E3は1995年にロサンゼルス(アメリカ)のコンベンションセンター(一時期除く)で始まったゲームの見本市で、千葉県千葉市(日本)の幕張メッセで行われる東京ゲームショウ・ケルン(ドイツ)のケルンメッセで行われるgamescomと並ぶ世界三大ゲーム見本市でもありました。
E3の最大の特徴は、あくまで商談の場という位置付けだったことで、流通関係者とメディアしか入れない点でしょうか。確か一般入場者の来場は受け付けていなかったと思います。
本来はアメリカのクリスマスシーズンの商戦を占うだけのものだったのにもかかわらず、全世界のゲームの動向を占うものにまで発展し、任天堂・SCE(現在のSIE)・マイクロソフトがこぞって参戦して、東京ゲームショウほどではないものの派手な演出を施した時期もありました。
終了の転機になったのは、こちらも推測になりますが、新型コロナウイルスだと思います。2019年までは会場を借りての開催になったものの、コロナ禍になってからは大規模なイベントができなくなり、E3もその憂き目に遭いました。2021年にオンラインでの開催までは漕ぎ着けられたものの、コストの掛かるイベントに注力するくらいなら、自前でイベントを行った方が安上がりという見方が出てきたせいもあり、盛り上がりに欠けるものになっていました。2022年は会場での開催も検討されたものの、ハードメーカーの不参加がたたり、オンラインも含めて中止に、今年も開催日まで決まっていたものの、結果的に中止となりました。
インターネットの発達という時代の流れとコロナ禍という状況が招いたものとも言えるでしょう。そう思うと東京ゲームショウは、よく持ち直したなぁ。
世界のゲームの動向を教えてくれたE3、約20年間お疲れ様でした。

