現在夏季中断中のJ3ですが、残り試合は15となりました。ここで、どのチームが昇格争いの只中にあるのか、どのチームが残留争いの渦中にあるのかを見ていきましょう。今回は昇格争いを見ていきます。左から順位・チーム名・勝ち点・得失点差になります。
01位 大 宮(53)+25
02位 今 治(42)+7
=== 自 動 昇 格 ラ イ ン ===
03位 沼 津(40)+14
04位 富 山(39)+11
05位 金 沢(39)+6
06位 相模原(36)+6
=== 昇 格 プ レ ー オ フ ラ イ ン ===
07位 北九州(36)+5
08位 福 島(33)+10
09位 大 阪(33)+5
10位 松 本(32)+6
11位 岐 阜(30)+1
12位 八 戸(30) -1
13位 琉 球(30) -5
昨年同様かなりの混戦模様ではあるものの、一つだけ確実に言えるのは、大宮アルディージャの一人勝ち状態が続いていて、このままならJ2昇格は確実でしょう。これは昨年には無い展開ですね。
大宮は、このまま行けば、大分トリニータ以来の1年でのJ2復帰を決めることになります。ただ、大分の時と違うのは、最後までもつれた昇格劇だった大分に対し、大宮はほぼ危なげなく、ある意味蹂躙しているといってもいい展開です。ブラウブリッツ秋田やいわきFCのような強靭なチームと言っていいでしょうね。
何より、J3では反則級の戦力を持っていること、その中でも杉本健勇選手が中心となってチームを引っ張っている点が大宮快進撃の裏にあるのではないかと思っています。
今後の大宮は、ただ勝つのではなく、どうやって90分を戦って、何点差で勝てるかになってくるでしょう。このチームを止めるのは、相当難しいです。
自動昇格枠の2つ目が混戦になっているというふうに見ていいのですが、そこに飛び込むチームは、FC今治・アスルクラロ沼津・カターレ富山・ツエーゲン金沢に絞られるかなと思っています。
現状2位に今治がいますけど、個人的に2位に来てもおかしくないのは沼津だと思っています。とにかくホームで強く、中山雅史監督のやりたいサッカーが浸透していることと若い選手・活きのいい選手が多いところで、沼津が最終的に抜けてくると思っています。
今治も安定した実力を持っていますし、過去何度も昇格争いの中に入ってきている経験もあるので、怖い相手ですけど、ここ一番で勝てるかどうかだと思います。
その点は、富山でも同じ。J3の中では強豪なんですけど、ここ一番の勝負で弱く、そこから失速するんですよね・・・。特に秋以降の試合で落とす傾向が見受けられるので、秋(10月以降)に試合を勝ち越せるようになってくれば、自動昇格も夢ではないでしょう。
金沢は序盤大丈夫かと思われたものの、さすが長い間J2にいたチームだと思える実力を発揮していますね。ここも勝負どころで落とさないことと連敗しないことでしょうか。
相模原は、今回のプレーオフ圏内にいる6チームの中で唯一監督交代を行ったところ。リヒャルト・悠紀・シュタルフ監督の下で攻撃的なチームに切り替わっていけるのか心配でしたけど、逆にそれに飢えていたかのようで、かなりフィットをしており、着実に勝ち点を稼いでいます。ここはベテランと若手ががっちり融合しているので、侮れなくなりました。特に若手は戸田和幸元監督の下で大きく成長したのかなと感じています。
プレーオフ圏外の中で怖いのが北九州。こちらは、増本浩平監督が就任し、当初は不安定だったものの、徐々に戦略が浸透していくと、ウノゼロなどロースコアで勝てるようになってきました。着実に勝ち点を積み上げているのは、結構怖く、守備も安定しているので、1点を取るのも難しいとなると、プレーオフに最も近いのは北九州だと思います。実際第12節以降負けていないんですね。
それ以外は、何かしらのきっかけでブレイクすれば・・・のレベル。
福島ユナイテッドFCとFC琉球は大勝ちと大負けを繰り返さなければ、FC大阪は連勝できれば、松本山雅FCは内部のゴタゴタがチームの士気に影響しなければ、FC岐阜は監督交代が裏目に出なければ・・・となるでしょう。まぁ、早い段階で振り落とされると思っていますから、それを覆すような粘りを見せてほしいです。
次回は残留争いを見ていきます。