2019年09月06日

22年の時を超えて

1997年にプレイステーションで発売された「moon」。こちら、アスキーから発売(開発はラブデリック)され、RPGでありながら、戦闘が無い、勇者が主人公ではない、むしろ勇者は悪者として描かれているというRPGの不文律を破りに破った作品として名を馳せていました。当時としては結構難しい部類に入る作品で、骨を折られた人が多かったのではないのでしょうか。
プレイステーションで発売しているにもかかわらず、他のハードに移植されないまま、22年が過ぎました。できなかった最大の理由は、権利関係と言われています。22年の間に開発のラブデリックが解散してしまった点とアスキーという会社もいろいろな変遷を経てKADOKAWAに変わっていたことで、権利関係がうやむやになったとも。ここ数年では、テレビ東京系の番組である「勇者ああああ」でも言われていますが、プレミアの付いている作品とも。

そんな作品が、9/5に配信されたNintendo Directで移植決定と発表されました。廉価版が1998年に登場して以降、全く移植などもされなかった作品が、遂に日の目を見るのです。しかもソニー系ハードではなく、任天堂系ハードであるNintendo Switchというハードを越えた移植というのもまた驚かされましたね。この驚かされ方は、飯野賢治さんが「エネミー・ゼロ」をプレイステーションからセガサターンにハード提供先を変えた話以来だわ(苦笑)。

難易度の高い作品ですが、一度はプレイしてほしい作品ですね。苦労に苦労を重ねた結果見た真実は、昨今のRPGとは何だったのかという思いに駆られます。まぁ、プレイ中にもそう思うことが多いでしょうけど・・・。


「moon」は10/10にダウンロードソフトとして配信(価格は1,980円(税込))されます。22年前に遊んで衝撃を受けた人、今のRPGを遊んでいながらこの作品を知らない人、どちらの方にも遊んでほしい、そんな作品です。


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Posted by alexey_calvanov at 23:56Comments(0)