請戸小学校を出ると、写真ではわかりにくいでしょうけど、煙突のようなものが見えます。周辺にクレーンがあるので、恐らくこの先にあるのが、東京電力福島第一原子力発電所でしょう。
正直、もっと近くで見られるものなら見てみたいものですけど、一般人は立ち入り禁止区域になるはずなので、なかなか見られないと思います。
こちらは、「中浜地区大震災慰霊碑」。浪江町と双葉町にまたがる中浜地区の犠牲者を追悼するものでもあり、東日本大震災の被災状況を伝えるものでもあり、この地区の成り立ちを伝えるものでもあります。
結局、この地区に住む人達は、災害危険区域に指定されて以来、避難指示が解除されたものの、戻って来ていません。
先程紹介した場所から、さらに南西に向かう。双葉駅のそばにある交差点から国道6号を南下するとあるのが、「東日本大震災慰霊碑」です。東京からだと、約256km(256kmスポットより少し手前)のところにあります。
「東日本大震災慰霊碑」のそばには、放射線量測定器がありました。これを見ると、まだまだこの地域は、放射能の呪縛からは解かれていないと感じずにはいられません・・・。
双葉駅に近付いてくると、大きな壁絵(グラフィティ)が現れます。その一つが「HUMAN POWER」。
インパクトのある色使いと笑顔が映える一枚です。
こちらは、「TOGETHER」。旧消防署の壁に描かれたものです。
そして、「FUTABA Art District」。双葉駅前で展開した壁絵の集大成です。
2020年からTHE OVER ALLSという会社が始めた壁絵のプロジェクトは、当初町の人の協力がなかなか得られず苦労していたそうです。しかしながら、1枚絵を描くごとに町の人達の理解を得られるようになり、集大成を迎えた後も、この町で活動を続けています。
賛否両論あるのでしょうけど、1枚の絵が与える力はすごいものを感じましたし、これでこの町を見に行こう・この町を知ろうというきっかけになるのなら、非常に安いものだと思います。というのも、彼らはプロとして活動しているので、報酬をもらって描いているのですから。
やっと双葉駅に着きました。
とはいっても、こちらは旧駅舎。常磐線が全線復旧した際に、新しい駅舎が完成しました。残された旧駅舎は、双葉町の情報発信・休憩・待合スペースとして活用されています。
その中にあるのが、「希望のとびら」。まるで「ドラえもん」に出てくる「どこでもドア」みたいな格好のものになっています。
こちらは、2022年に避難指示が解除され、特定復興再建拠点区域になった際、解除の瞬間を表現するために用意されたそうです。
この後、普通列車に乗って、いわきまで向かい、そこからは常磐西線で郡山まで、郡山からは東北本線に乗って、福島まで向かいました。
予定より少し早く着いたので、ご飯を食べてしばらくくつろいでいましたけど、本当は東日本大震災・原子力災害伝承館に行こうと思っていたんですよ。しかし、どこかで道を間違えて、ダイレクトで双葉駅に向かうルートを選んでしまったんですね。ただ、双葉駅からバスが出ているそうなので、次回行く時は、そのバスに乗って行こうと思っています。
次回は、今回頂いた飯の紹介です。