1位は栃木シティFC、2位はFC大阪で、あまり差の無いこの2チームが現状J2昇格圏にいるというふうになります。
栃木Cは、JFL時代の勢いそのままに突っ走っている感じですね。隙があまり無いのとタレントが揃っている、中でも田中パウロ淳一選手がキレッキレで誰も止められない状況。パウロがこのまま覚醒し続けたら、いわきFC以来のぶっちぎりで優勝・昇格もあり得るでしょうね。まぁ、まずはJ2ライセンスが取れる体制を築けるかどうかに掛かっていますが、はてさて。
FC大阪は、どちらかというと攻撃的なサッカーを仕掛けているように感じました。じゃあ守備そっちのけかというと、さにあらずで、〆る時はきちんと〆てはいます。ただ、その緩急が上手くいかない時がたまにあるのかなと。それが、紀三井寺での試合。敵に先制されてやっと追い付いたのに、また点を取られるという不安定さが垣間見え、そこを突かれたら、一気に負けの込む試合が増えるかもしれません。
3位はテゲバジャーロ宮崎、4位はヴァンラーレ八戸、5位は鹿児島ユナイテッドFC、6位はギラヴァンツ北九州で、この4枠がプレーオフ枠に進出するところにいるふうですね。
正直下位予想をしていた宮崎・八戸が上位で頑張っているところを見ると、夏の試合運び次第では、台風の目になりかねないなぁと。特に大きな補強をしてないはずの宮崎は大健闘と言えるでしょう。八戸はストライカーだった佐々木快選手が抜け、立て直せるのかと思ったのですけれども、さすが石﨑信弘監督が治めるチームだけあるわい。長年の経験でチームを上手くまとめていますね。
7位は奈良クラブ、8位は福島ユナイテッドFC、9位はツエーゲン金沢、10位は松本山雅になっています。ここまではトップハーフのチームですね。
奈良は初めてのプレーオフ以上の進出を目指し必死になっていますが、昨年はJFLに落ちる寸前だっただけに、中田一三監督の手腕が素晴らしいものだということがわかる順位でもあります。
福島と金沢は、何とかしてプレーオフに潜り込みたいところ。福島は昨年プレーオフに飛び込めただけに、今年も何とか飛び込んでJ2昇格をと思っているでしょうね。
松本山雅が徐々に調子を取り戻しています。一時はJFL行きになりかねない順位に落ちてきていただけに、徐々にギアを上げてきたのかなとも。ただ、この調子がいつまで続くかも気掛かり。不安定な攻守を持続できる攻守に転換できるようになれば、プレーオフまでは朝飯前になっていくと思います。
11位は栃木SC、12位はSC相模原、13位はカマタマーレ讃岐、14位はザスパ群馬、15位はFC岐阜、16位は高知ユナイテッドSC、17位は長野となります。
このあたりのチームは、攻撃力があっても守備力が無いかその逆になっているかというふうで、特に顕著なのが群馬・高知(攻撃力が高いのに守備力が低い)と岐阜(守備力が高いのに攻撃力が低い)でしょうか。ただ、岐阜に関しては、守備の面でも不安が残るので、どちらも低いんじゃないかと思えてなりません。あとは高知がホームで未だ勝てていないのも気掛かり。ホームで勝てれば、チームに勢いが付いてくると思うので、何としてでも勝ってほしいですね。
18位はFC琉球、19位がガイナーレ鳥取、20位がアスルクラロ沼津になります。このうち、19位がJFLチームとの入れ替え戦、20位がJFLへの強制入れ替えになる順位になります。
琉球は、一時中盤のあたりにいたものの、またJFL行きの瀬戸際に落ちています。なかなか連勝ができないばかりでなく、攻守に精彩を欠いているのかもしれません。その点では、19位の鳥取、20位の沼津にも言えるかもしれません。この2チームに関しては、補強面でも上手くいっていないところがあったため、6月~8月に補強が組める期間があるので、そこで事態を打開できる選手を獲れるかどうかに掛かっているでしょう。ただ、18・19・20位の3チームは、資金面でも問題アリとのことなので、どこまで出せるかも留意点になるでしょう。
現状12試合とまだ全体の1/3ほどしか消化していないので、現状下位に沈んでいるチームでも、今後結束力や補強次第で、まだまだ大きく動く可能性が残されています。上位にいてもうかうかできないでしょう。上位のチームは、とにかく勝ち切って逃げる。下位のチームは、一つでも勝てるように全力を注ぐことを必要となるでしょう。

