2022年11月16日

【2022年】悲願と復帰【地域CL】

全国地域サッカーチャンピオンシップ(以下、地域CL)が開催中です。
全国9か所にある地域リーグの猛者と全国社会人サッカー選手権大会の上位(ベスト4以上かつ各地域最上位リーグで優勝していないJFL入会を希望するチーム)に入った3チームによる計12チームで行われるこの大会、元々厳しい枠の中で戦ってきただけでなく、過酷な日程(予選リーグは休み無し。決勝リーグは中1日)もあって、『最も残酷で劇的なサッカー大会』とも言われています。


そんな地域CLの予選が先日開催され、過酷な予選を4チーム抜けてきました。

ABCのグループに分かれて行われた予選、Aグループは栃木シティFC(関東)・FC刈谷(東海)・FC延岡AGATA(全社枠(九州))・BTOPサンクくりやま(北海道)が戦い、刈谷が1位で通過しました。
Bグループは、アルティスタ浅間(北信越)・沖縄SV(九州)・ヴェロスクロノス都農(全社枠
(九州))・コバルトーレ女川(東北)が戦い、沖縄が1位通過
しました。
Cグループは、アルテリーヴォ和歌山(関西)・福山シティFC(中国)・ ブリオベッカ浦安(全社枠(関東))・FC徳島(四国)が戦い、浦安が1位で通過しました。
いわゆるワイルドカードになる最終枠は、ABCグループの2位の中でも最高勝率になったところに決められ、結果Aグループで2位だった栃木Cになりました。


ということで、沖縄・浦安・栃木C・刈谷の4チームとなりましたが、大きな特徴を持っています。沖縄以外は、過去にJFLに所属していた経歴があるのです。
最もJFLから遠ざかっているのは浦安と栃木Cで、浦安は2016年に、栃木Cは栃木ウーヴァ時代の2010年にそれぞれJFLに昇格したものの、共に2017年に降格しています。刈谷は2021年、12年ぶりにJFLに復帰したものの、その年に入れ替え戦の相手だったクリアソン新宿に負け、降格しています。

一方で沖縄は、2019年から毎年のように地域CLに参戦しているものの、あと一歩のところでJFL昇格を落としており、今年の予選突破はJFL昇格への最大のチャンスになりました。
というのも、今年に関しては、入れ替え戦の可能性はほぼ無いという点が最大の理由『ほぼ』と書いたのは、Jリーグ参入の条件が揃った奈良クラブとFC大阪のうち、FC大阪が観客動員数のみクリアできていないため。残り3237人だったかと思うのですが、必死のテコ入れで観客動員数をクリアしようとしているので、恐らくクリアできるとにらんでいます。そうなると、2チームがJリーグ入りになるため、下位2チームの地域リーグの降格と入れ替え戦の枠が無くなり、全チーム残留となるわけです。最大16チームで運営されているJFLは2枠足りないため、今回優勝・準優勝するチームが自動昇格となるのです。来年以降はJFLと地域リーグとの入れ替え戦だけでなく、JリーグとJFLとの入れ替え戦も行われる可能性があるため、今回のような自動昇格2枠は滅多に出ないことでしょう。ゆえに、沖縄もさることながら、どのチームにとっても最大のチャンスなのです。


苛酷な戦いの末にあるJFL昇格を掴むチームは、どこか。決勝ラウンドは11/23・11/25・11/27に埼玉県熊谷市にある熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われます。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 23:08Comments(0)

2021年12月18日

2021年JFL・地域入れ替え戦を見に行ってきた

明日、天皇杯の決勝を最後に今年のサッカーイベントが終わるのですけど、その前哨戦的な位置付けでJFL・地域入れ替え戦が行われました
今年のJFLは、17チームよって争われ、いわきFCの優勝とJ参入が決まった一方で、最下位にFC刈谷、16位にホンダロックSCとなり、入れ替え戦に挑むこととなりました。
地域リーグ側は、熾烈な争いの末、関東リーグ1部所属のCriacao Shinjyuku(クリアソン新宿)が全国地域サッカーチャンピオンズリーグ優勝、東海リーグ1部所属のFC.ISE-SHIMAが準優勝となり、共に入れ替え戦に挑むこととなりました。そして優勝した新宿が、今回JFL最下位だった刈谷と戦うこととなったのです。


入れ替え戦は、JFLの規定の下で行われることとなったため、刈谷のホームグラウンドで開催となりました。というわけで、本日・・・。


SHV47_1905何で名古屋市港サッカー場なんだよ!てっきりウェーブスタジアム刈谷だと思ってたのに(泣)!
・・・ということで、今日の入れ替え戦は、名古屋市港サッカー場での開催になりました。どうも刈谷にとっては縁起のいいスタジアムなようです。
・・・今回は電光掲示板は動いているけど、相変わらず修繕は施されていないなぁ。河村たかし名古屋市長は、こういったところにカネを出しなさいと言いたくなるわい。



SHV47_1910先程も書いたように、今回はJFL主催の試合。ゆえに、JFLのスポンサー旗がはためいています。そこに1つだけはためく、地域リーグの新宿の旗。来年も新宿は、JFLの下ではためくことができるのか。



SHV47_1908今回は刈谷の主催になるので、マッチデープログラムも用意されたようです。
相手チームの紹介も写真付きでわかりやすいですなぁ。このマッチデープログラム、刈谷の一部の選手がアマチュア契約なこともあり、スポンサー企業に就労していることまでしっかり書かれていました



SHV47_1912スタグルも来ていました。唯一でもあったスタグルは、おきあがりこぼしの「三河からあげ」を紹介。
ヤマシン醸造の「極(きわみ)」という醤油で味付けされているそうです。ちなみに、2020刈谷グルメ総選挙1位・刈谷グルメグランプリ最優秀賞受賞をしているそうな。



こちら、醤油の香ばしい味わいと鶏肉のジューシーさが美味い。カリッとした食感も悪くない。そして、何より寒い中での温かい食品は、ありがたい限りでした。


SHV47_1911さて、気温7°C、来た頃には小雪ちらつき、試合開始時には晴れたものの風が吹きすさび、原博実Jリーグ副理事長が見守る中での試合となりました。
実は、コイントスの際に陣地の入れ替えが起こり、刈谷が風下側・新宿が風上側を選択しました。恐らく刈谷は後半に得点を獲っていく予定だったのでしょう。それか、早いうちに新宿の攻撃的なサッカーを封じてしまえば、延長にもつれ込んでも引き分けで逃げ切れると判断したのかもしれません(入れ替え戦は90分(前半・後半共45分)で決着がつかない場合、延長戦が30分(前半・後半共15分)ある)
これが吉と出たのか凶と出たのか。その結末は前半終了間際に現れます。



SHV47_1913試合開始時は、刈谷と新宿はほぼ互角な雰囲気でした。しかしながら、新宿の動きが硬いので、刈谷が攻め立てる時間を増やし、コーナーキックなどのセットプレーを得る気概を増やしていったものの、結果的にこれを決めきるまでには至らずとなり、今年の刈谷の順位の意味を知ることとなりました。これじゃダメだ・・・。
そうこうしているうちに、新宿の緊張感がほぐれてきました練習の時から刈谷が淡々としていたのに対し、新宿は活発にウェイウェイ声を出していて、雰囲気作りをしておりました。でもね、声出しの一つで、試合に勝てるほど甘いものではないのは知っています。サッカーだけじゃなく全てのスポーツで言えることです。
しかし新宿は違った。声出しをしていることで、一体感と連携が生まれていたのです。緊張こそすれ、時間が経てば慣れてくるのか、徐々に攻撃のリズムが生まれてきました。その結果が、前半終了間際に訪れたのです。
前半45+2分に、後ろに一旦ボールを下げた新宿が、空いた左端のスペースに蹴り込み、少し駆け上がったところで、中央に。そこへ飛び込んできたのが、ロアッソ熊本とカマタマーレ讃岐に在籍経験のある池谷友喜選手。ゴールマウス左隅側から右隅側に蹴り込む難しいシュートを決め、先制点を挙げたのです。

その直後にも新宿が刈谷のゴールマウスを襲来コーナーキック(セットプレー)からドンピシャのヘディングを決めたのが、徳島ヴォルティスに所属していて、プロ選手を引退してまでも新宿にやって来た井筒陸也選手だったのです。電光石火のような攻撃に目を白黒させられながら、前半は終わりました。この時、刈谷の戦意は失われかけていたのかもしれません。

その刈谷のメンタルをポッキリと折ったのが、後半33(78)分。イケドンになっていた新宿は、風下に立たされてももろともせずに刈谷を攻め立て、自陣が攻められた中でも、しっかりインターセプトを果たしたかと思ったら、パスを回して駆け上がり、刈谷のゴール前でシュートを放つもキーパーが弾いてしくじった・・・かと思ったら、こぼれ球を見逃さず蹴り込んで3点目しっかり守っていたはずだった刈谷の守備が崩壊したのと同時に、新宿の後半の試合の中で3点目取るぞという掛け声を正しく『有言実行』で成し遂げたのです。
正直、これで試合も決まったし、新宿は守備に切り替えて終わるわな・・・と思っていたら、最後にまたドラマがやって来た。
3点目を決めた選手が後半39(84)分に引き揚げ、交代選手が入ったのですけど、その選手がその直後に仲間が受け取ったボールをしっかり相手陣内で受け取り、そのまま無人の中を駆け抜け、最後はやっと追い付いた刈谷の選手をスライディングでかわしながらのシュートそれが決まっちゃうんだよね(汗)。刈谷のライフが0に至っていたかもしれないのに、決めてしまった4点目がダメ押しになりました。まさか4点も・・・と、この時思いましたよ。これは、とんでもないものを見てしまっているとさえ思ったほどに。


結果は、0-4で新宿の勝ち。地域リーグのチームがJFLのチームを破る下克上となりました。



SHV47_1914この結果に伴い、新宿がJFLに昇格となりました。



SHV47_1921歓喜の輪を作って、喜びを爆発させる新宿の選手達。最後の試合となった小林祐三選手へのいいはなむけになったことでしょう。



SHV47_1923そして、ホームで惨敗となった刈谷は、この結果に伴い、地域リーグ(東海リーグ1部)に降格となりました。刈谷にとっては2度目の降格、そして昇格1年目での出戻りという屈辱的な結果となりました。
それでもなお、刈谷のサポーター達は選手達を温かく迎え、彼らをねぎらっていました



SHV47_1926新宿の選手達は、東京から駆け付けたサポーター達にもあいさつ。刈谷ほどではないものの、結構な数の方々が来ていたようです(観客動員数は1032人)



そして、同時刻で開催されたホンダロックとFC.ISE-SHIMAとの一戦は、3-2でホンダロックが逃げ切りました後半怒涛の追い上げをFC.ISE-SHIMAは見せていたものの、あと一歩及ばず。やはり3点取られてしまったのが大きかったのかなと。小倉隆文監督には、また来年、刈谷の落ちてくる地獄の東海1部を戦い抜いてほしいものです。


刈谷×新宿、新宿のワンサイドだったとはいえ、素晴らしい試合でした。新宿の火力の大きさを知ることもでき、この火力が維持できれば、来年は台風の目になるかなと期待しております。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  
Posted by alexey_calvanov at 23:22Comments(0)

2021年11月29日

【JFL】上も下も決まった感のあるアマチュアリーグ【地域CL】

アマチュアリーグは終盤戦を迎えています。


アマチュアリーグトップのJFLは次の節で最終戦になります。J参入戦に関しては、いわきFCが既に決め、参入レースに残っていたF.C.大阪は前々節の試合でヴェルスパ大分が勝ったことで3位以内を確定させたため、今年のJ参入が無くなりました。なお、いわきはJFL優勝も果たし、史上初の優勝チームのJ参入という偉業を成し遂げています門番Honda FCには一度も勝てなかったものの、その門番を押しのけて優勝したことは大いに価値のあるものになるでしょう。


さて、入れ替え戦はどうなったのでしょうか。早速見てみましょう(以下、左から、順位・チーム名・勝ち点・得失点差。この中のHSCはホンダロックSC。★は入れ替え戦に回ることが確定。残り試合は全て1)。


15位 武蔵野(29) -17
=== 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
16位 HSC(27) -21
17位 刈 谷(18) -27 ★


前節までで、14位のFCマルヤス岡崎までの残留とFC刈谷の入れ替え戦行きが決まりました。そのため最終節まで入れ替え戦争いに残ったのは、東京武蔵野ユナイテッドFCとホンダロックSCだけとなりました。両方共アウェイで対戦することとなり、武蔵野が松江シティFC、ホンダロックはMIOびわこ滋賀となります。どちらもホームで戦った時は引き分けに終わっているだけに、全く読めません。
なお、ホンダロックが入れ替え戦に進んだ場合、2度目の降格が掛かることになります。


さて、JFLに上がるための戦いになる全国地域サッカーチャンピオンズリーグも結果が出ました
既に予選で、FC.ISE-SHIMA(東海)・おこしやす京都AC(関西)・クリアソン新宿(関東)・FC徳島(四国)が決勝進出を果たしています。
初戦はISE-SHIMAが徳島にウノゼロ勝ちし、Bグループで戦った京都ACと新宿は新宿がリベンジを果たしました
2戦目は京都ACが徳島に勝利し、ISE-SHIMAと新宿はスコアレスドローとなりました。
最終戦は徳島が新宿と戦い、徳島が先制したものの、新宿が逆転勝ちを収めました。もう一試合になるISE-SHIMAが京都ACと戦い、スコアレスドローになりました。
この結果、新宿が勝ち点7で優勝し、ISE-SHIMAが勝ち点5で2位となりました。ISE-SHIMAは輪番枠からの大逆転となりました。
そして、12月に行われる予定の入れ替え戦は、ホンダロックか武蔵野のどちらかとISE-SHIMA・刈谷と新宿とが戦います。ホームはJFLチーム側で決められるとのことなので、それぞれのホームグラウンドでの対戦になるでしょうね。見に行けたら見に行こうと思いますけど、まだ概要も発表されていないし、そもそも12月というのも確定ではないのですよね。恐らくという意味で私が予見して書いているものです(苦笑)。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  
Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)

2021年10月29日

J参入次第で降格ラインの変わる2021年のJFL

前回J参入争いを書いていきましたが、今回は残留争いを書いていきますちょっとJFLの残留争いはややこしいので、今回分けて書く事態になったわけです(苦笑)。


まずは、どこがヤバいか見ていきましょう(以下、左から、順位・チーム名・勝ち点・得失点差・残り試合。この中のHSCはホンダロックSC)。


12位 滋 賀(30) -11 ⑥
13位 高 知(29) -12 ⑥
14位 岡 崎(26) -13 ⑦
15位 HSC(22) -18 ⑦
16位 武蔵野(20) -15 ⑦
=== 降 格 ラ イ ン ===
17位 刈 谷(17) -22 ⑦


純粋に考えると、降格の可能性が最も高いのが、FC刈谷で、1年で昇格したチームが落ちてしまうのは、2017年のコバルトーレ女川以来になるのか。一度降格すると再昇格を果たすのが非常に困難なのは、落ちて行ったチームの顛末を見るとわかります。
そう思うと、再昇格を果たしたホンダロックはすごいのですが、今回は残留争いの真っただ中2度目の降格の窮地に陥っています。
さらにJ参入に近付いていたはずの東京武蔵野ユナイテッドFCも降格争いの窮地に。2019年で決めきれなかったのが本当に悔やまれる結果になっていますね・・・。
新スタジアムが完成したFCマルヤス岡崎も厳しい。ホンダロックよりかは少し上になっているものの、刈谷と同じくらい負けの込んでいる展開を見ているので、最後まで残留で苦しめられそうです。
状況次第とはいえ、何とか安心できそうなのは、MIOびわこ滋賀と高知ユナイテッドSC。ただ、この先で取りこぼしがあると、一気に窮地になるでしょう。


さて、今の順位表には降格ラインまでしか書いていません。実は15位の上には入れ替え戦ラインが引かれるのですけど、この入れ替え戦ラインが下がる可能性があるのです。今年のルールを見てみましょう(以下ほぼ原文ママ)。


①J入会チームが無い場合、17位チームは自動降格、16位チームは、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(以下全国地域CL)2021の1位チームと、15位チームは、全国地域CL2021の2位との入れ替え戦を行う。
②J3へ1チーム入会した場合、17位チームは、全国地域CL2021の1位チームと、16位チームは、全国地域CL2021の2位との入れ替え戦を行う。
③J3へ2チーム入会した場合、17位チームは、全国地域(以下全国地域CL)2021の2位チーム入れ替え戦を行う。全国地域CL2021の1位チームは自動昇格とする。


というわけで、J参入チーム次第で下の動向が大きく変わってくるんです。これまた①・②・③の順番で見ていきましょう。



12位 滋 賀(30) -11 ⑥
13位 高 知(29) -12 ⑥
14位 岡 崎(26) -13 ⑦
=== 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
15位 HSC(22) -18 ⑦
16位 武蔵野(20) -15 ⑦
=== 降 格 ラ イ ン ===
17位 刈 谷(17) -22 ⑦


12位 滋 賀(30) -11 ⑥
13位 高 知(29) -12 ⑥
14位 岡 崎(26) -13 ⑦
15位 HSC(22) -18 ⑦
=== 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
16位 武蔵野(20) -15 ⑦
17位 刈 谷(17) -22 ⑦


12位 滋 賀(30) -11 ⑥
13位 高 知(29) -12 ⑥
14位 岡 崎(26) -13 ⑦
15位 HSC(22) -18 ⑦
16位 武蔵野(20) -15 ⑦
=== 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
17位 刈 谷(17) -22 ⑦


以上の観点から、現状のままだと、①ならば、武蔵野は全国地域CL1位のチーム・ホンダロックは全国地域CL2位のチームと、②ならば、刈谷は全国地域CL1位のチームと、武蔵野は全国地域CL2位のチームと、③ならば、刈谷は全国地域CL2位のチームと入れ替え戦を行います。ゆえに、14位までが最低目標、16位までには絶対残らないと自動降格に巻き込まれるでしょうね・・・。ただ、いわきFCが頑張っているので、①のケースは万一になるのかなとも思っています。


先述の通り、一度下に落ちるとなかなか上に戻れない仕組みのため、各チーム必死になり、必然的に残留争いが白熱することになるでしょう。巻き込まれた身にとってはキッついですけど、傍から見ていれば、実に面白いサッカーの醍醐味である残留争い、アマチュアだからと言って侮るなかれ。白熱した展開はプロのそれと全く同じ、いやそれ以上だと思いますので、ここ数年はYouTubeで配信されていますから、よろしければ見て頂きたいと思います。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  
Posted by alexey_calvanov at 23:50Comments(0)

2020年11月23日

【激闘】一足お先にJFL昇格が決定【熱戦】

11/6~11/8と11/19~11/23(中1日で開催)にかけて行われた「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2020」(以下地域CL)。アマチュアチームがアマチュアリーグ最高峰のJFLに上がるために避けられない最も厳しい関門になります。今でこそ決勝リーグが中1日おきになっていますけれども、最近まで予選リーグと同様に休みなしで突っ走るという過酷なものでした。
例年なら、全国9地域のリーグ優勝チーム→全国社会人サッカー選手権大会(以下全社)のベスト4以上の上位3チーム(既にリーグ優勝を決めているチームは対象外なので、スライドされる)→Jリーグライセンス(百年構想クラブ)を所有している地域最上位リーグで2位のチーム→輪番制の順なんですけど、今年は新型コロナウイルスの影響で、地域リーグはほぼ壊滅的な状況場所によってはトーナメントで決定(東海)、総当たりの予選リーグとそこから勝ち抜いたチームでのトーナメントで決定(中国)、リーグ打ち切りのため昨年の順位で決定(九州)といったところも出てきました。全社も中止に追い込まれたため、残り3チームの選出も難航し、最終的には輪番制を3つ行使することになりました。
この輪番制、関東→関西→九州→東海→北海道→中国→北信越→東北→四国の順で決まり、今年は関東からなのですが、今までは1つ行使されたらいい方で、3つも行使されるのは極めて異例なのです。そして、関東→関西→九州まで一気に消化されたので、来年は東海からということになります。そう考えると、来年は東海リーグからの昇格チャンスが増えそうに感じます。そう思うのは後述。


さて、結果として今年は以下のようになりました。


  • 北海道十勝スカイアース(北海道)

  • ブランデュー弘前FC(東北)

  • 栃木シティFC(関東)

  • 福井ユナイテッドFC(北信越)

  • FC刈谷(東海)

  • FC TIAMO枚方(関西)

  • SRC広島(中国)

  • FC徳島(四国)

  • 沖縄SV(九州)

  • ブリオベッカ浦安(関東・輪番枠)

  • AS.Laranja Kyoto(関西・輪番枠)

  • J.FC MIYAZAKI(九州・輪番枠)

※東北・関東・北信越・東海・関西は1部リーグ


この12チームが戦うになるのですけど、予選ラウンドは1位は圧倒的だったものの、ワイルドカード争いでもつれ、十勝・浦安・福井が残った中で、最終的に残ったのが、2勝1敗で勝ち点6を稼いだ十勝になりました。
この結果、決勝ラウンドは栃木・刈谷・枚方・十勝の4チームで開催されました。栃木と刈谷はJFL復帰、枚方と十勝は初の昇格を目指しての戦いになります。

決勝ラウンドは第2節までで枚方と栃木が1勝1分、刈谷が2分、北海道が2敗となり、今日の試合が枚方と栃木の直接対決となっていたため、刈谷が若干不利かなと思っていました。
ところが、第3節で枚方と栃木の試合はスコアレスドローに。この試合を見て刈谷はワンチャンを賭けたのですが、結果として吉となり、十勝に3-0で快勝します。
この結果、栃木・刈谷・枚方が1勝2分の勝ち点5で並び、最終的には得失点差の勝負になる大混戦になったのです。
その得失点差は、栃木が+1、刈谷が+3、枚方が+5となっており、枚方と刈谷がJFLに昇格となりました。栃木は得失点差2で涙を呑む格好になりました。稼ぎどころの十勝で1点しか取れなかったのが後々響いてきたようです。


刈谷がJFLに復帰したことで、FC.ISE-SHIMAのJFL昇格チャンスが増してきたように思います。
状況次第になりますが、リーグ戦で全社で優勝できなくとも、リーグ戦なら2位に入れば、輪番枠に賭けることもできます。しかも輪番枠は一番最初なので、行使されれば選出は間違いないでしょう。気を抜くというのは間違っているでしょうけど、少なくとも昇格へのプレッシャーは少なくなるように感じます。もし昇格を狙っているのなら、大チャンスなのは間違いないです。
なお、FC.ISE-SHIMAは京都サンガF.C.で監督を務めた中田一三さんがかつて代表を務め、現在は名古屋グランパス監督だった小倉隆文さんが代表を務めています。監督としては苦労しているものの、サッカーを見る目は間違いないと思うので、このチャンスを確実に掴んでほしいものです。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  
Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)

2018年11月11日

全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2018の決勝進出チームが決定!

11/9~11/11まで行われた全国地域サッカーチャンピオンズリーグ。函館・岐阜・松江の各地で激戦が繰り広げられました。
そして、今日行われた2試合で決勝進出が決まりました。


函館ではFC刈谷(全社(東海))が、岐阜では鈴鹿アンリミテッドFC(東海)が、松江では松江シティFC(中国)が、それぞれ決勝進出を決め、各会場2位の中から最高勝率(勝ち点の一番多いチーム)から選ばれるワイルドカードは、岐阜会場2位だったJ.FC MIYAZAKIになりました。


で、どこがJFL(日本フットボールリーグ)に昇格できるか?難しいねぇ・・・。どこも地域の雄ですから。
ただ、キーになるものはある。

一つは無双。実に地域リーグから無敗で駆け上がってきた松江が昇格枠の一つをゲットできるでしょう。今大会でも無敗。会場が地元だからでは片付けられない強さですよ。今一番勢いもあるチーム。一気に島根県初のJリーグチームになってほしいです。ライセンス問題はあるでしょうけど。

もう一つは速攻と正確性今大会から1日おきにインターバルが置かれたとはいえ、過酷なのは間違いない。となると、早く仕留めること、正確にボールを回すことが求められるのではないかと。そうなると、個人的心情も入ってますけど(苦笑)、MIYAZAKIを推したい岐阜で見せた正確で早いパス回しは結構厄介。そこにシュートの正確性が向上したら、とても手が付けられないでしょう。このスタイルをJリーグまで貫いたら、きっと怖いチームになるよ。あとは、たった1人で応援してるコアサポの方の努力と苦闘が報われてほしい。さすがに決勝会場では何人か来るんだろうけど。
残念ながら、鈴鹿と刈谷はそこが足りない。これらを発揮できれば、上がれるでしょう。


決勝は11/21・11/23・11/25に千葉県市原市にあるゼットエーオリプリスタジアムで開催されます。今年は3連休だから、過酷かもしれないけど、通しでやってあげたらいいのに・・・。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  
Posted by alexey_calvanov at 20:18Comments(0)