2022年08月24日

まーたルヴァンカップに揺らぎが出てきた

Jリーグカップとも称されるYBC(ヤマザキビスケット)ルヴァンカップ(以下ルヴァンカップ)。こちら、ヤマザキナビスコカップ時代(Jリーグ創設の1年前になる1992年)から続く伝統あるカップ戦で、天皇杯と並ぶ二大カップではあるのですが、基本的にJ1チームのみの参加になっています(後述)。


ルヴァンカップは、最初ACL(アジアチャンピオンズリーグ)に参加するチーム(最大4チーム)を除いたチームで行うグループステージと呼ばれるホーム&アウェイのリーグ戦方式で行い、グループは大きく4つに分けられます。そこから上位2チーム計8チームが争うプレーオフステージをホーム&アウェイ方式で開催します。ここで勝ち抜いた4チームが、ACLに参加しているチーム(最大4チーム)も参加するプライムステージとなり、ホーム&アウェイのトーナメント方式で戦います。ただし決勝は中立地での一発勝負になります。
なお、ACL参加枠は流動的なので、状況によってはグループリーグ→プレーオフステージの枠が増えることもあります。
そして参加資格ですが、幾度となく資格が変わり、J1しかなかった頃は、Jリーグ準会員(今日の百年構想クラブ)も参加することがありましたJ2・J3とすそ野が広がってからは、J2チーム参加することもありました。当初はJ2全チーム参加でしたが、一旦J1のみになった後、現在はJ2に降格となった2チームのみ参加というふうになりました(先述のACL参加の関係で、2チームとも参加しない、1チームのみとなることもある)。かなり複雑なので、私もよくわかっていません(ギャハ)。


そんなルヴァンカップの参加資格がまた大きく変わるらしいのです。今回は開催方式も変わる大変革になるようです。
まず参加対象ですが、Jリーグ(J1・J2・J3)に所属する全チームが対象になり、3回戦まではトーナメント方式での一発勝負になるようです。ここでACL参加チームは3回戦までは免除となります。ベスト16が出揃った時点で、ホーム&アウェイの対戦形式になり、決勝で再び一発勝負となります。全てトーナメント方式になるので、わかりやすいと言えばわかりやすいですね。
今回の形式になることで、J2・J3チームのある地域や大会全体の活性化が図れるとしている一方、J1の旨味が少なくなる(グループステージのホーム3試合の消滅やスポンサー露出機会の減少)ということで、J1チームを中心に反対意見も出ています。

でもね、一番かわいそうなのはJ2だと思うの。年間42試合+天皇杯というところにルヴァンカップまで絡んでくる。確かヴァンフォーレ甲府がその憂き目にあって、2018年に60試合近く年間で戦っているはず。興行収入は増えても選手の疲弊は避けられず、ある意味罰ゲームだと思うんですよね。J1昇格への阻害要素になりかねないので、天皇杯対策で手一杯なチームは、カネ目当てで賛成しないでほしいと思います。選手と将来のことを優先して考えましょうや・・・。

J3でも来年20チームになると、年間38試合になります。そこに天皇杯が絡んでくるのですけど、J3は予選(代表選出戦)から戦わないといけない1試合のみのところから数試合やらないといけないところまで様々なので、チームの有利不利が大きくなるんですよね・・・。もちろん罰ゲーム的要素もJ2ほどではないけれどもあるので、個人的にはJ3参加も反対です。来年以降は、もしかするとアマチュアリーグへの降格制度が発動する可能性もあるので、一層リーグ戦に集中したいチームがいてもおかしくないはずです。


なので、ルヴァンカップはJ1だけでやって下さいませ・・・と思っております。そういう余裕のある日程で組んでるんでしょうと。もっと言えば、ヤマザキビスケットがJリーグのタイトルを担ってくれた方がいいルヴァンカップを止めて、リーグ戦に厚みを持たせましょうや。カップ戦は天皇杯に任せればいいというふうに思います。リーグ戦の間に挟まれるだけでもわかりにくいのに・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)

2019年02月20日

【柏】ルヴァンカップ行きという名の罰ゲーム【長崎】

昨日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場を掛けたプレーオフが開催されました。こちらは一発勝負のため、ホームであれアウェイであれ、気の抜けない戦いになります。その気の抜けない戦いを行ったのが、鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島F.C。共にホームでオーストラリアのニューカッスル、タイのチェンライを迎えて戦いました。
鹿島に関しては、昨年王者の貫禄を見せ圧勝。対して広島は終盤までもつれ、PKで何とか勝利というふうになりました。

これにより、鹿島・広島のACL出場が決まったことで、同チームのJリーグYBCルヴァンカップ(以下ルヴァンカップ)予選免除となったと同時に、J2に落ちた下位2チームにルヴァンカップ参加が課せられたのです。今年の対象チームは、昨年J1で17位だった柏レイソルと同18位だったV・ファーレン長崎。大混戦の中、厳しい戦いを強いられたチームでもあります。


去年から、ルヴァンカップはJ2の何チームかの参加となりました。そのルールが初めて適用されたアルビレックス新潟とヴァンフォーレ甲府の2チームは、リーグ戦と天皇杯、そしてこのルヴァンカップと目まぐるしい戦いを強いられました。中でも甲府は、ルヴァンカップのグループリーグを突破したため、J2の42試合にルヴァンカップの9試合、そして天皇杯4試合の計55試合という超過密日程(J2で最も多かった試合数は2009年の51試合+天皇杯)となり、サッカーファンからは『罰ゲーム』と称されるようになりました。降格の際にのみ前年度均等配分金の80%を保障する「降格救済金」をもらっても割が合わないと考えている人が多かったからでしょう。


個人的には、この『罰ゲーム』が柏と長崎を苦しめるのではないのかなと思います。グループリーグだけで終わった新潟も、J2に慣れていないという面もあった後は思うんですけど、かなり苦労していましたからね。
柏は9年ぶりのJ2ですから、久しく来ていない点では甲府に似ています。恐らく甲府のように勝ち抜いて、超過密日程を過ごすことになることでしょう。そうなった場合、選手のターンオーバーなどが機能するのかという面が気掛かりです。失敗すれば、リーグ戦での自動昇格やプレーオフ進出もできないというふうになるやもしれません。
さらに窮地なのが長崎。監督が変わって・・・というのは柏と同じなものの、選手がベテラン頼みになっているように感じるのです。若手主体でルヴァンカップは挑むという考えなのかもしれませんが、一歩誤ればJ3行きになりかねません。こちらもターンオーバーに失敗した時どうなるか。そのあたりに注目でしょう。


今週末J2が開幕します。この2チームは、J1昇格候補として多くの人が推しているだけに、下手な戦いはできんのだけどねぇ・・・。『罰ゲーム』の渦に呑まれないか心配です、他のチームながら。


ヤマザキビスケット ルヴァン保存缶L 104枚
ヤマザキビスケット ルヴァン保存缶L 104枚



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Posted by alexey_calvanov at 23:53Comments(0)