で、総じて見ると、ほぼ小粒。際立ったのが数点あったけど、それ以外は小粒でした。つまらないわけではなく面白いんだけど、映像メディアを買うほどではないというところでしょうか。乱立すると、こういった事態が起こり得るので、いやはや何とも・・・。
では、見ていきましょう。今回も例によって例のごとく、上位3位と次点を紹介していきます。
今期のベストは、「慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~」。
いわゆる異世界転生モノなんですが、主人公の慎重さの極みとも言えるほどのド慎重な性格ゆえに、周りに迷惑掛けっぱなし。散々振り回されるのに、ミッションはきちんとこなす。このギャップがすごかった。実際に(大なり小なりあれど)いそうだし、実際にいたら嫌だなと思わせる脅威も兼ね備えている(苦笑)。
しかし、一番はヒロインの女神の『顔芸』(爆)。もちろん、主人公以外の顔芸とも言えるのですけれども、常に付き添うことの多い主人公のマネージャー的な立ち位置の女神の顔芸が一番インパクトがあるんです。顔が崩壊なんて序の口。少女マンガチックになったり、諦めの境地のような鬱顔になったり、顔面百面相になっております(ニヤニヤ)。そこにセリフがかぶさってくるので、相当ヤバい雰囲気に。これは役者のチョイスで勝ったようなもの(ギャハ)。豊崎愛生(あき)さん、仕事選んで(ゲラゲラゲラ)。
2位は、「ハイスコアガールⅡ」。
続きモノですが、ここまで評価を高くしたのは、序盤からヒロイン達の三角関係が、こじれにこじれてしまっているんですよね。その緊迫感を終始抑えることなく描いた点でしょうか。主人公もそれを察知し始めるものの、まだまだ鈍い。その鈍さゆえに溝の口(川崎市にある地区の名前)のゲーセンを追い出されることにもなり、今後渋谷勢との対決に巻き込まれていくのですが・・・。三角関係から地域抗争まで発展させるパワーのベクトルがすごい。キャラもアツいんだけど、ストーリーのアツさにもメロメロですわ。
3位は、「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」。
基本1話完結の話になっていますけれども、その1話が濃厚で、基本的に胸がスカッとする展開で終わってくれます。3話のように鬱屈とした続きの含ませた展開になることもありますけれども。
キャラは多いものの、特徴をきちんと捉えており、同時に登場を分散させてわかりやすくもしています。異世界転生でチート能力という定番かつ使い古されたものでも、ここまで味付けをしっかりしたら、もっと美味しく出来上がるんですね。
次点は、「ライフル・イズ・ビューティフル」。
「私、能力は平均値でって言ったよね!」・「旗揚!けものみち」・「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」とかがあった中で、この作品をば。
いわゆるゆるふわモノでありながら、競技に関しては真剣さがみなぎっており、ビームライフルに掛ける情熱がひしひしと伝わってきました。ゆるふわな部分は、青春群像劇の定番のような展開になっていましたね。
次回はワーストの紹介です。

