2023年11月01日

FC岐阜観戦記2023 番外編 かつての岐阜戦士を追い掛けて 長沼洋一

SOG03_19000310/27(金)、名古屋グランパス×サガン鳥栖の試合を見に行きました。この日の試合は、FRIDAY NIGHT J.LEAGUE(通称「金J」)週末にサッカー観戦に費やせない人達のために、金曜の夜にJリーグを楽しんでもらおうという試みで2018年から始まったもので、J1メインで開催しているものです。夜は少々肌寒くなってきた中、名古屋でも開催されることになったのです・・・が、会場はどこかで見たことのある場所だ(ニヤニヤ)。
そうです、雰囲気は違うものの、長良川競技場なぜか名古屋の試合なのに岐阜で開催となったのです。



どうしてこうなったのか。その話をしていきましょう。


名古屋は、パロマ瑞穂陸上競技場と豊田スタジアムの二面攻勢ができるホーム体制になっています。
ところが、瑞穂は現在2026年に開催されるアジア大会のために絶賛改築中なので使えない。だったら豊田スタジアムでいいんじゃないのと思った方、実は豊田スタジアムは、親会社のトヨタ自動車主催のラリー大会の会場として使うことになってしまったので、準備のために使えなくなってしまったのです。何でも芝をひっぺがさないといけないので、それを戻すのにも時間が掛かることから、今シーズンはもうアウトとのこと。
そうなると、どこでやれるのか・・・という話になってしまい、愛知県内なら、CSアセット港サッカー場やウェーブスタジアム刈谷があるものの、J1ライセンスの開催基準を満たしていないので無理。じゃあJ1ライセンスを満たしているエコパスタジアムとかヤマハスタジアムとかがあるのですけど、アクセス面で厳しい(名古屋から1時間以上掛かる)。そのため、J1ライセンスの基準を満たし、アクセス面でも良好な長良川競技場になったわけです。普段はFC岐阜が利用しているのも影響したのでしょう。


SOG03_181008ということで、仕事帰りに大急ぎでJR岐阜駅にやって来た
来る前から不安はあった。特にたくさん来るだろうから、バスは大丈夫なのかというのが一番気掛かりだったのです。

実際に来てみると、半分不安が的中し、半分不安は杞憂に終わりました。
杞憂に終わった部分は、岐阜バスがちゃんと臨時バスを出してくれたこと。これに乗って行けば、ノンストップで長良川競技場まで運んでくれるようです。
不安が的中した部分は、とぐろを巻くように作られた待機列です。岐阜の試合では滅多にお目に掛かれない(苦笑)ものすごく長い待機列を見せつけられ、茫然自失。これは乗れないと思って、行列の短かった長良八代公園行きのバスに乗ったのです。たぶん地元民とか岐阜サポの中でもごく一部しか知らない『隠れルート』なのよね(ニヤニヤ)。本数が少ないというのと名鉄岐阜発というので知らない人が多いのだと思う。



そのバスに乗って長良川競技場に向かったものの、途中渋滞に巻き込まれ、かなり遅れる。キックオフの時間が迫る中、少し道路も空いてきたなぁ、途中下車で行くべきか最寄りのバス停まで乗り通すべきか迷っていた時にトラブルは起こった

最寄りのバス停1個前になる早田東町で降りようとしていた名古屋のサポーターが、両替でつまづいたのです。230円×2、つまり460円払うために両替をしたのはいいが、何回も両替を重ねてしまい、両手にあふれんばかりの小銭を抱え、困惑と途方に暮れる姿を見せる女性旦那さんも呆れ果てて460円払えばいいと言っているのに、もうどうすればいいのかわからない姿を晒す。これを見て、このままじゃ間に合わないと察知し、一言降りると言って、早田東町で降りて、小走りで長良川競技場に向かったのです。ここだったら、10分も掛からないからね。ホントもっと前じゃなくてよかったよ(汗)。


SOG03_185025何とかキックオフ前に長良川競技場に着いたものの、スタメシを買おうと思っていたらまま行列ができていて、やっぱりキックオフには間に合わん(泣)。今回はアウェイ席でチケットを買ったため、スタジアムの真裏に回ることになったのですよ。岐阜の試合なら、メインゲートから入れる仕様になっていて、今回のような事態は松本山雅FC戦のような大勢のアウェイサポーターが押し寄せる時くらい
だから、行列はできていても、回転率の高いここならと思って寄ったのが、岐阜の試合でもお馴染み、今回スポット参戦になったひだコロッケ本舗既に「プレミアムコロッケ」は売り切れになっていたものの、普通のコロッケならある。オヤジさんに挨拶をしてから買っていきました。雨の中、いつもと違う場所でお店を開いて、ホントご苦労様です。



SOG03_190415そして、キックオフより1分後ではあったものの、何とか間に合った
普段とは違う場所で、いつも通っているスタジアムを見るというのは、何とも新鮮である。しかもアウェイ席というこれまた普段行かないところですからね。行った甲斐があったというのは、今回のようなことを言うのでしょう。

なお、金曜になのにもかかわらず、思っていた以上に鳥栖のサポーターは多かったです。地元から来たのか、はたまた佐賀県出身で東海地方に住んでいる方々が応援に来たのか、詳細は不明です。私のように、元岐阜所属の長沼洋一選手を見に来たという人は、少数派なのかもしれないが(ニヤニヤ)。






SOG03_210209試合は、VARが稼働する激しいものになりました。
前半10分にロングボールを受け取った長沼選手のクロスがハマり、堀米勇輝選手を経由して小野裕二選手(元岐阜の小野悠斗選手の弟)がシュートを放ち先制・・・となったものの、VARによって長沼選手のハンドが発覚して取り消しに。
前半41分には、鳥栖のキーパーが飛び出して取ったボールを取り損ねたところに永井謙佑選手が詰め寄って無人のゴールに放り込んだ・・・のですけど、VARによって永井選手のハンドが発覚して取り消しに。

名古屋の激しい攻撃を鳥栖が何とか防ぐという展開の中で前半が終わり、後半へ流れていったものの、何とか防いでいた鳥栖は守備陣のファウルでレッドカードが出てしまい、残り約40分を10人で戦う事態に陥ってしまいました。
そうなると、名古屋は攻めやすくなる。後半20(65)分にキャスパー・ユンカー選手がワンツーからの押し込みで先制点を挙げます。もうVARは無かった(爆)。

その後も10人になった鳥栖は、なかなか活路を見い出せず、選手交代で活路を見い出そうとしたものの、名古屋の壁は破れないままでした。唯一の救いは、10人でセンターバックのいない鳥栖に苦心している点か。追加点を奪えない名古屋の焦りをよそに、鳥栖は数少ないチャンスをモノにする機会を得ました。
後半44(89)分、アディショナルタイムに差し掛からんとする中、左サイドから攻めた鳥栖は、横山歩夢選手がクロスを上げてきました。そこに飛び込んできた途中交代の富樫敬真(けいまん)選手がジャストタイミングのヘディングシュートでランゲラック選手の鉄壁を破り、同点に追い付きます
その後は、双方決め手に欠き、1-1の引き分けのまま試合終了となりました。


10人で守備にも攻撃にも不利な中、最後まであきらめず・腐らず戦い抜いた鳥栖の選手達に大きく感動しました。こんな動きを岐阜の選手達はできるのかとその時は思っていましたけど、お前ら見ていたのかと言わんがばかりにカターレ富山とのアウェイ戦でやってのけたのだから、やればできるじゃねぇか!



この試合の結果によって、鳥栖はJ1残留を決定させ、名古屋は優勝戦線から脱落となりました。名古屋の長谷川健太監督は、試合直後のコメントでお怒りの様子だったので、勝てた試合だと思ってたんだろうなぁ・・・。ここで名古屋は阪神タイガースが味わった死のロードを味わうことになろうとは・・・(ニヤニヤ)。


SOG03_210630試合後にやって来たグランパスポンタ。
ぐらほーとかいかず、無念(ニヤニヤ)。



SOG03_210342こちらは、長沼選手ですな。
先制点のアシストになるはずだった前半のクロスのようなプレーができれば、鳥栖での活路はあると思う。あと1点入れれば2ケタとのことなので、残り試合は少ないですけど、是非とも達成して頂きたいです。



SOG03_210654そして、同点弾を挙げた富樫選手。
痺れるヘディングシュートでした。感動しました。



SOG03_211840帰りの臨時バスを収めてきた。
行き同様、結構な行列になっており、大勢の客が乗っている。
これはと思って、いつものバスに乗って行こうと思ったら、ひだコロッケ本舗のオヤジさんと長話してしまったがために、1本乗り損ねる(ギャハ)。結局21時台最後のバスに乗って、22時台のJR(まぁまぁ名古屋や鳥栖のサポで混んでいた)に乗って、家路に着いたのは午前様少し前(23時)だった(泣)。



実は、長良川競技場での試合は、あと1つある最終戦になる柏レイソル戦です。しかも、岐阜の最終節が行われる次の日、12/3なんですよ。さすがに昼の開催ですけど、最終節だからもっと混むぞ・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:56Comments(2)