この問題は、秋田が新スタジアムの建設を秋田市内で進めている件で、秋田市・ブラウブリッツ秋田(以下クラブ)・Jリーグ(クラブライセンス事務局)との三者協議を行っていた際、秋田市側が5000~10000人規模のスタジアムを求めたのに対し、Jリーグ側があくまでJ1ライセンスの条件である15000人規模にこだわったばかりか、秋田市の姿勢に「(10000人規模は)志が低すぎる」と発言したとされ、秋田市長が不快感を示したわけです。
その後、ABSテレビ(秋田放送)が、この件を問題視してJリーグに取材を何度か申し込んだものの、Jリーグ側は実質ノーコメントのような返答をしていたことも話題になりました。
そして、1/27の定例記者会見で行われた質疑応答で、Jリーグ側が今回の一件に触れ、15000人規模の施設を主張していた担当者よりも上の立場にある役員が、特例基準での整備を認める可能性があるとの見解を出しました。
加えて、「志が低い」という発言については、冒頭に書いたコメントとなりました。いわく、後日秋田市の担当者に確認したところ、特に指摘を受けなかったことや協議の当事者同士の間で問題無しと認識したそうです。
結論からすると、15000人にこだわる必要はない・協議の末に条件を満たせば特例措置も可能・「志が低い」という発言は問題の無いものだったというふうになるでしょう。事実上、クラブは15000人以下でもスタジアムが建てられる条件を得られたというふうでしょう。
しかし、そうなると激怒した秋田市長は何も聞かされていなかったのかという思いがよぎります。何も知らずに、ただ踊らされて怒りを巻き散らしただけのおかしい人呼ばわりされないか。そこが心配でもあります。後日Jリーグと話をした際には、問題無いと認識したというコメントと矛盾していないかという懸念は浮かびますが・・・。
地方クラブの抱える問題点があぶり出された秋田のスタジアム問題。特に秋田県はコンパクトシティならぬコンパクトプリフェクチャーともいえる秋田市の一極集中が進んでいます。老年人口も多い県であり、人口減少も激しい県とも言われており、今後も苦しい財政が続くとも言われています。限られたリソース(資源)を有効活用するために、5000人レベルのスタジアムを求めたことに対し、Jリーグがどう対処してあげるかが、今後のスタジアム問題解決のカギになると同時に、もしJリーグのコメントが正しいのなら、「志が低い」発言は主にSNS上で誤解が生じているだけなのかもしれないというふうになるのでしょう。最大限の配慮とすり合わせを行ってほしいです。