秋の新アニメ2021、15回目はサテライトが手掛けるオリジナル作品の「サクガン」です。
この作品は、文化放送・DeNA・創通・毎日放送の共同企画によるオリジナルアニメ制作プロジェクト「Project ANIMA」の第1弾「SF・ロボットアニメ部門」で準大賞を獲った作品がベースになっているようです。その後、色々変遷して今のタイトルになったとのこと。キービジュアルを見る限りでは、冒険譚のようなふうにも見えますが、はてさて。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
極彩色のネオンに光化学スモッグ漂う岩盤に囲まれたコロニーと呼ばれる街に住む一人の親子。9歳ながら大学を卒業し、ワーカー(鉱員)として働いている女の子とシングルファーザーで同じく鉱員の父親は、未開地帯の地図作りをしたい女の子とそれを強硬に反対する父親との『激しい』親子喧嘩を繰り返しながらも平穏な日々を過ごしていた。
ある日、未開世界から親子の友人が帰ってきた。外の世界に羨望している女の子は、親子の友人の話に目を輝かせる。そんな時、彼女が夢で見た世界と同じ世界の写った写真と地図ではないかと思しき謎の石を手に入れる。親子の友人と共に、その世界に向かいたいと父親を説得していた時、外から異生物が侵入し・・・。
というふう。
初回は、基本的に親子のコメディタッチな展開がメインで、この『激しい』やり取りが、親子の関係を十分に理解させてくれるものになっています。彼女の自立に心配を抱くあたりは、まさしく子煩悩(いや親バカか(苦笑))な父親ですわ。それでいて女の子は9歳ながら大学卒で、父親の採掘の手伝いをこなしているあたり、もう父親の面倒を見る母親代わりになっている(笑)。だからこそ大人になった気分になっていて、地図作りをすることでさらなる自立を図りたいのかなと。そこに女の子とつるんでいる親子の友人が現れて、ますます面白くなるかなと思ったら、異生物が現れて、その親子の友人が突如ドロップアウト・・・(泣)。その結末に至るシーンで、女の子に自身は子供なのだから父親の中にいろというつるんでいた親子の友人の娘のシーンが、グッときましたね。あれはなかなか言えないし、その後のシーンに繋がってしまうと泣けてきましたよ・・・。
今後は初回のようなコメディタッチは控えめになって、シリアス路線がメインになってくるのだと思いますが、その過程で少女は本当に大人の階段を父親の手助けを借りて昇っていくのだと思いますわ。女の子1人だけなら誤って落ちてしまいかねない大人の階段を。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。
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