これまでの戦いで、岐阜はアスルクラロ沼津に何とか勝ったものの、アウェイの栃木シティFCに負け、ホームの高知ユナイテッドSCには引き分けに持ち込まれるというふうに勝ち切れない状況が続く中でのアウェイ連戦。引き分けを挟んで連敗を避けるためにも、この試合は何とか勝たないといけません。
とはいっても、この白波スタジアム、過去の勝敗はというと、1勝4敗と勝てない試合の方が多いんです。特に印象的なのは、2019年の「10.30」とも呼べるJ2で戦った唯一の試合で、最終盤で現在ファジアーノ岡山に在籍しているルカオ選手に決められて負けたことにより、J3降格がほぼ決定的になった試合にもなりました。ちなみに、ここで勝ったのは、コロナ禍の2020年のみです。
そんな鹿児島には、鹿児島がJ2昇格(一昨年シーズン終了)時に移籍したンドカ・チャールス選手と昨年シーズン終了時に移籍した岡崎慎選手が在籍しています。この日の試合には、両選手とも控えではあるものの、メンバー入りしていました。しかし、まさかチャーリーが・・・。

前半35分に得たセットプレー。横山智也選手がキッカーになって左端から蹴り出した球は、低い弾道ながらも大きくカーブを描き、落ちる辺りで丁度いた粟飯原尚平選手の足下に。軌道修正を図るがごとく足で合わせただけの軽いシュートが、キーパーの動きを躊躇させるものとなり、そのままゴールマウスに吸い込まれていきました。前節の高知戦と同じく先制を果たしたのです。
しかし、この先制点を守り切れないのが、ウチの悲しい現状(泣)。懲罰交代なのか何かしらのトラブルがあったのか、先発していたアンジェロッティ選手がチャールス選手に交代となります。そして、この交代劇が鹿児島にとって大正解になってしまうのです。
前半終了間際に鹿児島の攻撃的なロングパスが守備陣の合間を抜く格好となり、最後は駆け出してきた選手に振り抜かれて、入れられてしまうのですけど、この時その選手にバックパスを出したのが、何と途中出場のチャールス選手。チャーリー、ここまで器用なプレーができるようになってたとは・・・(汗)。しかし、前半の笛が鳴る直前に入れられるなんて、ウチはホントにアカンなぁ・・・。
チャーリーの勢いは、後半になっても続きますが、その勢いを絶たんとウチも頑張ったんですよ。
後半18(63)分、左端から北龍磨選手がクロスを上げると、中央にいた西谷亮選手がドリブルで少し右に動きながらも、振り抜く!鹿児島の選手に当たったものの、バウンドした球が高く上がって、キーパーの頭を越えることとなり、取れない。キーパーをあざ笑うのように跳ねたボールは、ゴールの中に入って行くことに。再度逆転し、これで何とか勝ちをもぎ取ってほしい・・・と思っていたワイ、この後むせび泣く。
後半30(75)分に、ウチの守備にくさびを打つようにペナルティエリアに入り込んでいたチャールス選手が対角線上に、セランテス選手のセーブを避けるかのように放ったシュートが入って同点に追いつくと、その3分後に気の抜けた岐阜の守備陣に牙をむいた鹿児島の選手達が猛攻を仕掛け、逆転。この逆転劇にもチャーリーのコントロールの利いたパスがアシストになってるんだよね・・・。チャールス選手の1ゴール2アシストの大暴れで、鹿児島の逆転勝ち。ウチはサーカス(曲芸師)チャーリー一人に恩返しどころの騒ぎじゃない負け方を食らったわけです。
ちなみに、この日の主審は大坪博和さん。ウチにとっていい思い出の無い人だわ・・・。この時点で負け確定だったのかもしれない。
その後は、ウチのサポが大荒れ。大島康明監督にプレースタイルの是非を問う事態にまで発展していました。もちろん監督はだんまり。アウェイのガイナーレ鳥取戦の時やホームで勝った時の饒舌さは、いずこへ・・・。

この手痛い敗戦で、岐阜は引き分けを挟んで連敗となりました。アウェイ連戦での敗戦。これは引きずらないかと心配になりますわ。
そして、6/8に行われたアスルクラロ沼津×ツエーゲン金沢の一戦で沼津が勝ったことで、沼津は最下位を脱出。19位だった鳥取もAC長野パルセイロに勝ったことで、一気に14位にジャンプアップ。鳥取はホーム負け無しだったのが、ここで生きてきました。
そして岐阜は、この日の試合で負けたことで19位に転落。JFL行き寸前のところで踏ん張っていたFC琉球は最下位に転落しました。
岐阜は次の長野戦で勝てないと、JFL行きがさらに色濃くなります。しかし、本命は6/28の琉球戦だと思っています。そこまで勝てなくなると、いよいよ大島監督の解任を模索しないといけないでしょう。もちろん、それ以前に決められるのなら、決めてほしいと思いますけど・・・。次の長野戦、その次のホームになるテゲバジャーロ宮崎戦で勝ち点を稼げるのでしょうか。
次回は、白波スタジアムと愛鷹広域公園多目的競技場のスタメシの紹介です。

