FC岐阜、昨日は福島県福島市にあるとうほう・みんなのスタジアムで福島ユナイテッドFCと戦いました。
この地に来るのは、3年連続。その試合全てで勝っています。何だったら、コロナ禍で入場できなかった2020年から、福島(2020年は郡山→福島で、雷雨による後半中止のため)での試合は、負け無しです。
今年は、ホーム開幕戦が福島でした。福島に先制を許し、嫌な空気が流れたものの、その後4得点を挙げ、大逆転勝利を挙げました。こちらは、今まで勝てなかったホームで勝てたというジンクス破り。以降、3月末まで快進撃が続いたのです。
しかし、現在の順位は、福島が6位、岐阜は14位になっています。あの敗戦で下位に沈むのではないかと思われた福島が、その後盛り返し、初のJ2昇格を目指し、邁進しているのに対し、岐阜は4月以降調子を落とし、監督交代を経ても上向かず、下位に沈んでいます。
プレーオフ争いに負けられない福島、入れ替え戦阻止のために一つで勝ち点を積み上げたい岐阜。双方ベクトルは違えど、勝たなければいけないことは同じ。意地と意地とのぶつかり合いになることは間違いありません。そして、福島は初めて岐阜戦のホームで勝つ、岐阜はジンクスを続けることに躍起になることでしょう。
とうほう・みんなのスタジアムは、ホーム側とアウェイ側の入り口は分けられているものの、結果的に中は往来可能(ただし、違う席種への入場は不可)。そんなこともあり、福島の選手紹介パネルを拝むことができました。
こちらは、樋口寛規選手。今でこそ福島の在籍歴が長いですけど、過去に岐阜に在籍していた経緯があります。このことを知っているのは、かなりの古参サポになるでしょうな。
試合は、降りしきる雨の影響か、大荒れの展開になりました。
前半8分と11分に折り返してきたボールを合わせた樋口選手にまんまと恩返し弾を2発決められ、岐阜に嫌なムードが漂います。
しかし、前半30分に甲斐健太郎選手が蹴り出した球に寺阪尚悟選手がヘディングで飛ばし、松本歩夢選手が福島と競り合う中で前に出し、その球を藤岡浩介選手がスライディングショットで流し込んで、1点差に。その4分後には、左側にいた荒木大吾選手が後ろに飛ばした球を西谷亮選手が中央に大きく展開。その先にいた北龍磨選手がジャンピングボレーがゴールマウス右側に決まり、一気に同点に追い付きます。
よし、これで何とか調子を取り戻したと思ったら、前半終了間際にまた福島の選手に決められてしまい、嫌な空気をまとったまま前半を終えてしまいます。
後半は、その嫌な空気を払うために全身全霊を傾けなければならず、焦燥感を抱く展開になると思っていましたが、それどころじゃない展開に。
後半12(57)分に岡崎慎選手がボールを流そう(ないしは受け取り直そう)としたプレーが、相手への悪質なタックルと判断され、レッドカードとなり、以降10人での戦いを強いられることになります。これだけじゃないですけど、この日の試合は主審にも泣かされる格好になり、その象徴シーンとも言える部分ですね。妥当と言われても仕方ないですけど、あまりに主審のジャッジが酷かったので、妥当と言い切りたくない。
それでも、後半17(62)分に、相手キーパーのチョンボを見逃さなかった藤岡選手がゴールマウス右側に冷静に流し込んで、形勢不利ながらも同点に追い付きます。
その後は、膠着状態に陥りながらも、何とか点を取る機会を窺っていたものの、その機会を得たのは、福島になってしまいました。
最終盤に途中交代の選手に、ここしかないルートに流し込まれてしまい、4-3で逆転負けとなってしまいました。ただ、このプレーの前からラインズマン(副審)がオフサイドの旗を上げていたんですよね。しかし、主審は無視したのかオフサイドじゃないと判断したのか、試合は続行。この部分が未だに納得いかない。なぜ主審は止めなかったのか。きちんとした説明が欲しい。これでは福島に勝たせたいという主審の独断と偏見がゲームコントロールを崩壊させたとしか見えなくなってしまう。
激しい試合で、荒いコンタクトも多かったと思う。しかも、福島は中3日で挑んだ試合だったので、ほとんどの選手が疲労困憊の中で戦っていたはず。そこを突けなかったウチにも問題がある。
ただ、よくはやっていた。あきらめずに点を取る気持ちは十分に伝わっている。それでも、余計なシーンがあったのは事実。それが、前半の2点だったのか、前半終了間際の失点だったのか、最終盤の失点だったのか。個人的には、守備が手薄になった失点劇が一番アカンと思う(なので、前半終了間際の失点が一番痛い)のですが、いかがなものなのでしょうか。
とはいえ、このままさめざめとしていたって、何も得るものはない。次の試合に向けて勝ち点を得ることを抱けに全神経を集中させてほしいです。
次は、ホームでAC長野パルセイロ戦になります。今回はウチでは恐らく初めてになる金Jになります。特殊な展開とはいえ平日開催なので、お客さんの入りが心配ですけど、昨年行われた名古屋グランパス×サガン鳥栖の試合でも、ほぼ大入りだったので、大丈夫かな。<あれと比較してはいけない。
残り試合は7。プレーオフ進出までの勝ち点差は10、JFL入れ替え戦に至る勝ち点差は6。