2015年07月19日

ReNew,ReBorn InterFM

実質関東圏を放送エリアにしているInterFMとその支局的扱いで愛知県を放送エリアにしているInterFM NAGOYA。かつてはテレビ東京の子会社という扱いでしたが、2013年から注文住宅を販売している木下工務店をメインにした木下ホールディングス(以下木下)の傘下に入っております。


InterFMそのものは外国語放送局として1996年に開局。その前年に起こった阪神・淡路大震災で外国語放送の重要さがきっかけとなり、開局に至ったものです。
しかしながら、開局以降は聴取率で常に最下位とジリ貧状態創業に関わったジャパンタイムズとニフコ(ジッパー(ファスナー)製造メーカー)も撤退し、テレビ東京がテコ入れを図っても改善が見られず、先述の通り木下が傘下に収めています
木下が経営に関わってから(正確にはその以前から)J-POPなどの邦楽もよく流すようになり、当初の外国語放送の意味合いは徐々に薄れつつあります(ただし、2011年に起こった東日本大震災では、関東圏の放送局でありながら、東北などに住む外国人に対し、インフラ情報を英語などで放送している)。


ただ、InterFMが抱えている構造的な問題がありまして。その一つが周波数
関東圏では開局当初から76.1MHzで放送されているのですが、この周波数は関東圏では最も低い位置にあり、かつ送信塔になっている東京タワーに設置されている送信機の位置が他の放送局(TOKYO FMと放送大学のFM放送。J-WAVEは東京スカイツリー完成時に移転)に比べ低いため、関東圏一体に届きにくく、仕方なく横浜にも支局を設置(周波数76.5MHz)されていました。また、この76.1MHzという周波数もネックになっており、特に海外から移住した外国人にとって、この周波数は母国からもって来た受信機では受信できない(外国では88MHzから108MHzまでが主流)というものでした。さらにこの周波数は北関東にあるFM局や近年増加しているコミュニティFMともかぶることが多く、関東圏への送信に対して妨げになりかねないものでした(そのため、radikoで積極的に展開したという副産物もあったのですが)。


そこで、InterFMは新周波数の申請を行い、89.7MHzでの運用が認められました。実は2014年にInterFM NAGOYAでの試験放送(およびサービス放送)中の陰で、新周波数でのInterFMの電波伝搬実験を行っていて、その状況に出くわしているんですね。
そんな経緯もあってか、新周波数での申請は思いのほか早く認められ、既(6/30)にサービスが開始されています(新周波数認可は6/24、試験放送は6/26~6/30)。


そのInterFMは10月から大きく変わることになります。
現状並行して使っている元周波数の76.1MHzが10月末で廃止され89.7MHzに一本化されることから、InterFMの名称がInterFM897に変わります。このことで、関東圏での聴取が容易になる他、状況によっては横浜局の運用も終えることになるのかもしれません(ただし、これは東京タワーでの送信状況が関わってくるので、すぐに廃止にはならないと思われ)。

それに伴い、InterFM NAGOYAも変わることになります
開局当初から名古屋オリジナルの編成を行うとしたものの、現状は道半ばというふう。それでも徐々に浸透はしているのではないかなと思っております。
更なる普及を図るため、10月からは東京の周波数が変わることをきっかけにステーションネームからInterFMの名が消え、「RADIO NEO」という放送局になるそうです。恐らくInterFMとの関係や位置付けは変わらないと思いますが、かつて愛知県と静岡県西部(浜松地方)にあったRADIO-iを彷彿(ほうふつ)とさせる名前になったことで、ちょっとだけ親近感が沸いたなと感じております。
詳細な編成はまだわかっておりませんが、これまで以上に名古屋オリジナルの編成になるものと期待しております。そして念願のradiko加入に向けて動いてほしいものです。


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2014年04月21日

InterFM NAGOYA、やっと掲載

これでやっと本当の意味でのスタートが切れたわけだ。


これまでInterFM NAGOYAは、新聞によって掲載される・されないというのが顕著に表れていました
専門誌(いわゆる業界新聞)を除けば、開局日から掲載されていたのは朝日新聞・読売新聞・産経新聞の3紙のみに留まっており、東海3県で最もシェアの多いはずの中日新聞には全く掲載されていない状況が続いていました。様々な憶測が流れていましたけれども、InterFMサイドは「要望を出している」、中日新聞側は「調整中」というふうでした。なお、開局日に新聞掲載されていないことに対して、同局の執行役員であるピーター・バラカンさんは絶句したと言われています。


さて、今回中日新聞に「InterFM」の名で初めて掲載されたわけですけれども、掲載されたのはラジオ欄でもフルサイズではなく、過去にラジオNIKKEIの載せていたところを2/3頂いて掲載しています。そのために、他の放送局のそれとくらべて若干窮屈ですわね。その煽りでラジオNIKKEIはさらに窮屈になってしまっていますけれども(苦笑)。
まぁ、これは聞く人の多い順で決まっちゃってるんだなと思えてなりません。というのも、中日新聞の資本が無いはずのぎふチャン(岐阜放送)のラジオ放送はフルサイズのままなんですよね。ラジオNIKKEIが削られているのも、同じ資本が入っていなくとも、短波放送を聞く人は機器が揃っていない限りには難しいですし、radikoで聞けるとは言っても、知ってる人しか聞かないからなんでしょうねぇ・・・。


まぁ、これで中日新聞に掲載されたことで、何とか周知できるのではないのかなと思います。本当はもっと広告なり打ってさらにアピールすべきなんでしょうけど、いかんせんカネの無い放送局なのだそうで(汗)。
それにいまだ夕刊での掲載はなし元々ラジオNIKKEIの掲載欄が無いので、InterFM NAGOYAの掲載欄もないんでしょうね。中日新聞の夕刊は購読率が低いので、そこまで載せろ載せろと躍起にならなくてもいいのですけれども、できることなら掲載してほしいものです。


さぁ、今度はYahoo!のラジオ欄やradioweb.jpでの掲載ですね。ここで載るためにはradiko加入が大きな要素かなと思ってますけど、それをやってないRadio80(エフエム岐阜)は掲載されているからよくわからない(苦笑)。


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2014年04月01日

遂に名古屋に再び外国語放送局の灯が点った

前日にも書きましたが、RADIO-iの閉局から3年半、新局立ち上げから約2年半、試験放送開始から約1ヶ月を経て、今日InterFM NAGOYAが開局しました。色々と言われていますが、とりあえず外国語放送局としての灯が点っただけでも評価すべきだと思います。


しかしながら、残念なことが多すぎです。
まずはInterFM自身がカネがないことを理由に、全くと言っていいほど宣伝を行っていなかったこと
わかるんですよ、試験放送聞いてただけでもあまりのCMの無さ(下手をしたらラジオNIKKEIに負けず劣らず)に、支局である名古屋を開局して大丈夫なんかいなとさえ思ったほどです。そのカネの無さは、当日来たDJが明かしていたのですけど、名古屋で配るための開局記念グッズやノベリティがない、ステッカーもなければ新しくできたタイムテーブルもない(まだ刷ってる途中なんだろうけど、pdfファイルをコピーしたのをキンコーズあたりで刷って配ってもよかったんじゃないのか?)という有様。スタジオは立派なのを作ったのに、少なくとも開局初日である今日以降はホコリをDJにするのは非常にもったいない。スタジオを後にしてそっちに力を注いでもよかったよねぇ・・・。

でも、もっと頂けなかったのは、地元の新聞社である中日新聞は今日の開局を全く取り上げなかったこと地元の人間として恥ずかしいですよ、まったく。もちろんタイムテーブルの掲載もなし。同じように、日本経済新聞や毎日新聞も掲載なしだったそうです。毎日新聞が掲載を行わなかった理由はいかに?日本経済新聞は中日新聞の販売網を流用しているからとのことらしいですが、元々間接的にInterFMは関わっていたはず(関連会社のテレビ東京はInterFMを子会社化していたことがあった)
地元の新聞には掲載されてなかったので、本当に開局するの?まさかエイプリルフールじゃないの・・・なんて思ってしまいましたが、ピーター・バラカンさんが「今日、開局です」と言ってくれて、ちょっとだけほっとしましたよ。


ただ、そんな逆風の中ではありますけれども、1日でも長く外国語放送局の責務を果たしてほしいですし、東京で聞いている人達が不満を漏らしていても、「The Real Music Station」の徹底と「ラジオに魔法を掛ける曲」を発掘していってほしいと思います。そしてできることなら名古屋発の番組作成とradiko加入を達成してほしいと思います


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2014年03月31日

InterFM NAGOYA、いよいよ明日開局

3/3の試験放送、3/21のサービス放送を経て、いよいよInterFM NAGOYAが開局します。RADIO-i(愛知国際放送)の閉局から約3年半、東海地方に再び外国語放送の灯りが点ります。
ところで、開局前々日にはタイムテーブルが発表されましたが、正直私自身が想定していた中で最悪の事態になってしまいました名古屋からの放送は交通情報とPSA(Public Service Announcement。外国人への公的情報)の差し替え部分くらいで、今回の改編ではほとんどそのまま東京の放送の垂れ流しになってしまいました。
スタートダッシュで、名古屋からDJが登場して名古屋独自の放送を行うか名古屋から東京へ番組を配信するくらいの意気込みを見せてくれればと思っていましたけど、全くそれがなかったのは残念でなりません。
オーディションも行っていたらしいので、今回名古屋のDJはお眼鏡に掛からなかった、悪く言えば使い物にならなかったと判断されたのでしょう。少なくとも東京で活躍DJでないと名古屋の番組は任せられないということなんでしょうね。実際今回登場するDJの中には名古屋でも活躍していた人がいますからねぇ。まぁ、中には半年で追い出されるように切られたDJがこんな形で復帰することになろうとは思ってなかったですが(汗)。なお、今回の改編は東京で聞いているリスナーにも相当不満を持っている人も多いようです。

とはいえ、これまで支援の手も降り払い閉局に至ってしまった頃に比べたら、こうやって支援の手を差し伸べ、新しい放送局を経ちげてくれたことには感謝しなければなりません。しばらくは東海地方のリスナーを様子見するんだなとポジティブに捕らえたいと思います。


本放送は4/1の朝7時から始まります。
当日は朝から14時間特番となり、7時からの「Barakan Moring」はInterFM NAGOYAのスタジオから生放送で行われ、ここで開局挨拶が行われると思われます(DJのピーター・バカランさんはInterFMの執行役員のため)。その後は東京のスタジオから新局であるInterFM NAGOYAの開局を盛り上げていき、17時から始まる「Happy Hour!」は東京と名古屋のスタジオの二元中継で行われます。そして19時からの「THE DAVE FROMM SHOW」で再び名古屋から放送されます
さらに、4/12・4/13にはセントレア(中部国際空港)でテイクオフイベントということでInterFM NAGOYAを盛り上げていくイベントを行っていきます


中(放送局)から盛り上げていくことはもちろん大切ですが、一番は外から、つまりリスナーである私達がどんどん盛り上げていきたいと思います。最近の在名局ではほとんど掛からなくなったコアな洋楽・懐かしの洋楽がガンガン掛かる局、それがInterFMだと思っています。InterFM NAGOYAが開局してからもその方針を貫いて頂きたいものです。


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2014年03月23日

InterFM NAGOYA、開局までの最終段階に突入

3/20に総務省からInterFMを擁するエフエムインターウェーブに名古屋エリアの免許が認可されました。これにより、エフエムインターウェーブなごや(InterFM NAGOYA)の4/1開局に道筋が付きました
それに伴い、3/21の朝7時からサービス放送が開始され、いよいよ開局へのカウントダウンが始まったという状況になってきました(その前日に送信火入れ式というものを行っているのではないかと思われます)。
ちなみに、このサービス放送は、番組改編で終了ないしは時間変更する番組や一部時間帯を除いてInterFMとのサイマル放送で構成され、それ以外の時間はノンストップミュージック(洋楽の垂れ流しという、試験電波第2段階と同じ)という構成となっています。まだ始まったばかりなので何とも言えませんけれども、ほぼ7・8割方InterFMの番組になりそうです。CMに関してもほぼ垂れ流しですが、番組間のCMや時報は名古屋オリジナルに差し替えられています(このジングルも結構カッコいいもので、超有名アーティストがInterFMのステーションネームを自己紹介と絡めて言うものになっています)。

またこの中で流れたCMで、本放送が4/1の朝7時から開始されることも明らかになりました。ということは、番組改編の状況によりますが、「BARAKAN MORNING」から開始というふうになるのでしょう。丁度タイミングのいいことに、DJのピーター・バラカンさんは、InterFMの執行役員でもありますし。


さぁ、これでInterFMが名古屋で流れることが確定しました。丁度開局と同じ日にエフエムインターウェーブという名称も代わり、ステーションネーム(愛称)だったInterFMがそのまま会社名になります現在行われているInterFMでの電波伝搬放送も早い時期に本放送への移行を始めることになるでしょう。InterFMの変化の一つとして船出をすることになるわけですけれども、決してRADIO-iからのReborn(復活)ではなく、InterFMにObey(従属)するだけでもなく、ONLY ON NAGOYA(名古屋ならでは)を出してほしいと思っております。


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2014年03月04日

InterFM NAGOYAの試験放送キター!

発表から約1年半、免許取得から半年以上、遂にこの日がやって来ました。


2014年3月3日深夜(放送局としての時間は2014年3月2日)に無変調とテストトーン(いわゆるピーという甲高い音)、そして停止(ノイズの入る状態)を繰り返しながら、同日夜(21:00頃と思われる)から、InterFMの名古屋支局であるInterFM NAGOYAの試験放送が開始されました。
女性によるアナウンスは以下のよう。

こちらはJOCW-FM、エフエムインターウェーブなごやです。
周波数79.5MHz・出力5kw。只今、試験電波を発信中。


さて、InterFM NAGOYAは、正式名称エフエムインターウェーブなごやとして、周波数79.5MHz・出力5kw名古屋市瑞穂区にある木下グループ名古屋支店内にあるエフエムインターウェーブ名古屋支社から演奏を、同市昭和区にある東山タワーから送信を行っております。


今のところ、試験放送という位置付けゆえに、様々なジャンル(ポップス・ジャズ・カントリー・テクノなど)のインストゥルメンタルが流れているだけ(しかも繰り返しているふう)なので、面白みが無いと言ってしまえばそれまでですが、ここまでやっと漕ぎ着けた意義を知っているだけに、感慨深いものがありますね。久しぶりにポケットラジオを引っ張り出して、デジタルチューナーを79.5に合わせて2月半ばから待っていたかいがありました。


今回の試験放送開始で、以前書いた通り、ほぼ私が思っていた試験放送から開局までのロードマップに沿ったかなとちょっとだけ自負しております(ニヤリ)。この予想通りに進むのであれば、来週まで試験放送を行い、3/17にサービス放送を行っていくのでしょう。このサービス放送がいかなるものになるかはわからないので何とも言えませんが、過去の事例(私が知っている限りだと、e-radio(エフエム滋賀)開局時)だと東京のネット番組をほぼ垂れ流しの状態で放送していました。その点から、サービス放送はInterFMの放送をそのまま流す形で行っていくのではないのでしょうか。
なお、InterFM NAGOYAはInterFMとの混成放送になることがほぼ決まっており、一部の番組は開局後も聞けるというふうになるようです。
ここまで来たら、開局まであと一歩。InterFMのブランドと木下グループの力を使って、名古屋をはじめとする東海地方の人達にどんどんアピールしていってほしいものです。そのためには、radikoおよびLISMO WAVEの参入は必至だと思われます。費用を惜しまずこちらも同時スタートという形で進めてもらいたいものです。


・・・さーて、受信報告書書いて、あればベリカードもらうか(ニヤニヤ)。


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2014年02月20日

こちらもいよいよ動き出したぞ

岐阜エフエム放送(Radio 80)が解散・清算を決め、新会社エフエム岐阜に譲渡を決めた日の前日、開局に向けて動き出した名古屋の外国語放送局InterFM NAGOYA(エフエムインターウェーブ名古屋支社)の開局への段取りがいよいよ決まりました
詳細は発表はこれから(恐らく試験開始日以降)になると思いますけれども、開局までの日取りは以下のよう。


2月下旬~3月上旬 : 試験放送(開始)
3月中旬 : サービス放送(開始)
4/1 : 開局



ということで、実は、もう間もなく試験放送になるという状況でもあります。ただ、まことしやかに言われている「オリンピック期間中には試験放送は自粛する」という噂があるため、もしこの噂が事実であるならば、試験放送開始は2/24になるのではないかと思われます。そこで、私自身はこうなるのではないかと推測しております。


2/24ないしは3/3~3/17 : 試験放送(期間)
3/17~3/30 : サービス放送(期間)
3/31 : サービス放送最終日・プレ開局日(開局特番放送?)←事実上の開局
4/1 : 開局



このうち、3/31は月曜日になり、1週間の始まりにもなるので、事実上開局日という位置付けになると思われます。ここで開局特番を行い、Inter FM NAGOYAに登場するDJの紹介を兼ねたものを放送するのではないかと思われます。もちろん、開局日である4/1にも開局特番を行うのでしょうけど、もうこの日からは通常編成に近い内容になると思います。
放送エリアに関しては、愛知県名古屋市・瀬戸市・常滑市・豊田市・岡崎市・豊橋市および中京広域圏(いわゆる東海3県)となっていますが、既に発表されている資料から、事実上愛知県の約2/3と岐阜美濃地方の一部(岐阜市周辺)と三重県北部(桑名市・四日市市周辺)までに留まり、事実上愛知県のみになるものと推測されます。

気になるのは、豊橋市もエリア設定されているものの、支局がまだ設定されていない点東山タワーからの出力だけでは電波が入りにくいのは既存のFM局であるNHK-FM・FM AICHI・ZIP-FMを見ても明らか。そのことから、極めて早い時期に支局を立ち上げることになるのではないかと考えられます。


RADIO-i閉局から約4年、再び外国語放送の火が灯る日も近いようです。


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2013年08月19日

名古屋に再び外国語放送の種火が灯った

2010年9月30日、東海地方にあった外国語放送局、RADIO-i(愛知国際放送)が閉局。多額の負債を抱えていたのにもかかわらず、再建先も現れたのに、遅かったとして閉局への道を選んだとも言われています。その後、外国語放送はインターネットラジオに引き継がれていったものの、その約半年後に起こった東日本大震災により、再び手軽に聞けるラジオ放送による外国語放送へのニーズが問われていたとも言えます。
しかしながら、ラジオ離れが顕著な中、新しい担い手が名古屋の財界からは現れなかったというのも事実。それだけRADIO-iの残した負の遺産は大きかったのです。理想と道楽ではラジオはやれないと。

ところが、その風穴を開けようとしているところがあります。それは、かつてRADIO-iの所属していた外国語放送のネットワークMegaNetを率いる、事実上のキー局であるInterFM(エフエムインターウェーブ)昨年秋、RADIO-iの閉局から2年1ヶ月経った10月30日、2014年春に名古屋に外国語放送を設立することを突如発表しました。当時はテレビ東京の傘下に置かれていた同局、この時は親会社だったテレビ東京が打ち立てたTXNネットワークの拡大(2007年)よろしく、結局は机上の空論ではないかと思っていぶかしがっていた人もいたことでしょう。
この時のロードマップでは6~7月頃と言われていたのですが、結局そこでは何も音沙汰もなく、やはり机上の空論だったのではと言われ始めた8/6、総務省に免許の申請を行っていたことが発表されました。この瞬間、名古屋をはじめとした東海地方に再び外国語放送開局への第一歩を踏み出したのです。


実は、この外国語放送は再び1からのスタートになります
親会社であった興和に本局の放送施設があったのですが、それは既に撤去され、三国山にあった送信施設も撤去されています唯一残ったのは周波数(79.5MHz)のみで、今後はこの周波数から発信されるものと思います。ただ、この周波数では岐阜方面の送信に大きな影響を与えかねず、仮に申請エリアの中に岐阜県が入るようでは、この周波数がネックになると思われます。というのも、岐阜にはRadio80(岐阜エフエム放送)というFM局があり、その周波数が80.0MHzステップ差がが0.5しかないため、混信が激しくなってしまうのです(関東圏の人なら、TOKYO FM(80.0MHz)とFM NACK5(79.5MHz)との関係が有名でしょう)。できることなら、混信の少ないエリアの周波数がもらえればと思っていますが、どうなんでしょうねぇ・・・。
そういう点では、放送エリア、RADIO-i時代の愛知・静岡なのか、それとも東海3県になるのか、あるいは最大限のエリアをもらえるのかがどうなるのかも気になるところです。

また、仮に申請が認められた場合、番組構成がどうなるのかも注目ですあくまでInterFMの名古屋支局として東京発と同じ番組を垂れ流すのか、(InterFMの比率が若干あるものの)独自の番組編成を任せてもらえるのか、そのあたりも気になるところです。

そして最大の注目点は、平時の際の番組構成です。
外国語放送である以上、外国語をメインにしていかないといけないのですが、それではメインターゲットになる日本人の聴取層が離れてしまいます。それゆえに、日本語のバラエティ番組を増やさないといけないわけです。つまりは日本語のみの放送をどのくらい認めるのかという点が今後の放送運営の焦点になるのです。
また、ラジオショッピングのようなCMの比率も気になります。今のラジオ番組は通常のCM以外にラジオショッピングやインフォマーシャル的なものが雑多に混ざり、現在聴取しているリスナーの中からもその混在ぶりに閉口しているとも言われています(要は聞く意欲を削ぐような放送が増えているという点です)このCM・インフォマーシャルの比率を減らせば減らすほど、リスナーにとっては聞きやすい放送になるのですが、同時に経営面ではRADIO-i時代の二の舞になりかねません。どこまでCM・インフォマーシャルの比率を増やすか、新しい放送局はこのさじ加減で悩むことでしょう。


とはいえ、まずは総務省の申請が認められることが先決です。10月に発表されると言われるその結果を待つことにしましょう。



RADIO-iがモデルとなっている小説。閉局までの過程を描いているとされています。



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2012年10月31日

名古屋に外国語放送局の灯が再び灯るのか

外国語放送局、平時には洗練された洋楽や多言語放送の利点を生かして、生活情報をラジオの電波に乗せて届けること、緊急時には多言語による震災情報・救援情報・復興情報をラジオの電波に乗せて届けることを使命としています。ただ、それだけでは経営面で不利になりかねないので、時間帯によっては日本人リスナー向けの番組構成に切り替えているところもあります。

その外国語放送局のネットワークがMegaNet(メガロポリスネットワーク)
現在、東京を中心とした南関東圏をエリアとするInterFM(エフエムインターウェーブ)、関西圏を中心とするFM COCOLO(FM802の第二放送的な立ち位置)、福岡・佐賀を中心とするLove FM(ラブエフエム国際放送)の3局があります。
しかし、ここにはもう一つ放送局がありました。かつて愛知・静岡西部を中心としたRADIO-i(愛知国際放送)があったのです。
RADIO-iは愛知万博開催を見据えて、興和を中心とした東海地方の財界陣が出資して立ち上げたFM局で、東海地方に住む外国人のための放送局としてスタートを切りました。
ところが、開局後は慢性的な赤字が続き、あまりのひどさに興和の子会社として再スタートを切ろうとした矢先、リーマンショックに襲われ、興和の経営も危なくなる可能性があるということで、2010年9月末で放送の打ち切り、つまりは廃局になったのでした。この廃局は東海地方ではちょっとした話題になり、ローカルニュースでも取り上げられるほどでした。
それでもなお、一部からは外国語放送局再開の声はなかったわけではなかったようで、実際に元RADIO-iスタッフによるインターネット放送も立ち上げられたほどです。

その声がやっとInterFMを通じて届き、InterFMが2014年の春を目標に『復活』させることを発表しました。それによれば、来年の5~7月までには総務省に届け出を行うとのこと。


実際、存在的な需要が多いのは事実で、RADIO-i当時の公式エリアの愛知県や静岡県西部にはブラジル人コミュニティが多いのはよく知られていますし、同じく公式エリアから若干外れた美濃太田(多治見市)にもソニーの工場があった関係でブラジル人を中心にした外国人コミュニティがあります。また観光地である高山市や伊勢市のように、外国人が多く訪れる場所もあるので、今回の事実上の復活で東海3県(+浜松)へのエリア拡大を切に願っております
ただ、InterFMの支援もいつまで得られるかわからないものですできるだけ早い段階で自立できる(つまりは赤字にならない)組織作りをしていかないといけないと思います。
もっと早くという声もあったかもしれませんが、恐らくかつてRADIO-iに所属していた人が書いていた「閉店を知らせる張り紙をぎりぎりまで出さず、受け継ぎたいとせっかく手を挙げた人がいても、『遅すぎましたねぇ。』で済ませようとしています」にあたる部分だったのかもしれません。


外国語放送局の利点を生かしながら、かつ日本人リスナーへの魅力を引き出せないと、また廃局の危機に陥るのではないかと思えてなりません。
だからこそ、今のうちに言っておきたい、『No more RADIO-i』


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2011年03月29日

情報支援の輪がさらに拡大

先日東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)で被災したエリアになる東北6局(エフエム青森・エフエム岩手・エフエム秋田・Rhythm Station(エフエム山形)・Date fm(エフエム仙台)・ふくしまFM)とTOKYO FMでは「東北地方太平洋沖地震支援サイト」でPCないしはスマートフォン(iPhone除く)でも聴取可能と記載しましたが、今日さらに視聴可能なFM局が拡大されました。
新たにPCないしはスマートフォンで聴取可能になったのはInterFMとbayfm


Inter FMは南関東圏をエリアにした放送局ですが、外国語放送局ということもあって、被災地に住む外国人にとって非常に貴重になる放送局になるのではと思います。
InterFMは英語以外にフランス語・スペイン語・中国語・韓国語・ポルトガル語・タガログ語・タイ語・インドネシア語と9ヶ国語の外国語での情報を聴取することができます。
今回の震災エリアからは全くの圏外(唯一茨城県が状況によっては聴取可能)ではあるものの、震災直後から積極的に報道を行っています

bayfmは千葉県にある放送局で、InterFM同様、主に南関東圏をエリアにしています。
千葉県は県北東部(主に旭市)と県北西部(主に浦安市)で死者や液状化現象など大きな被害が出たため、震災直後から積極的な報道がなされています。また放送聴取エリアの一部に茨城県南部が含まれるため、地元放送局(NHKと茨城放送)とネット局5局以外で情報を入手できる貴重な放送局になっています。


今後拡大されるのか、そもそもいつ終了するのかまだわからないところもありますが、いずれも被災者および親類・友人などが被災地に住む人々にとっては貴重な情報を得られる放送局なので、是非とも活用してほしいものです。


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