2023年03月31日

2023年のE3が中止に

アメリカ・ロサンゼルスで開催されているE3ことElectronics Entertainment Expo。毎年6月にロサンゼルスにあるロサンゼルス・コンベンションセンターで開催される世界最大のゲーム見本市で、日本・千葉の幕張メッセで開催される東京ゲームショウやドイツ・ケルンのケルンメッセで開催されるgamescomと並んで世界三大ゲーム見本市と言われています。
最大の特徴は、元々流通向けの展示会だったこともあり、入場者が流通関係者と報道関係者のみになっており、一般入場者が認められていない点でしょうか。またアメリカ国内のクリスマス商戦を占うだけの展示会でしかなかったのにもかかわらず、ここで発表される新作が後の世界的なゲーム市場に影響を与えることもしばしばあるというのも、特徴といえば特徴になるでしょう。なので、ここで発表される出来事が重要になってくるのです。

しかし、ここ数年は、新型コロナウイルスの影響で、この手の見本市は、中止か開催できてもオンライン展開のみになっていました。E3に関して言えば、2020年が中止、2021年がオンライン開催のみ、2022年はオンライン開催を模索してたものの、中止となりました。
そして迎えた2023年。今年はコロナ禍をほぼ抜け出した状況になり、主催者側も昨年の中止を決めた会見の際に完全復活をうたい、サブカルイベントの運営経験が豊富な組織と提携し共同で開催するつもりでしたけど、肝心の企業側が乗り気じゃなかった
ハードメーカーであるSIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)・任天堂・マイクロソフトが不参加を表明し、ソフトメーカーでもセガやテンセント、当初は参加予定だったUBIソフトも態度を翻して不参加を決めるなど悪い流れが加速していたのです。


E3が、これほどまで凋落したのは、コロナ禍のせいもあり、そこから派生したオンライン開催が各ゲーム会社(つまり自分達)で行えるので、わざわざショバ代を払わず(もしあればの話)とも自前で完結させればいいという流れになってしまったのでしょう。さらに、近年は東京ゲームショウのような一般入場者を入れるようなことも考えていたものの、E3ほどではないものの、既にアメリカでは一般向けのゲーム見本市が開かれており、それらが成長してしまったのも原因に挙げられるそうです。


今後、E3をどうするかを検討していくそうですけど、現状ではなかなか厳しいのかもしれない。東京ゲームショウのようになれればよかったんでしょうけど、先述の理由もさることながら、体験版がダウンロードで楽しめるようになったので、ユーザーがわざわざ出向かなくとも・・・となってしまったのも理由になるのでしょうね。もしなくなるとなれば、時代の流れとはいえ、非常に残念です。


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Posted by alexey_calvanov at 23:38Comments(0)