行われました。この時三都主アレサンドロ選手も胴上げされかかってましたが、「俺まだやるよ!」とお怒りでした(笑)。


これでホームでの試合は全て終了。今季は仕事で行けなかった1試合を除いて全て見に行けましたね。仕事で行けなかった試合の代わりとも言えるアウェイの試合にも行きました。アウェイの現状もよくわかったと思います(遠隔地に行けばもっとすごいことになってるんでしょうけど(汗))。

試合は残り1つ、京都で行われる京都パープルサンガのみとなりました。前回は勝っているだけに、雪辱に燃えていることでしょう。今日のように全力でぶつかれば、必ず勝てる相手だと思います。ホームで有終の美を飾れたのならば、最終試合も有終の美を飾りましょう。
最後まで燃えろ、FC岐阜!


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(3)TrackBack(0)