原ノ町駅から約1時間、仙台駅からなら約3時間、目的地のJヴィレッジ駅に到着しました。
駅に降りるとすぐ目に付くのが、このモニュメント。サッカー代表がオリンピックやワールドカップで優勝した時にレプリカのトロフィーを置くことのできる台座なのだとか。一体いつの話になるのやら・・・(苦笑)。
こちら駅名標。仙台方面に向かう矢印が引っ張られたものですね。
Jヴィレッジ駅は2019年に臨時駅として運営を開始し、2020年に常設駅に格上げとなりました。平成最後の新駅、日本で唯一『ヴ』の文字が入る駅、JR東日本では唯一アルファベットの用いられている駅と色々変わり種を抱えている駅でもあります。
こちらが駅舎。エスカレーターは無く、階段とエレベーターで上り下りします。
階段には、高橋洋一さんが描いたイラストもあります。
こちらは、Jヴィレッジとその周辺の地図。古い地図のようで、まだJヴィレッジ駅が描かれていません。
Jヴィレッジは、1997年に開設された複合施設で、全7面の天然芝・全3面の人工芝(うち2面が屋外人工芝)のピッチ、天然芝のJヴィレッジスタジアム(メインスタジアムと表記されているもの)、宿泊・研修・屋内トレーニング施設などが設置されています。
よくサッカー関係の人達が使うため、サッカー関連施設と思われていますが、そうではなく、フィールドプレーの競技(サッカー・ラグビー・アメリカンフットボール・ラクロス・テニス)の他、屋内競技(卓球・バスケットボール・バレーボール・バドミントン)やチアリーディングにも対応しています。
しかし、2011年に起こった東日本大震災と福島第一原子力発電所事故で起こった放射能漏れにより、周辺地域が避難区域になった中、原発対策の拠点として機能することになり、2013年まで続きました。その間に芝のあった場所には駐車場や建物が設置され、中にはアスファルトが敷かれたところもあったと言います。
その後、東京オリンピック開催が決まったこともあり、徐々に本来の機能を取り戻すための動きが採られはじめ、2018年に一部再開、翌年には全面復旧となりました。この全面復旧した日にJヴィレッジ駅が臨時駅として開業したのです。
そして、2021年には聖火リレーのスタート地点、2022年にはももいろクローバーZが単独ライブを行い、同じく暫定的ながらもJヴィレッジスタジアムがいわきFCのホームグラウンドになりました。
ちなみに、Jヴィレッジそのものは、駅から数分ほどのところ(約170m)にありますが、Jヴィレッジスタジアムは駅から15分くらい離れたところ(約1.2km)にあります。
そういえば、Jヴィレッジスタジアムと帰りに寄った広野駅には、これがあった。いや、『まだあった』と書くべきか・・・。忌まわしい放射能測定器ですよ。デジタル表示のところには1時間当たりのマイクロシーベルト(放射能量)の表記がなされています。これが無くなるのは、本当にいつのことになるのでしょうか・・・。