2023年10月30日

FC岐阜観戦記2023 特別編 セカンドの最終試合を見に行ってきた

時はさかのぼること2週間前、奈良クラブの試合があった日になります。この日はナイトマッチだったので、日中がぽっかり空いた。ならば、東海社会人リーグ1部(以下東海1部)にいるFC岐阜SECONDの試合を見に行こうじゃないかと思ったわけです。
・・・ホントにこの日でいいんだよなと思うくらいに、事前情報が(FC岐阜の公式サイトには)全く無いので、東海社会人サッカーリーグや対戦相手のサイトなどで確認して、この日であることは間違いないと確信したのだった(汗)。


さて、この試合は最終節ではなく、今年の最終試合。つまり本来行われるべき日に行われなかった試合だったのです。この日の試合は第11節、7/16に行われる予定でした。なぜこの日に行われなかったのかというと、WGBT(湿球黒球温度)、つまり暑さ指数の問題があったからなのです。実は、この日の暑さ指数が31°Cを超えてしまったため、JFA熱中症対策ガイドラインに基づき中止になったのです。
しかし、それなら何で地域リーグはそこまで厳格なのか。このあたりは推測なんですが、JFLの一部チームもそうなんですけど、地域リーグに所属しているチームの選手は、何かしらの仕事を持っているのです。そのため、日中は仕事、夕方ないしは夜から練習というハードな日程を過ごしています。そして、試合は会社の休みになる週末がメイン。とはいえ、地域リーグは豊富な資金を持っているわけではないので、照明をたけるグラウンドを借りれないそもそも論で照明のあるグラウンドも無い。そのため午前中をはじめとした日中の試合が多いのです。
さらにセカンドチームのメンバーは鹿児島で開催された国体のメンバーも兼ねているので、国体開催中の試合開催も無理。そのため、10/22という日程に設定されたのです。


SOG03_095228そんなわけで、会場になる岐阜県フットボールセンターに向かうため、岐阜県羽島郡笠松町にやって来ました。ここからコミュニティバスに乗って、最寄りのバス停に向かうのです・・・と、随分前にアクセスの件は書いたんだよなぁ(ニヤニヤ)。あの時と違うのは、ちゃんとしたバスになったのとタダで乗れる日だった点。後者は、笠松町公共施設巡回町民バスの無料乗車デーと丁度合ったんですね。何ともいい日に組んでくれたものだ。



SOG03_105444こちらは、FC.ISE-SHIMAのサポーターの方々。
おお、地域リーグのチームなのに、大旗も用意されていて、結構気合が入っているんだなぁ。



SOG03_131156FC.ISE-SHIMAの監督は、小倉隆文さん。現在は同チームの理事長でもあります。



SOG03_125242そして始まった試合は、序盤はセカンドがペースを掴んで先制点を挙げたものの、その後はFC.ISE-SHIMAが徐々に形成を逆転前半早々に追い付かれ、さらに逆転されたかと思ったら、前半半ばでさらに失点劇を重ね、後半にダメ押し点を加えられました。特に逆転劇になったFC.ISE-SHIMAの2点目は、セカンドのキーパーが止めたものの、それをすり抜けてゴールマウスに突き刺さるという「キャプテン翼」のワンシーンのような得点劇でした。


結果は1-4の逆転負け。ホントに国体に行ったメンツなのかと思えてなりませんでした。



それは順位にも現れています。以下が東海1部の最終順位表です。詳細は後程。





1位 WYV(34)+26
2位 刈 谷(33)+18
3位 FCI(21)+2
4位 中 京(17)-4
5位 藤 枝(16)-6
6位 矢 崎(15)-5
=== 自動降格ライン ===
7位 TGU(10)-14
8位 岐 阜(09)-17


首位に立ったのが、wyvern(ワイヴァン)という愛知県刈谷市にある新興のチーム2015年に設立、2021年に東海2部、そして今年東海1部に昇格しました。
2位は、FC刈谷東海リーグでは古豪の一つで、元々はデンソーのサッカー部でした。一昨年11年ぶりにJFLに復帰したものの、1年で降格し、今年は新興チームのwyvernに優勝をかっさらわれる屈辱を味わっています
3位が、今回の対戦相手であるFC.ISE-SHIMA、4位は中京大学サッカー部、5位は藤枝市役所サッカー部実力はあるものの、刈谷勢のワンツーフィニッシュで押し出された格好になりました。
6位は、矢崎バレンテFCという静岡県島田市にある矢崎総業の社会人チーム。ここまでが残留となります。
7位は東海学園大学サッカー部、8位はセカンドになります。この2チームが来年から東海2部でのプレーになります。セカンドは岐阜県内では一番強いのかもしれない(ただし今年は岐阜聖徳学園大学に敗れ、天皇杯決勝に進めていない)が、東海1部で見ると、まだまだアマちゃんなんだなぁ・・・(泣)。

ちなみに、先日行われた全国社会人サッカー選手権大会で、刈谷が優勝wyvernが2回戦で敗退しているので、面目躍如といったところでしょうか。そして、東海1部リーグで勝ち取れなかった全国地域サッカーチャンピオンズリーグの出場権を勝ち取りました。


以上に伴い、全国地域サッカーチャンピオンズリーグには、wyvernと刈谷の刈谷市にあるサッカーチームがJFL昇格を競うことになるという珍しい展開になりました。しかも同じ予選グループに放り込まれるという胸アツ展開平日じゃなく場所が宮城県じゃなければ、見に行きたかったなぁ(苦笑)。


この後は、帰る展開になるのですが、長くなったので、また後日。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)

2023年04月29日

FC岐阜観戦記2023 特別編 天皇杯を見に行ってきた 前編

今回は4/29に開催した岐阜県の天皇杯の準決勝の話です。
岐阜県予選は、社会人代表として勝ち上がってきたFC岐阜SECOND(以下セカンド)と大学・高専代表として勝ち上がってきた岐阜聖徳学園大学が戦うこととなりました。
SOG03_120826セカンドは言わずもがなFC岐阜のもう一つのチームで、東海リーグ1部に所属しています。昨年2部から昇格を果たし、これまで全国社会人サッカー選手権の代表も掴んでいます。他の大会も含め、ほぼ負け無しで来ており、勢いはあります。



SOG03_120840一方で、岐阜聖徳学園大学は、ここ最近勢いが付いてきたチームです。現在は東海学生サッカーリーグ2部に所属しています。社会人チームの中にはいないようです。破竹の勢いで実績を上げているのですが、その理由は、かつて岐阜に所属していた難波宏明さんが監督を務めているから。強い強いとは伺っていたものの、ナンチャンだからなぁ・・・とか思っていたんですよ(苦笑)。本当に実力があるのか。それを占える試合になったということで、楽しみではあったのです。



ということで、セカンドが勝てば、トップチームとの兄弟対決に。岐阜聖徳学園大学が勝てば、岐阜OBであるナンチャン率いるチームとトップチームがぶつかるというこれまた楽しみな試合になるのです。ゆえに、どっちが勝っても決勝は見に行く(ギャハ)。


SOG03_122001試合前にスタンドに向けてあいさつするセカンドのメンバーと監督・コーチ。



SOG03_130123戦況を見つめる難波宏明監督。いろいろと的確に指示を出していたり、叱咤激励していたのが印象的でした。
なお、図らずも柵越しになってしまった(笑)。悪いことをやってしまったわけではない(爆)。



SOG03_145019正直セカンド有利じゃないかと思われたこの試合、岐阜聖徳学園大学が健闘を見せるどころか食って掛からんとしておりました。すると前半早々に左サイドからの泥臭い攻撃が実って先制点を取ります。その後前半半ばに正面突破しての鋭いシュートで追加点を挙げ、前半は岐阜聖徳学園大学がリードするというセカンドにとっては悪夢のような展開になりました。
後半になり、焦燥感を見せるセカンドに対し、流れるようなプレーを見せるところもあった岐阜聖徳学園大学。ここまでコントラストが利いてしまうのかと思いながら見ておりまたよ。セカンドの猛攻を若さとタフさでしのいでいたものの、最終盤にセカンドの猛攻により1点取り返されました。ナンチャンの言うところの変なプレーが散見され始めたのでしょう。
しかし、その後岐阜聖徳学園大学は落ち着いていて、冷静にセカンドの攻撃を抑え込み、2-1で逃げ切りました



SOG03_145236試合後審判団にやって来たナンチャン。
試合中のジャッジメントに不満があったのか、身振り手振りで説明しておりました。あそこで敵が足を掛けているのに何でウチのファウルなのといった感じ。



いやはや、ここまで組織立って、かつ攻守の切り替えの早いチームとは思わなんだ。しかも社会人チームを翻弄できるレベル一度社会人リーグに出てもいいんじゃないのかと思ってますね。部員数の問題などで叶わないのでしょうけど、東海リーグまでは確実にイケると思う実力でした。
次はトップチームとの戦いになります。かつての所属チームとの戦いになる、ナンチャンは何を思うのでしょうか。その試合は5/6に行われます。当日雨という予報なので、激しい試合になりそうだ・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:11Comments(0)

2021年01月21日

犯人は名乗り出てほしい

1/13に岐阜県笠松町にある岐阜県フットボールセンターで何者かが天然芝のグラウンドに車で侵入し、芝生を荒らしただけでなく、近くにあったコンテナに落書きをするという事件が起こりました。しかもこれは2回目らしく、去年の年末(12/22)にも同じ天然芝のグラウンドが荒らされていたようです。


岐阜県フットボールセンターは、笠松町多目的公園の中にあり、FC岐阜が岐阜市北西部運動公園がグラウンドコンディションの悪化で使えない時には練習で利用している以外にも、アマチュア扱いのFC岐阜SECONDや岐阜県内のアマチュアクラブが練習や試合で利用することもある、岐阜県のアマチュアサッカー界において大変貴重な場所でもあります。

以前行ったことがあるのでわかりますけど、この場所は車が通り抜けられるような舗装された道が通っており、グラウンドの真隣に車を停められるようになっています。グラウンドには網がある程度(人工芝グラウンドの方は何も無かったはず)で、侵入は容易です。やられ放題と言えば、それまでです。


この修繕で50万円ほどが掛かるとのことで、費用は笠松町持ち。手痛い出費だと町長が述べていました。是非とも犯人を捕まえて、最低でも修繕費を出させたいものです。笠松町は情報提供を求めているそうなので、心当たりを知っていらっしゃれば、協力して頂きたいものです。

岐阜県にも学校にあるような可動式の門扉を設置するなど車が夜間など容易に侵入しない作りに改善するように求めたいものです。岐阜県の施設でもあるのですから。


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Posted by alexey_calvanov at 21:17Comments(0)

2019年12月22日

FC岐阜を生み、支えたレジェンドが逝く

FC岐阜の設立時の監督を務め、FC岐阜SECONDの監督・総監督を務めた勝野正之さんが12/21に亡くなったことがわかりました。致死性の不整脈だったそうです。まだ59歳とのことで、これから色々とやってほしかったのにねぇ・・・。


勝野さんは1960年に長野県南木曽町で産まれ、西濃運輸のサッカー部でフォワードとして活躍しました。引退後は同社の監督を務めています。

2001年にFC岐阜が設立されると、監督として就任し、社会人1部までの間(2005年)監督を務めています。その後も岐阜に深く関わるようになり、2006年にはゼネラルマネジャー、2007年には下部組織育成普及部、2009年からは、新たに設立されたセカンドチームのコーチに就任しました。2013年には前任監督のトップチーム監督就任に伴い、セカンドチームの監督を務め、一度退任した後も2017年に再度監督を務めています。なお、2015年からは総監督を務めており、今シーズンも総監督としてチームを見つめていました
先程も書きましたけど、まだ59歳で、これから色々とやりたいこと・やってほしいことがあったと思う中での訃報なだけに、言葉が出てきません。あまりにも突然でしたから。それだけ身体が悪いとも思ってなかったですからね。セカンドチームの情報は、正直公式サイトでしか知る由の無い人間でさえ、勝野さんが岐阜というチームのレジェンドであり(まだ若いとはいえ)長老でしたから、今後も岐阜のために・・・と思っていましたもの。


最期まで大変なチームのために労苦を重ねて下さったことを非常に感謝してもしきれません。心からご冥福をお祈り申し上げます。ありがとうございました。


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Posted by alexey_calvanov at 19:31Comments(0)

2018年07月23日

FC岐阜観戦記2018 特別編 セカンドの試合を観てきた 再び

先日、ヴァンフォーレ甲府×FC岐阜の試合を観に山梨県甲府市に行ってきたのですが、「青春18きっぷ」開始期間ではなかったことを知らずに使おうとしたため、駅員に止められるというチョンボを犯す(泣)。ちゃんと下調べしたつもりなのにこれだから、バカ丸出しですわ。そんなんだったら高速バスで行くという手段もあったし、前もって予約しておけばよかったと思ったのも後の祭り。仕方ないので、しなの→あずさの特急リレーで甲府に向かうことになりました
朝8時過ぎに出れば間に合うと思っていたので、4時間時間が空いてしまった。じゃあどうしようと思ったら、丁度午前10時からテラスポ鶴舞(つるま)でFC岐阜SECOND(以下セカンド)の試合(FCゴール×セカンド)をやるじゃないかと。現状を確認するためとテラスポってどうなんだろうと思っていたフシもあったので、鶴舞駅で途中下車。


施設の紹介の前にセカンドの現状をば。


昨年まで東海社会人リーグ1部に在籍していたセカンドは8チーム中7位に終わり、7年ぶりに2部落ちに。しかも2部にいたのはわずか1年(2010年のみ)否が応でもプレッシャーが掛かる1年になりました。

その東海社会人リーグ2部も1部と同じく8チームでのリーグ戦ホーム&アウェイ方式(計14試合)で行われます。
1位・2位で1部への自動昇格なのは変わらないのですけど、落ちた時が悲惨
7位・8位になった場合は、各県リーグへの降格となります。セカンドの場合は岐阜県リーグへの降格となります。さすがにプロチームのセカンドとはいえ、屈辱ですわな。正直岐阜県リーグに落ちたら存在意義を問われかねないでしょう(個人的には2部降格でも存在意義を問われかねないと思うのだが・・・)

そんな2部はセカンド以外に、中京大学FC(豊田市)・リヴィエルタ豊川・豊田自動織機サッカー部(豊田市)・常葉大学浜松キャンパスFC(浜松市)・名古屋クラブ・FCゴール(名古屋市)・長良クラブ(岐阜市)の7チームが所属しています。
現在セカンドは中京大学FCに次いで2位。自動昇格は狙えるものの、本来なら圧倒的な力を持ってダントツの首位であってほしいよね・・・。それだけ2部とはいえ実力者揃いなのかな。


SHV39_3484さて、テラスポ鶴舞にやって参りました。
こちらは今年完成した人工芝2面のサッカー場。フットサルも行えるように整備されています。
元々は土の陸上競技場で鶴舞公園陸上競技場(鶴舞公園スポーツコミュニティセンター)と呼ばれていました。
その時の名残りは、写真左隅に写っているスタンド跡なのかな。



SHV39_3485まだ出来立てなので人工芝はきれいですね。下は砂が敷かれているようで、ボールが跳ねると砂が舞い上がるふうでしたね。左奥にはクラブハウスもあります。自販機も設置されていて、案外充実。
なお、遥か奥にはセカンドの横断幕が。実は相手のFCゴールの横断幕は全く無かったので、その点においては、2部の中では熱心な方になるのでしょう。



午前10時に始まった試合は、暑い中で行われたため、前後半の合間のハーフタイム以外にも前後半25分過ぎてから3分の給水タイムが設けられました。
そんな試合は前半に関しては、セカンドの動きが重く、FCゴールの選手に振り回されているのではないかと思わされました。開催時間が朝早くになるので、身体が動かないのかなと思えてきたほど。だからといって、2部の新参チームにこの有様だと、後半大丈夫なんかいな・・・と思わされました。
そして後半、無事に先制点は上げられたものの、すぐに同点に追い付かれてしまいます。ギアが入ったかなと思った時に同点にされるというのは、かなりキツい・・・。
そう思っていたら、後半半ばからゴールラッシュになりました。3点目を取られた時にはFCゴールの選手達の気持ちが切れてしまったのかなと思えるほど、飛ばし過ぎたのかとも思いましたが、動きに緩慢なところが垣間見られました。そうなったら伊達に7年1部にいたチームじゃないセカンド。オウンゴールのオマケ付で1-5で快勝となりました。

・・・いや、最終的なスコアは快勝だけど、このスコアに至るまでのプロセスが最悪相手に尻を叩かれ、火が付いてやっとだもの。これは試合後の監督がおかんむりになっても仕方ないんじゃないかな・・・。1部の試合でこれなら勝てばよかろうと言われるかもしれないけど、完膚なきまでに勝つを信条としなければ、この試合は負けになってもおかしくない勝ちだったと気を引き締めてほしいです。他もこんな試合だったら、今年昇格できてもまた来年落ちかねないなぁ・・・。


厳しい見方をしていると言うかもしれないですけど、長い間1部にいて何を学んだのか、何をやりたいのかというビジョンを見せなかったら、ホントに存在意義が無い岐阜県のアマチュアNO.1のチームであり続けるのか、JFLまで上がってJリーグを窺いたいのか、トップチームに出られるような選手を育成したいのか、このあたりをそろそろはっきりさせようや。


SHV39_3486おまけ
こちらは動物園の入口跡。その昔、東山動植物園ができるまでは、鶴舞公園の片隅に動物園があったのだ。
当時としてはまま大きいものだったそうな。



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Posted by alexey_calvanov at 23:31Comments(0)

2017年06月10日

FC岐阜観戦記2017 番外編 かつての岐阜戦士を追い掛けて(冨士祐樹)

今日、東海社会人リーグで戦っているFC岐阜の弟分、FC岐阜SECONDの試合を観に、岐阜県笠松町にある岐阜県フットボールセンターに行ってきました


FC岐阜SECOND(以下セカンド)は、2006年にFC岐阜のサブチーム(FC岐阜B)として設立。メンバー入れ替えに伴って立場を追われたアマチュア登録の選手が戦える環境作りと2012年に開催されるぎふ清流国体のメンバー育成のために設立されたと言われています。
初年度は関係者のミスで試合放棄扱いされるという不運があったものの、以降はトントン拍子に勝ち進み、2010年に東海社会人リーグ2部に昇格すると、その年優勝し、2011年より同1部に昇格2012年・2013年には2位に躍進(2013年は東京国体で優勝・全国社会人サッカー選手権大会で3位に付けている)しました。しかし、それ以降は下降線をたどっており、ここ数年は残留ギリギリで乗り切っているふうです。


その東海社会人リーグは1部・2部とも8チーム、ホーム&アウェイで戦うリーグ戦になっており、約半年の長期戦になっています。地位的には、JFL(ジャパン・フットボール・リーグ)の下になり、地域リーグと呼ばれるカテゴリになります。
現在セカンドの所属している1部には、今回対戦する鈴鹿アンリミテッド以外に、FC刈谷・FC伊勢志摩・トヨタ蹴(しゅう)球団・Chukyo univ.FC(中京大学サッカー部)・常葉大学浜松キャンパスFC(常葉大学浜松キャンパスサッカー部)・東海学園FC(東海学園大学サッカー部)が所属しています。


そのリーグ戦、セカンドは2分2敗で7位と降格の危機に陥っています。6年守ってきているだけに、今年トップチームが調子がいいのに、セカンドは・・・となってほしくないですね。
相手の鈴鹿は4勝負けなしで独走中。去年最後の最後でヴィアティン三重がJFLに昇格したのに対し、鈴鹿は地域リーグに残留となったので、今年は並々ならぬ想いを持っているようにも感じます。


今日の試合は、正午開催ということなので、午前中には名古屋を出発約1時間で会場の岐阜県フットボールセンターに到着しました。

しかし、行きに乗った名鉄は弱冷房車とか言う冷房の利いてない列車かと思ったら、最寄りの場所まで行けるコミュニティバスは冷房ガンガン(爆)。しかも降車ボタンの無いマイクロバスだったため、「お客さん、どこで降りるの?」とかいうやり取り(汗)。しかも私以外は顔見知りの模様。もう緩い緩い。


SHV32_0957そんな岐阜県フットボールセンターへのアクセス。
岐阜バス(JR・名鉄岐阜から運行しているバス)なら江川、コミュニティバスならスポーツ交流館(バス停は無く、岐阜バスの江川と同じところ)というバス停で下車し、堤防道路のある方向(おおよそ南)に歩いてしばらくすると、トンボ天国のモニュメントがあります。それを越えれば、目的地までもうすぐです。バス停からだいたい10分位でしょうかね。
なお、飲食関係が全くと言っていいほど無いので、事前に購入することをオススメします。さもないと、オアシスパークないしは川島パーキングエリアまで行かないといけないので。



SHV32_0958そんな会場そばには、先述の通り、「笠松トンボ天国」があります。県下一のビオトープ園とのことで、トンボの群生地なのだそうな。この時期は涼むのにいいでしょうね。蚊は多いでしょうけど(ギャハ)。



SHV32_0961そんなこんなで、会場に着きました。
こちら、鈴鹿のサポーター。大旗2つと気合が入っています。弾幕もこれで一部です。L字で張られていたあたり、首位のチームの勢いも感じました。



SHV32_0962一方ホームであるはずのセカンドは、4枚の弾幕だけ
仕方ないよね、セカンドのサポーターはそういないからね・・・。私もトップチームの事情しか知らないくらいですから。公式もあまりアピールしていないし。

ちなみに、先日スポンサーのSECURITYが新ユニフォームをこしらえてくれました。背中にはSECURITYの文字が入っていました。



SHV32_0959会場の近くには、アクア・トトぎふをはじめとする複合施設オアシスパーク(川島パーキングエリアに隣接している)があるので、大観覧車も大きく見えます。



SHV32_0964そして、向かいに見えるは138(いちのみや)タワー。そう、隣は愛知県。

なお、岐阜県フットボールセンターのピッチ状態は思った以上に良好。トップチームも練習する施設だけあるわ。



SHV32_0978今回、ここに来た目的は、色々ある。
まずはセカンドというチームがどんなものなのかを知りたいというのがあったため。
そしてもう一つは、かつて岐阜の選手として2年間戦ってくれた冨士祐樹選手の活躍を見たかったため。この試合で得点を挙げることはありませんでしたが、アシストでチームに貢献しています。



SHV32_0977その他、過去に岐阜に在籍していたエフライン・リンタロウ選手(左)やロアッソ熊本などに所属していた大ベテランの藏川洋平選手(右)、今回メンバー入りしていませんでしたが、セカンドに昨年所属していた藤沢ネット選手も所属しています。
昨年の悔しさを大規模な戦力投入で晴らしたいのがよくわかりますわ。でも、一度歯車が狂うと怖いぞ、これ。



で、試合はというと、圧倒的に鈴鹿のペース前半5分で得点を挙げられ、中でも柿本健太選手にはハットトリックを決められました。ちなみに、岐阜出身の選手でいけば、エフライン・リンタロウ選手が6点目を、冨士祐樹選手が、2点目の柿本健太選手のアシストに貢献しました。いや、お見事なアシストでした。
この試合の観客は、100人ほど。ただ、草サッカーのような試合でした。得点ボードや時間ボードは無いし、スタメン表も無い。とにかくなーんも無い(爆)。せめてアディショナルタイムの表示とかは欲しかった・・・。


でね、どちらも荒っぽい。


セカンドは去年の岐阜を見ているかのような繋がりの悪さ。鈴鹿に手も足も出ないというのもあるんだろうけど、何もできないまま失点を重ねるのは去年の岐阜でもそうそう無かった5分で取られた時に、5点か6点コースだろうなと思ったら、その通りなんだもんね(汗)。

対して鈴鹿は今のランクなら大丈夫なんだろうけど、JFLやJリーグに行った時は相当苦戦するだろうなってくらい粗い。特にオフサイドが多すぎる。8回くらいやってないか。あそこまでオフサイド、ルール無視のプレーやってたら、チームは強くならんよ。個の力は十分すぎるくらいあるから、チームプレーだけなんだろうね。引く時と攻める時のメリハリを付けないと、相手を自分達のチームのペースに引き込めないよ。たまたまセカンドが自滅的な形でなし崩しになっていたからよかったものの。


まぁ、結論から言えば、鈴鹿はJFLには行ける可能性を秘めているけど、粗っぽさとチームプレーの確立ができないと来年も地域リーグのままでしょう。
セカンドは、このままの展開でいくと2部降格は間違いないだろうなぁ・・・。個々のレベルアップも図らないといけないし、粗いプレースタイルも改善しないといかんし。昔はトップチームに上がれた選手もいたのに、今のチームでは誰もトップチームには上げられないね。


今度セカンドを見に行くのはいつか分かりませんけど、この試合が最初で最後にならないことを願います


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Posted by alexey_calvanov at 23:11Comments(0)

2015年08月30日

FC岐阜観戦記2015 番外編 天皇杯を観に行った

本日、サッカー天皇杯の1回戦、FC岐阜×関西(かんせい)学院大学の試合を観に行ってきました。
関西学院大学は兵庫県代表として勝ち上がってきたチームですが、兵庫県にヴィッセル神戸以外に突出したサッカーチームが無いことを象徴しているのか、勝ち上がって来たのは大学生のチームこの試合は次の2回戦に向けてのウォームアップとして挑みながらも、確実に勝てるようにしてほしいと思いながら現地に向かっておりました。何せ、サテライト(野球でいうところの2軍)にあたるFC岐阜SECOND(岐阜県代表で、東海社会人リーグ1部所属のチーム)は先日勝ったザスパクサツ群馬に勝ったのですから、トップチームが無様な戦いをしようものなら・・・ということになりかねませんからね。


SHL23_1823こちらが会場となった岐阜メモリアルセンター長良川球技場。通称長良川メドウメドウというのは牧草地という意味なのだそうな。
この会場は、普段ホームとしている長良川競技場や長良川球場のある敷地内ではなく、飛び地のように存在しております。行った方ならわかると思いますが、セブンイレブンのある交差点にある小路を北に歩き、丁字路を回り込むような感じで向かうとあります。

天皇杯とはいえ、FC岐阜の主催試合という扱いなのか、FC岐阜のグッズは売っているし、いつもおなじみの売店の一部が出展しているので、リーグ戦とあまり変わらない雰囲気で来たようにも。ただ、総じて狭い(苦笑)。



SHL23_1824そしてスコアボードを見て驚愕
・・・手回し式かよ!しかもスターティングイレブン表もないし、チーム名はテープ張り(爆)。まぁ、天皇杯だし(苦笑)。
・・・とはいえ、かつてJFL時代にはここを本拠地にしていたこともあるのだし、国体関係で長良川競技場が改修中の時にはここが本拠地になっていたんですよ。今度改修する時にもお世話になるのだろうし・・・。だから、岐阜県・岐阜市の皆様、できることなら電光掲示板に<カネが掛かるんじゃ。



SHL23_1826メドウバックスタンドに構えたホーム岐阜サイド。
やはり狭いでんなぁ(苦笑)。そして芝のコンディションもあまりよろしくないのは、夏場だからか。



SHL23_1827対して、こちらは関西学院大学サイド。
学生の応援団(というより、サッカー部員なんだろう)が動員されておりました。ちなみに、一応緩衝地帯が設けられておりました



SHL23_1828試合は、小雨から曇り、その後大雨と目まぐるしく変わる気候の中行われ、ピッチ(グラウンド)の状態は芝のコンディションの悪さに加え田んぼサッカー状態になっておりました。ハーフタイム中にボランティアの方々が整備していたのが涙ぐましかったです。

さて試合はというと、実力のあるはずの岐阜が若干押され気味。それでも前半36分に太田圭輔選手が押し込んで先制。このまま守り切れれば・・・という期待と不安が入り混じった中後半へ。
・・・と思っていたところ、ハーフタイムに入った直後にこの惨状。
やっぱりテープ張りしていたチーム名がはがれた(笑)。しかも関西学院大学側不吉だと思っただろうなぁ。

そして、このハーフタイムの時に昨日行われた他会場の結果が発表されたのですけど、ボランティアのスタジアムDJということもあり、つっかえつっかえなのもさることながら、松本『やまが』を松本『さんが』と読み間違える有様。まぁ、天皇杯だし(苦笑)。それでも、『同士』である岐阜SECONDが勝った一報が報じられた時には拍手が起こるのも天皇杯らしいのか。



SHL23_1829で、ハーフタイム中起こった関西学院大学の不吉オーラが岐阜サイドに。
後半開始から関西学院大学のペースに乗せられ、遂に後半38(83)分、途中出場した福冨孝也君に同点弾を押し込まれ、同点に・・・。このまま関西学院大学の術中にハマり、そのまま引き分け。

・・・とリーグ戦ならこのまま終了なのですが、天皇杯はトーナメント戦。決着が付くまで行われるのです。だって天皇杯だし(汗)。



SHL23_1831延長になったからこそ見られる光景その1。
アマチュア選手の集まりである関西学院大学の選手達は立って監督の話を聞くのに対し、岐阜のメンツは身体をほぐしにかかっていた。こうでもしないとケガするのだよと言わんばかりに(苦笑)。



SHL23_1832延長になったからこそ見られる光景その2。
ラモス監督やコーチなどを交えての円陣。
それを「早く終わりなさいよ」と見つめる主審(笑)。ちなみに、後方の円陣は関西学院大学の選手達。



SHL23_1834延長戦もヤバい状況で、このまま行けばPK戦になるのではと思っていた最終盤に大どんでん返しが起こりました。
延長後半13(117)分、野垣内(のがいと)俊選手がペナルティエリアで関西学院大学の選手に倒され、PKを獲得。それをレオミネイロ選手が早々とキッカーを務めるぞとばかりにボールを抱え、いざシュート・・・した瞬間が、この写真。このPK決定が決勝点となりました。



SHL23_1835試合は2-1で勝利。残り数分の中でも危なっかしいシーンはあったものの何とか守り切り、薄氷を踏み進んで抜けたかのような勝利でもありました。



SHL23_1837そして、メドウだったからこそ見られた光景(?)。
整理運動やってわ(ギャハ)。これを見られるのは公開練習中、つまり平日の場合が多いので、こんな日に見られるのは珍しいわね。私も含め皆パシャパシャしておりました(笑)。



まぁ、苦しみながら勝ったと言える状態で、正直これでは先が思いやられるわけです。
次は同じJ2のジェフユナイテッド千葉との対戦になります。リーグ戦では全くと言っていいほど勝てなかった相手。相手がベストメンバーを出してくるかにもよりますけれども、岐阜は間違いなくベストメンバーを出してこないと勝てないでしょう(ちなみに、今日の試合では、難波・ヘニキなど一部主力選手が出場していなかった)。全力で挑み、リーグ戦の借りを返しましょう。

ちなみに、岐阜SECONDはJ2のヴォルティス徳島との対戦になります。
再びアウェーでの一戦になるので、苦しい戦いになるのは間違いないのですが、好調だった群馬を倒せたのはいいステップになったと思います。徳島は同じサテライトチームであるファジアーノ岡山NEXTを圧倒的スコア(7-0)で倒しているので、楽勝と思っているフシで挑んでくるかもしれません。その楽勝ムードを逆手に取ってひと泡吹かせてやろうじゃないですか。


どちらもリーグ戦と同様にベストを尽くして予選を突破していってほしいですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)