去年からJFLとJ3との入れ替え制度が開始(過去J3が無い時にJ2で行われていたので、事実上の再開)されたことで、いわてグルージャ盛岡とY.S.C.C.横浜がJFL行きになりました。そんな2025年のJFLも約1/3ほど(8試合)消化されたので、少しではありますが、固まってきているとも言えます。そんなJFLの現状を見ていきましょう。
1位はラインメール青森、2位はヴェルスパ大分で、この2チームはJ3ライセンスを取得しているので、このままいけば青森が自動参入、V大分がJ3の19位との入れ替え戦次第になるのですけど、この2チームの平均観客動員数が2000人を割っているので、現状ではJ参入・入れ替え戦に進むことはできないというふうですね。この2チームは、毎年観客動員に悩まされており、1000人入らない試合の方が多いようです。カズ(三浦知良選手)という『ドーピング』もあるのですが、今年は出場もままならない状況なので、できる限り自力で集めるしかないという厳しい状況。V大分は、元日本代表の金崎夢生選手の加入でテコ入れを図ろうとしていますが、まだまだ上手くいっていない。青森に至っては、そこまでの選手を獲得できていないので、スタジアムのアクセスもかなり悪いため、かなり苦しみそうです。
3位は沖縄SV、4位はHonda FC、5位はレイラック滋賀、6位はクリアソン新宿、7位はFCティアモ枚方、8位がヴィアティン三重になります。3位・4位・7位以外はJ3ライセンス持ちで、3位の沖縄・7位の枚方もJ3参入に意欲を持っている、4位は門番と言われる企業チーム・・・と、これだけ見てもクラクラする構成(苦笑)。ただ、ライセンス持ちがここで低迷していると、かなり厳しい戦いを強いられる可能性もあるので、そろそろギアを上げたいところ。特に、あと少しのところで、J参入をかっさわれている滋賀と三重は頑張ってほしい。一方で、JFL昇格後下位に沈んでいた新宿が遂にここまで上がってきたので、東京23区初のJチーム誕生のために奮闘すると、J参入争いがますますわからなくなりそう。
9位はY.S.C.C.、10位はアトレチコ鈴鹿、11位はブリオベッカ浦安・市川、12位は盛岡、13位はFCマルヤス岡崎となります。
鈴鹿・浦安・岡崎は、昨年とほぼ同じ位置でこの時期を迎えたので、正直この先の挽回ができるのか心配になってきます。それよりも今年からJFLに行ってしまったY.S.C.C.と盛岡がこの位置にいるのは、ある意味JFLの厳しさとチーム状況の重症さを感じずにはいられません。これは落ちれない・・・。
14位はミネベアミツミFC、15位は飛鳥FC、16位は横河武蔵野FCになります。
15位が地域リーグ(全国地域サッカーチャンピオンズリーグの2位)との入れ替え戦、16位が地域リーグへの降格となる中で、ミネベアは去年何とか入れ替え戦で踏ん張ったのに、またそこに落ちかねない状況下に立たされています。やはり去年ギリギリで残ったチームは、今年も厳しいのかなぁ・・・。そう思うと、飛鳥もギリギリの大逆転で上がってきただけに、JFLに入るのが早過ぎたのではないかと思えてなりません。実際に第8節にやっと勝ったふうでしたし。ただ、武蔵野は長年JFLにいたのに、この体たらくでは、先が思いやられる。このまま行くと、一枠を埋めかねない状況なので、攻守の立て直しが急務になるでしょう。
JFLもまだ1/3程度の進行なので、まだまだ取り返しが利きます。特に下位に沈んでいるチームは、地域リーグまで落ちるとホントに取り返しが利かなくなる(再び全国地域サッカーチャンピオンズリーグを戦う余力があるかとか地域リーグの運営方針に経営が耐えられるかなど)ので、ここで踏ん張らないと大変なことになりかねませんよ・・・。

