そんなJR北海道が無人駅42駅を廃駅にすることを検討しているのが北海道新聞のスクープで明らかになりました。
対象となるのは、1日平均の利用者数が3人以下の駅で、宗谷線が16駅、函館線が10駅、根室線が5駅、石北線・釧網線・室蘭線が各3駅、富良野線・石勝線が各1駅となっています。このうち、宗谷線の初野駅、石北線の愛山駅、函館線の中ノ沢駅、石勝線の滝ノ上駅は2024年の春に廃駅ないしは自治体への管理に移すことをJR北海道が打診している駅になるので、少なくとも4駅は危ないということになります。もちろん、それ以外の駅も廃駅ないしは自治体への管理に移してもらうことを打診されるかもしれないので、危ない駅は今後も増える可能性があります。
ただし、自治体が駅存続のためにJR北海道に駅の維持費を負担するのであれば、廃駅は免れるとのことなので、まだまだ流動的でもあります。とはいっても、3人以下の駅を残しておいてもメリットがあるのかと言われると何とも言えず、自治体も財政は厳しいことから、ほとんどの駅は廃駅になるかもしれません。
この廃駅が全て実施された場合、将来的には宗谷線は名寄駅以北になると特急しか停まらない可能性も出てきます。そうなると、今度は路線そのものを廃線にするか否かの議論が始まるかもしれません。これが他の路線にまで波及すると、北海道の鉄道網は、もう救いようのないラインに至ってしまうかもしれません。
北海道新幹線が札幌駅まで延伸した時には、都市間交通がバスに取って代わられている、それどころかバスさえも無い事態に陥っていなければいいのですが・・・。

