2013年06月18日

本格的に二刀流デビュー

今日で交流戦が終わりになりますけれども、最後の最後に注目の試合がやってきました
今日の広島×日本ハム、日本ハムの先発は大谷選手投手ながらも5番での登場となりました。高校野球ではよくあるパターンですけれども、プロでスタメン5番というのはそうそうないでしょう。仮にあっても、偵察メンバーという投手が誰になるかわからないから敢えて置くというふうで使うことがあるくらいで、予告先発が一般的になった今、こういう使い方もそうはなくなりました

その大谷選手、投手としての成績は4回81球となり、残念ながら5回までは投げられませんでした(そのため勝ち星付かず)。どうも80球以上は彼にとっての『規定投球数』のようで、これを超えると基本的に投げさせない、ともすれば100球以下に抑えるというのが大谷選手に課せられた育成方針のようですね。今回の一件である程度見えてきた気がします。少なくとも1軍で100球はまだ投げさせない、身体ができるまでは双方使いながら慣らすという位置付けになっているようです。
その大谷選手は5回以降は外野手(ライト)で登場し、9回の打席でアブレイユ選手が送られたことでお役御免という形になりました。


で、投手としてどうだったのかというと、あまりよくなかったのかもしれないなというふうに映りましたね。ただ悪いなら悪いなりに緩急付けて抑えるということができるのは高評価。相手が広島だからできたとかそういう見方ではなく、しっかりと相手を研究していると取れるわけです。
相変わらず2回が鬼門になっているようで、運もここで一旦悪くなるとも言えます。過去2回は守備陣が引っ張ったことで少し崩れていますけれども、今回は自身が出塁したことで投球練習ができない(とどのつまり、後続の選手が打てなかったことに起因する)ので、投球が乱れて少し崩れた・・・と。その後上手いこと軌道修正しているので、あっぱれなんですけどね。
ちなみに、エルドレッド選手に死球を出した後、不運な2点を献上してしまいましたが、そこで崩れずかつ交代になっても腐らず試合を進めたのは立派だと思います。非常にメンタリティは強いですね。

それが打者としての勝負強さとして生きているのだなと改めて感じています。パッとした部分は今日ありませんでした。運のよかった2塁打と一生懸命さで得た内野ゴロの間の1打点くらいだったので。しかしながら、球はよく見ている印象はありますし、何より投手として登場してへたばっている可能性もある中、きちんと仕事をしているのですから、本当に立派だと思います。


今後、こういった使い方というのはパリーグという立場上、なかなか実現しないと思います(打撃が好調なら可能性はあるものの、指名打者制が使えなくなっているため、仮に替えてしまうと、その後投手に代打をつぎ込む可能性があることから、延長になった場合非常に厳しい)。それでもなお、少なくとも数年は投手と打者双方でやっていくのだと思います。今回の件を見るにつけ、上手いことやっていけなくはないと思っています。あとはケガをさせないように球団のサポートが必要だと感じています。それが上手くいけば、今後同じような選手が飛躍できる可能性を生み出せると思っています。


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Posted by alexey_calvanov at 22:51Comments(0)TrackBack(0)